
こんにちは!福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。
今回は、砲丸投げの選手に起きた急な背中の痛みに対して、ラジオ波とカッピング(吸い玉)を使った施術をご紹介します。
スポーツをしていて急に背中が痛くなった経験はありませんか?
背中の痛みというと姿勢の悪さや肩こりを思い浮かべる方も多いと思いますがスポーツでは急激に身体をひねったり強い力を発揮したりすることで背中を痛めることがあります。
特に砲丸投げのような投てき競技では背中の筋肉も非常に重要な役割をしています。
今回は実際の施術動画とあわせて背中を痛める原因や当院で行っているラジオ波やカッピングについてご紹介していきたいと思います。
砲丸投げで背中を痛めるのはなぜ?

砲丸投げは重たい砲丸を腕の力で押し出しているように見えますが、実際には全身を使って大きな力を生み出しています。
地面を押す下半身の力を骨盤から体幹、肩、腕へと伝え、最後に砲丸を押し出します。
このとき重要になるのが体幹の働きです。
砲丸投げにはグライド投法や回転投法などがありますが、どちらも下半身と上半身の動きをうまく連動させる必要があります。
特に投げる瞬間には身体をひねる動きや体幹を伸ばす動きが組み合わさり、背中の筋肉にも大きな負担がかかります。
背中には脊柱起立筋や多裂筋といった背骨を支える筋肉があります。また、広背筋なども上半身の動きに関係しています。
これらの筋肉は身体を動かすだけでなく強い力を発揮するときに体幹を安定させる役割も担っています。
そのため急激な動作や繰り返しの負荷によって痛みが起こることがあります。
もちろん砲丸投げだけでなく野球やゴルフ、テニスなど身体をひねるスポーツでも背中の痛みは起こります。
急な背中の痛みは筋肉が原因?
突然背中が痛くなると「筋肉を痛めたのかな?」と考える方も多いと思います。
実際にスポーツでは、筋肉や筋膜に負担がかかって痛みが出ることがあります。
ただ、背中には筋肉以外にも肋骨や背骨の関節、靭帯などさまざまな組織があります。
そのため、痛い場所だけで原因を決めることはできません。
例えば、身体をひねると痛いのか、反らすと痛いのか、深呼吸や咳をすると痛むのかによっても考えるべき原因が変わってきます。
また、強い衝撃が加わった場合には骨の損傷などにも注意が必要です。
急な背中の痛みではどのような動作で痛みが出たのかどんな動きで症状が強くなるのかを確認することが大切になります。
今回行ったラジオ波とカッピングの施術
今回の選手にはラジオ波のRETという通電方法を使用しその後にカッピングを行いました。
実際の施術動画はこちらです!
【Instagram施術動画】
ラジオ波とカッピングは刺激の加わり方が異なる施術です。
ラジオ波は高周波電流を利用する物理療法でカッピングは吸引によって皮膚やその下の組織に刺激を加えます。
それぞれどのような特徴があるのか、少し詳しく説明していきます。
ラジオ波(RET)ってどんな治療?

今回の施術で使用したのがラジオ波です。
ラジオ波という名前を聞いたことがある方もいるかもしれませんね。
美容の分野でも使われていますがスポーツによる身体の痛みや筋肉のこわばりなどに対する物理療法としても使用されています。
ラジオ波は高周波の電流を身体に流すことで身体の組織に熱を発生させることができる治療機器です。
ではホットパックやカイロなどで温めるのとは何が違うのでしょうか?
身体の外から温めるのと何が違う?
ホットパックやカイロは温めたものを皮膚に当てることで外から身体に熱を伝えます。
一方、ラジオ波は高周波の電流によって身体の組織そのものに熱を発生させることができます。
このように電流によって身体の組織内で熱が発生する現象を「ジュール熱」といいます。
もちろん身体のどこでも均等に温まるわけではありません。
電極の位置や大きさ、電流の流れ方、筋肉や脂肪などの組織の性質によって、温度の上がり方は変わります。
また、ラジオ波は出力を調整することで、強い温かさを感じる条件から、ほとんど温かさを感じない条件まで設定できます。
ただし、温かさを感じないからといって、身体の内部で温度変化がまったく起きていないとは限りません。
CETとRETって何が違うの?
ラジオ波には大きく分けてCETとRETという2つの通電方法があります。
CET(容量性結合方式)
CETは、表面が絶縁された電極を使用する方式です。
電極と身体の間に絶縁層があるため、電気的にはコンデンサーに近い仕組みで高周波のエネルギーを伝えます。
RET(抵抗性結合方式)
今回使用したRETは、絶縁されていない導電性の電極を使用する方式です。
身体の組織を通る高周波電流によって熱が発生します。
よく「CETは浅い筋肉、RETは深い筋肉を温める」と説明されることがあります。
しかし実際にはそれほど単純ではありません。
どちらの方式でも電流の分布は電極の配置や身体の組織の性質によって変化します。
RETだから必ず深い筋肉だけが温まるわけでも、CETだから表面しか温まらないわけでもありません。
杏鍼灸整骨院ではこうした違いも考えながら身体の状態や施術の目的に合わせて使用しています。
ラジオ波で身体を温めるとどうなるの?
身体の組織の温度が上昇すると、局所の血流や筋肉・腱などの組織の性質に変化が起こることがあります。
例えば、温熱刺激によって血管が拡張し血流が増加することがあります。
また温度によって筋肉や腱などの組織の伸びやすさが変わることも知られています。
こうした変化が、体の動かしやすさや痛みの感じ方に影響する可能性があります。
ラジオ波は身体の状態に合わせて使用する物理療法の一つであり、すべての痛みに同じような効果が得られるわけではないんですね。
急に痛めた背中にもラジオ波は使えるの?
「ケガをしたばかりなのに温めて大丈夫なの?」
そう思われる方もいると思います。
実際に、急性のケガでは出血や腫れなどが起きている場合があり、強い温熱刺激によって症状が悪化する可能性があります。
そのため、急性期の痛みに対してラジオ波を使用する場合には注意が必要です。
大切なのは、ラジオ波を使用するかどうかだけではなく、どの程度の出力で、どのような目的で使用するのかということです。
ラジオ波は出力によって温度変化が異なるため、温熱を目的とした使い方と、温度上昇をできるだけ抑えた使い方では身体への刺激も異なります。
今回のような急な背中の痛みでは、痛みの原因や受傷からの時間、熱感や腫れの有無などを確認しながら、施術方法を考える必要があります。
ラジオ波を使うこと自体が目的ではなく、選手の身体の状態に合わせて適切な刺激を選ぶことが大切だと考えています。
カッピング(吸い玉)とは?

