棘上靭帯、棘間靭帯の捻挫(スプラングバック)の鍼治療

棘間靭帯の捻挫(スプラングバック)の鍼治療
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こんにちは!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。

 

今回は『棘上靭帯、棘間靭帯の捻挫(スプラングバック)の鍼治療』をご紹介していきたいと思います。

 

そもそもスプラングバックって何だろうと思いますが、一部のぎっくり腰をはじめとするぎっくり腰はこの棘上靭帯、棘間靭帯を損傷したスプラングバックだといわれています。

筋筋膜性腰痛症のぎっくり腰とは少し損傷している部分が違うので症状もアプローチ法も違います。

意外と多いスプラングバックについてご紹介していきます。

ぎっくり腰をまとめたこちらの記事もご覧になってみてください!

 

目次

棘上靭帯、棘間靭帯ってどこにある!?

背骨の周りには様々な靭帯がついており、背骨の安定性に対して働いています。

前方には前縦靱帯・後縦靭帯、後方には黄色靱帯、棘上靱帯、棘間靱帯という靭帯がついています。

 

これらの靭帯は各々に安定性を出している方向があります。

少し難しい話になりますが分けると次のような働きになります。

 

・前縦靭帯(作用:伸展制限)
・後縦靭帯(作用:屈曲制限)
・黄色靭帯(作用:屈曲制限)
・棘間靭帯(作用:屈曲制限)
・棘上靭帯(作用:屈曲制限)

棘上靭帯、棘間靭帯靭帯は屈曲に対しての安定性に働くということになります。

 

屈曲力は簡単にいうと体の前方に対して曲がっていく力になります。

棘上靭帯、棘間靭帯はこの力に対して抗する力を発揮する靭帯と言えます。

 

つまり急な体が曲がるような力がかかるとケガをしやすい靭帯と言えます。

 

棘上靭帯、棘間靭帯が損傷する(けがをする)と時って?

 

棘上靭帯、棘間靭帯をケガをするときは様々なシーンがありますが、多くの場合で共通しているのは脊柱に対して縦の圧迫力(これ以外で起こることもあります)がかかる時です。

スポーツでは上の写真のようにラグビーなどでスクラムを組んで腰に負担がかかるようなときになります。

 

これは先ほど言った脊柱に縦の力がかかることによって、脊柱に屈曲力がかかります。

特に瞬間的に強い力がかかると損傷のリスクが上がると思います。

 

ですので他にも転倒し尻餅をつくようなケースでも同様に棘上靭帯、棘間靭帯が損傷することが多いです。

 

特徴的な症状として

・急性の強い痛み
・背骨と背骨の間の痛み
・前屈時に痛みが出る、もしくはできない)

 

などがあります。

このような場合通常に多い筋筋膜性腰痛症や椎間関節性腰痛などのアプローチでは効果が少ないこともあります。

 

棘上靭帯、棘間靭帯への刺鍼

これは背部への刺鍼になりますが、腰椎部への刺鍼もほぼ同じような刺鍼になります。

 

棘上靭帯、棘間靭帯への刺鍼は長い鍼で行うより短い鍼で行う方が刺鍼はやりやすく、リスクも低くなることから当院では短い鍼で行うことがほとんどになります。

 

イメージでは次のようになります。

 

 

刺鍼することにより患部には軸索反射というものが起きます。

 

軸索反射とは人間の身体は鍼などの異物が身体に侵入するとCGRPやSP(サブスタンスP)などの特殊な物質(神経伝達物質)が放出されるといわれ、その物質たちには血管を拡張させる働きがあり、鍼を刺した局所とその近くに血流が増加するということがあります。

 

これにより炎症の鎮静化や疼痛の軽減などを目指します。

これらの刺鍼をすることによって起こる生理学的現象により治ることが速くなるといわれています。

 

まとめ

今回は『棘上靭帯、棘間靭帯の捻挫(スプラングバック)の鍼治療』をご紹介しました。

当院にはぎっくり腰で専門機関に受診し骨に問題がないと診断された患者様の中でこのような原因がある方も多く来院されます。

きちんとどこに問題があるのかを明確にして施術をすることで痛みの軽減や治癒の促進がおこります。

もちろんこれは鍼だけではなくほかの施術にも言えることになります。

ですので杏鍼灸整骨院では痛みの原因がどこで、なんで痛みが出ているのかを明確にして施術を行っております。

 

何かございましたらご気軽にご相談ください。

最後までご覧いただきありがとうございます。

杏鍼灸整骨院の陣内でした。

投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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