こんにちは!福岡県の筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。
今回は当院で行っている『膝の痛みのEMSを用いたアスリハ』のご紹介をしていきます。
具体例として今回は柔道をしている高校生をご紹介していきます。
膝の内側側副靭帯を損傷し(専門医での診断)1か月ほど経った状態から競技復帰をする直前です。
膝の内側側副靭帯
では膝の内側側副靭帯とはどこにある靭帯でしょうか!?
ここからご紹介していきます。
まずこちらをご覧になってください。
太ももの骨である大腿骨とふくらはぎの骨である脛骨を内側で繋いでいる靭帯です。
靭帯の機能的な話を簡単に話をすると大きく二つの機能があります。
まずは関節の支持や安定性に関係します。
関節を正常な可動域の中で動くようにします。
靭帯が無いと関節は正常な関節可動域から外れても動いてしまうようになります。
これらを続けると関節の構造の破綻を招いてしまう結果になります。
もう一つの役割として関節の動きを正しい動きになるように補正をしてくれます。
関節の周りにある靭帯は関節の動いている角度によって緊張度を変えることによって関節の動きをナビゲートをします。
これは関節運動において靭帯の役割としてはとても重要な部分になります。
靭帯が断裂および損傷をしている状態であれば関節運動の正しい誘導が出来ないのでしっかり治す事が重要なのがわかると思います。
中途半端な状態で競技復帰は危険なのでしっかりとしたリハビリが重要です。
アスリートとしては焦る気持ちは痛いほどわかりますがここはぐっと我慢するポイントになります。
実際の施術風景
当院のスタッフ妹川の投稿です。
(当院は積極的に情報発信を行っています。鍼の事は陣内、物理療法の事は妹川、足つぼはこちらクリックをしたらリンク先に跳びます)
《内側広筋のNMES》
柔道をしている高校生です
内側側副靱帯損傷後1ヶ月程経過しての来院でした内側広筋の萎縮と筋収縮の低下があったのでNMESで内側広筋の促通をしながら遠心生収縮ー求心生収縮の運動を行っています
荷重時にknee inにならない事と内側広筋の収縮を感じる事を意識してもらってます pic.twitter.com/8s7DwmuouT— 妹川 和志 (@kazuyuki_imo) December 15, 2021
内側側副靭帯を損傷するとうまく膝を動かせなくなり内側広筋という膝の上にある筋肉が弱くなってしまう事が多々あります。
内側広筋を始めとする大腿四頭筋(内側広筋、中間広筋、外側広筋、大腿直筋)は膝関節の前面の安定に関係します。
その中でも前出した内側広筋は弱くなりやすい筋といわれています。
今回のご紹介している動画は内側広筋に電気刺激を加えながら運動をしてもらっています。
NMESとご紹介していますが、聞き覚えがあるのはEMSというものだと思います。
EMS(電気的筋肉刺激) electrical muscle stimulation
NMES(神経筋電気刺激) neuromuscular electrical stimulation
といわれほぼ同じものですが最近はNMESといわれることが多くなっています。
電気刺激で筋肉が効率的に育つというより電気刺激を加える事により使えてなかった筋肉を効率的に使えるきっかけを与えるやり方になります。
これはリハビリ段階では有効的なやり方になります。
このケースでいえば2度程の通院で得意の内股が問題なく出来たそうです!(無理しないでね!)
アスリートが元気に復帰するのはうれしいですね!
杏鍼灸整骨院では頑張るアスリートを最後までしっかり支えております!
何かございましたらご気軽にご相談ください。
参考文献
投稿者プロフィール
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院長 柔道整復師 鍼灸師
福岡医健専門学校卒業
株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。
陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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