こんにちは!福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。
今回は『足の舟状骨の骨折の運動療法』です。
整骨院(接骨院)で骨折で施術を受けようとする場合は医師の同意が必要になります。
今回のケースは当院より整形外科へご紹介した所、骨折が確認されその後運動療法が可能になった時点で再来院(同意済み)という形で運動療法を始めております。
当院では骨折が疑わしい場合、ご本人が不安に思う場合は整形外科へのご紹介をしております。
何かございましたらご気軽にご相談ください。
舟状骨骨折
まず足の舟状骨の位置をご紹介します。
下の写真を見て下さい。
矢印で指している位置が舟状骨です。
舟状骨は足の内側縦アーチの一番高い骨です。
そのため偏平足や逆にハイアーチといわれるような所謂『甲高』といわれる状態では負担がかかりやすく疲労骨折などが起こりやすい状況になります。
近年当院では舟状骨骨折の患者様が来院される事が多くなってきているのが感じられます。
舟状骨骨折だけではなく何かしらアーチに不具合があり中足骨や舟状骨、脛骨などの疲労骨折を起こすことが多いとも感じます。
特に今回の舟状骨骨折は非常に治りが悪く時間がかかってしまったり、手術が適応になってしまう事もあります。
治りにくい骨折などに効く超音波(オステオトロン)
骨折に対応している超音波というものがあります。
製品の名前はオステオトロンというものですが正確にはLIPUS(Low Intensity Pulsed Ultra Sound:低出力パルス超音波)といいます。
先行研究では骨折の治りが約40%早くなるという報告があります。
実際当院でも導入しており医師からの同意を得て骨折の施術に用いております。
実際に行っている写真になります。
ギプスにオステオトロン用の小窓を開けてもらい固定具を外さず超音波を当てています。
この写真は舟状骨骨折ではなく足の内果(うちくるぶし)の疲労骨折になります。
このオステオトロンは1回の照射で治るのではなく多くの回数を当てた方がよいため週に3~4回ほどをおすすめしています。
舟状骨骨折は治りにくいためこのような超音波はおすすめになります。
何かございましたらご気軽にご相談ください。
さらに舟状骨骨折は治りが悪い上に再度骨折してしまうとどうしても復帰までは時間がかかりますので、足部のアーチやケアなどはアスリートにとっては非常に重要な問題だと思います。
今回ご紹介しているものは簡単にできるリハビリグッズでご紹介しています。
骨折に対してのオステオトロンの効果をご紹介している記事はこちらになります。
実際の施術風景
当院のスタッフ妹川の投稿です。
(当院は積極的に情報発信を行っています。鍼の事は陣内、物理療法の事は妹川、足つぼはこちらクリックをしたらリンク先に跳びます)
《下腿への運動介入》
足の舟状骨で免荷だったために下腿〜足部にかけての筋の低下があり、随意運動も上手く出来ていませんでした
フロッグハンドを用いて下腿ー足底ー足趾に運動を行い筋収縮を促しました
足回りの介入によく用いています
フロッグハンドは福岡の企業ですhttps://t.co/1ppn0tom0I pic.twitter.com/zfT8sRwxkM
— 妹川 和志 (@kazuyuki_imo) December 20, 2021
フロッグハンドという商品を使っています。
足趾を曲げながら足関節を伸展させていく事によって舟状骨を支えるための筋肉を鍛えていきます。
舟状骨骨折の場合運動の最初は免荷(体重をかけないように)した状態で運動を開始していきます。
ですのでこのようにしていく事は運動初期には最適な刺激になります。
まとめ
舟状骨骨折は非常に厄介な足のスポーツ障害です
当院では疑わしいものは必ず専門医へのご紹介をしております。
長期化すると最悪手術になる事もありますので早めに専門機関へ受診するようにしましょう。
長く続く足首の痛みや足の甲痛みは危険信号です。簡単に考えないようにしましょう。
杏鍼灸整骨院では頑張るアスリートを最後まで応援しております。
何かございましたらご気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
投稿者プロフィール
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院長 柔道整復師 鍼灸師
福岡医健専門学校卒業
株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。
陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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