ラジオ波の施術後に行ったのがカッピングです。
カッピングは吸い玉とも呼ばれ、専用のカップを皮膚に当てて内部を陰圧にする施術です。
マッサージは基本的に身体の外から押す刺激ですがカッピングは皮膚を吸い上げるような刺激を加えるのが特徴です。
この吸引によって皮膚や皮下組織が引き上げられ局所の組織に機械的な刺激が加わります。
カッピングについては首や背中などの痛みに対する研究も行われており痛みの軽減が報告されているものもあります。
まだわからにことも多いカッピングですが昔から多くのアスリートが愛用されており効果を実感される方も少なくありません。
カッピングの丸い跡は何?
カッピングを受けると、背中などに丸い赤紫色の跡が残ることがあります。
初めて見る方はびっくりするかもしれませんね!
この跡は吸引によって皮膚や細い血管に影響が加わることで生じるものです。
「老廃物が出ている」「悪い血液が出ている」と説明されることもありますが、医学的にはそのような意味ではありません。
また、跡が濃いほど悪い場所というわけでもありません。
吸引の強さや時間、皮膚の状態などによっても跡の出方は変わります。
カッピングでは内出血や水ぶくれなどが起こることもあるた、皮膚の状態や刺激量に注意する必要があります。
急な背中の痛みは無理をしないことも大切!

スポーツ選手の場合、練習を休みたくないという気持ちはよく分かります。
特に大会が近いと、多少痛くても練習を続けたいと思う選手も多いですよね。
ただ、急に背中を痛めたときに無理をしてしまうと、症状が悪化することもあります。
まずは痛みが出る動作を確認し、必要に応じて練習量や運動の強度を調整することが大切です。
また、施術によって痛みが軽くなっても、すぐに全力で投げられるとは限りません。
砲丸投げでは大きな力が体幹に加わるため、身体をひねる動きや筋力、実際の投てき動作に対する反応を段階的に確認していく必要があります。
痛みが減ったことだけでなく競技に必要な動作ができるかどうかも重要になります。
杏鍼灸整骨院ではしっかりと復帰するまで段階を踏むのが大事だと考えサポートしています。
まとめ
今回は砲丸投げの選手に起きた急な背中の痛みに対して、ラジオ波(RET)とカッピングを行った施術をご紹介しました。
スポーツによる背中の痛みは、筋肉だけでなく身体の使い方や競技特有の負荷など、さまざまな要因が関係します。
そのため、痛い部分だけを見るのではなく、どのような動作で痛みが出たのかを考えることが大切です。
杏鍼灸整骨院では、スポーツによるケガや身体の痛みに対して、状態に応じて鍼治療や電気治療、超音波、ラジオ波などの物理療法を組み合わせています。
もちろん、すべての症状に同じ施術をするわけではありません。
スポーツ中に背中を痛めた方や、身体をひねると痛みが出る方など、お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
杏鍼灸整骨院の陣内由彦でした。
また当院で行っている施術やテーピング方法などをInstagramやYouTubeなど各種SNSにアップしていますので気になる方は是非見てみてください。
ご予約はこちらからどうぞ!
投稿者プロフィール

- 柔道整復師、鍼灸師
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院長 柔道整復師 鍼灸師
福岡医健専門学校卒業
株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。
陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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