ヒールロック|足関節捻挫への基本の巻き方

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こんにちは!!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。

今回は【ヒールロック|足関節捻挫への基本の巻き方】に関して紹介します。

足関節捻挫は多くの方が経験があると思いますが、足関節にテーピングを巻いた事はありますか??

運動をしている方は巻いた事があるかもしれませんね。

足関節捻挫後に痛みが残っていたりする場合はテーピングをするだけで安定して楽に動けるケースも多いです。

そこで今回は足関節捻挫に関する簡単な知識と足関節のテーピングの基本であるヒールロックに関して紹介していきます。

先に巻き方が知りたい方はYouTubeのこちらの動画を参考にしてください。

目次

足関節捻挫の基礎|損傷の度合いを知ろう

まず最初に足関節捻挫に関して知っていきましょう。

足関節捻挫といっても程度によって様々です。

それによって巻くテーピングの形も違います。

それを知るためにもまず基礎知識は知っていて損はないと思います。

《足関節捻挫の程度》

Ⅰ度損傷:靭帯の微細損傷で腫脹や出血はかなり軽度、不安定感なし

Ⅱ度損傷:靭帯の部分断裂で腫脹や出血は中程度、不安定感あり

Ⅲ度損傷:靭帯の完全断裂で腫脹や出血はかなり多い、不安定感強い

簡単に分けるとざっとこんな感じです。

これらの足関節捻挫で損傷しやすいのは前距腓靭帯です。

その他にも靭帯は沢山あります。

捻挫と損傷する靭帯に関してもう少し知っていきましょう。

《捻挫の方向と損傷靭帯》

◉内側靭帯損傷
足関節の外反捻挫によって起きる
三角靭帯(前脛距靭帯・後脛距靭帯・脛舟靭帯・脛踵靭帯)の損傷を起こしやすい

◉外側靭帯損傷
足関節の内反捻挫によって起きる
前距腓靭帯・後距腓靭帯・踵腓靭帯の損傷を起こしやすい

◉その他の損傷
その他の損傷は内反捻挫や外反捻挫を起した時に一緒に靭帯損傷や骨折が起きる事が多い
脛腓靭帯・二分靭帯など
足関節の関節部の骨折・脛骨遠位骨折・腓骨遠位骨折など

これらの靭帯損傷をする事が多く、その中でも先ほども話した前距腓靭帯を損傷する事が多いです。

また、靭帯損傷の数と程度は《足関節捻挫の程度》に比例して多くなってくる事が多いです。

一言に足関節捻挫といっても程度も違えば損傷している靭帯も違っているので、自分がどのような状態なのかを把握する事はとても大切です。

それによってテーピングの種類も巻き方も違っているので、その時の状態に合わせたテーピングや処置が出来ると予後が良くなりやすいです。

そのためにも『捻挫だから』と簡単に考えずに怪我をした最初は整形外科の受診をしてしっかりと検査をしてもらう事をオススメします。

足関節捻挫に関してはこちらでも施術例を紹介していますので合わせて読んでみてください。

ヒールロックの貼り方

ヒールロックの貼り方を紹介していきます。

ヒールロックは名前の通り❝踵を止める❞という意味で、足関節や踵部分を安定させるための足関節テーピングの基本の1つになります。

これをしっかりと覚えておくと結構いろいろな場面で巻く機会があるので是非知っていて欲しいテーピング方法の一つでもあります。

用意するテーピングはキネシオテープ・エラスチコンテープ・ホワイトテープのどれを使用しても大丈夫です。

ヒールロックはどのテープでも行っていくのですが、テープの伸縮性に合わせて固定力は変化しますし、巻き易さも変わるのでテープの選択も大切です。

キネシオテープ⇒エラスチコンテープ⇒ホワイトテープの順に固定力は上がります。

しかし巻き易さはこの逆になります。

ホワイトテープでヒールロックをするのは慣れないと難しいのでキネシオテープかエラスチコンテープを使用する事をオススメします。

ちなみに今回使用しているテープはこちらを使用しています。

◉キネプロHard・50㎜:トワテック(株)

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このテープはキネシオテープの伸縮性が少なく固定力が高くなったもので、キネシオテープとエラスチコンテープの中間ぐらいで考えていただいて良いと思います。

《ヒールロックの巻き方》

①足関節前面から巻き始め足関節の内側を通ってアキレス腱の方に向かう

②アキレス腱の所から踵の外側を通って足底に向かう

③足底を外側から内側へ通って足関節の内側を上がって足関節の前面に戻ってくる

※反対側を巻き始める

④足関節前面から足関節の外側を通ってアキレス腱の方に向かう

⑤アキレス腱の所から踵の内側を通って足底に向かう

⑥足底を内側から外側へ通って足関節の外側を上がって足関節の前面に戻ってくる

ちなみに上手く巻けると、アキレス腱部分と足底はテープがクロスした形になります。

また内側と外側を見た時にテープで三角形が作られます。

一続きで行うのが難しい場合は《※反対側を巻き始める》の所でテープを切って、再度反対側を貼り始める方が比較的簡単に巻き易くなります。

また巻き始めも④~⑥を先に巻いた後に①~③を巻き始めてもいいです。

自分で巻くのは難しくて曖昧な巻き方になってしまうよりも、途中で切ったりなどしてしっかりと巻く方がテーピングの効果としては高くなります。

一連の流れはYouTubeにアップしていますので、こちらで確認してみてください。

まとめ

今回は【ヒールロック|足関節捻挫への基本の巻き方】に関して紹介しました。

今回紹介しているテーピングの巻き方は足関節捻挫対して色々な場面に使えます。

しかし損傷の場所や程度によっては、もっと固定を強くしないといけない場面もあるので何でもヒールロックを巻いておけばいいという訳ではありません。

しかし捻挫後の復帰時の不安感や不安定感に関しては効果は高くあると思います。

またⅠ度損であればしっかりとサポートをしてくれるので、巻いてみてください。

テーピングの巻き方や怪我に関してなど疑問や質問があれば何でも気軽にお問い合わせください。

また当院のInstagramやYouTubeでもテーピングの巻き方を紹介していますので参考にみてみてください。

杏鍼灸整骨院の妹川でした。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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