急性期に大活躍!!リンパファンテープって何??|効果と貼り方を解説

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こんにちは!!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。

今回は【急性期に大活躍!!リンパファンテープって何??|効果と貼り方を解説】に関して紹介していきます。

リンパファンテープといっても馴染みが無いと思います。

このリンパファンテープは急性期に大活躍して、しかもとてもいい効果があります。

そこを今回は皆さんに知っていただきたいと思います。

まずは『このテープはどんなものなのか??』を知っていきましょう。

目次

リンパファンテープの効果とは??

リンパファンテープは急性期などには使いやすいテーピング方法になります。

ではこのテープを貼る事でどのような効果があるのか少し知っていきましょう。

皆さんが知っているテーピングというのは

『白いテープで足首を固定している』
『太ももに茶色いテープを貼っている』
『指に白いテープが貼ってある』

などテレビでスポーツ番組を見ているとよく見かけると思いますが、これらの多くが関節や筋肉を固定していたり補助している物がほとんどです。

しかしリンパファンテープはこれらのテープとは目的が違います。

《リンパファンテープの効果》

〇皮下出血(青あざ)の消失促進
〇浮腫(むくみ)の軽減
〇腫脹(腫れ)の軽減

⇩これにより⇩
〇関節可動域・運動機能の回復
〇疼痛軽減

など

リンパファンテープは固定や補助が目的ではなく、皮下の改善を起こす事が大きな目的になります。

怪我をした順序でいうと、まずは皮下出血の消失を早めてくれます。

皮下出血は血液が血管外に出て起こるのですが、血管外では血液は害となりやすく❝二次損傷❞を起こす可能性が高くなります。

二次損傷をいうのは最初に怪我した影響で他の組織が後に悪くなってしまう事をいいます。

損傷した組織から出た血液が周りの組織や細胞の間に入り込んでいく事で損傷組織の周りの組織や細胞は酸欠状態に陥り壊死を起したり状態が悪くなってしまいます。

また血液中の細胞がさまざまな組織の間などに留まると、炎症を引き起こしたり強くしたりしやすくなります。

そのため早期に皮下出血を排出させていく事で、二次損傷を起こして周辺組織が悪くなる事や炎症が強くなる事を防いでくれます。

次に浮腫・腫脹の軽減をしてくれます。

怪我をして炎症が起きてくると多くの場合が一緒に浮腫や腫脹が起きて、細胞や組織の周りは通常より水分を多く含んで滞留している状態になります。

炎症が出た後には損傷した組織を修復するために色々な細胞が集まってくるのですが、ここに浮腫や腫脹が残ったままになっていると損傷部位に上手く集まらずに修復細胞が散らばってしまいます。

結果、損傷部位に修復細胞が集まる事が出来ずに治りが遅くなりやすくなります。

また浮腫や腫脹があることで炎症を起こす細胞も身体の中に吸収されにくく長く留まる事になるので、痛みも引きにくくなります。

そのため浮腫や腫脹をなるべく早く引かせる事で、組織修復を行いやすい環境にして組織回復を早めてくれますし炎症が長引くのを防いでくれます。

リンパファンテープを貼る事によって皮下の組織では上記のように排出・吸収をスムーズに行えるようになります。

結果的に、皮下出血による二次損傷を防いだり炎症を引かせやすくするので疼痛軽減を起こしやすくなります。

また浮腫・腫脹を軽減させる事によって治りやすい環境づくりをして、関節や筋内の余分な水分が減る事で関節可動域や機能改善も起こしやすくなります。

リンパファンテープを貼る事で皮下出血から浮腫・腫脹から疼痛軽減や可動域・機能改善までを順序立てると以上のような流れで効果を期待できます。

リンパファンテープはどうしてこんな効果が起きるのか??

リンパファンテープがどのような効果があるかは少し知っていただけたと思います。

では一般的なテーピングと違って『なぜこのような効果が起きるのか』と疑問を持った人もいると思います。

そこでリンパファンテープを貼る事で身体ではどんな変化をしているのかを説明していきます。
※効果ではなく効果を起こすための変化の事です

先ほども少し話しましたが一般的なテーピングは関節・筋肉に対してアプローチをしているものがほとんどです。

しかしリンパファンテープは考え方が違います。

リンパファンテープは《皮膚と皮下》にアプローチしているテーピング方法になります。

といってもピンと来ないと思いますので、皮膚や皮下に対してどのようになっているかもう少し噛み砕いて話をしていきましょう。

リンパファンテープの大きな目的は

皮膚を若干引き上げる事で皮膚と皮下の隙間を作り皮下の環境を整える体液循環を良くする

という事がいえます。

リンパファンテープを貼る事で皮下では起きている基本的な考えは以下の通りです。

《リンパファンテープによる身体の変化》

〇皮膚と真皮・皮下組織の隙間を広げる
〇リンパ管の初期開口を促す
〇ポンプ作用の促進

など

リンパファンテープを貼る事でこれらの変化が身体の中で起きていきます。

といっても、このままではまだ分かりにくいと思うので簡単にいうと、

リンパファンテープによって若干皮膚を引き上げる事で皮膚には小さなシワが出来て下の組織との間を広げるので、体液の循環がスムーズにいきやすくなり皮下出血・浮腫・腫脹の吸収が行われやすくなっていきます。

また腫脹などにより圧迫されていたリンパ管の開口部が、リンパファンテープを施す事で皮下のゆとりが出来るため減圧されて開口しやすくなり体液・血液の吸収がしやすくなります。

そしてリンパファンテープはキネシオテープを使用するため伸縮性があるので運動時に皮膚を動かすので、体液が動かされてポンプ作用が起きて体液の循環が起こりやすくなります。

これらの事がリンパファンテープを貼る事で体内では起きています。

結果リンパファンテープは皮下の組織の環境や体液循環を良くするので、前述していた様々な効果を発揮しやすくなります。

リンパファンテープの切り方と注意点

リンパファンテープは少し特殊なテープなので作り方をしっかりと知っておきましょう。

用意するテープはキネシオテープの5㎝幅の物を使用します。

テープの代用はなく、必ずキネシオテープで行いましょう。

貼る部位や身体の大きさに合わせて幅は変えて大丈夫ですが、多く切り込みを入れるので5㎝幅が行いやすいと思います。

リンパファンテープは熊手状に切ったテープを網目状に貼っているテーピング方法と、格子状に切ったテープで患部を囲むようにしていくテーピング方法があります。

どっちも切り方がありますし少し難しいので、しっかりと知っていきましょう。

《熊手状テープの切り方》

①テープを用意する
同じ長さのテープを2本用意します
テープを貼る場所によって長さは変更してください
大腿部やふくらはぎの場合は全体が覆えるくらいが目安で、足関節などの場合は怪我しているポイントをしっかりと覆えるくらいの長さにしましょう

②切り込みを入れる
テープの端から反対の端に向かって切り込みを入れていきます
この時に反対の端は約5㎝程残す所まで切っていきましょう
半分に切ってまた半分に切ってを繰り返して4本または8本にしましょう
出来上がりは熊手状になってるとしっかりと切れている証拠です

③出来上がり
切り込みが終わる位置は同じ位置になるように意識しましょう
切り込みを入れていない側の端は角を丸くしておくとかぶれを防いだり剥がれにくくなるのでより良いです
同じ長さで切り込みの数も一緒のテープを2本用意しましょう

《格子状テープの切り方》

①テープを用意する
同じ長さで3本用意しましょう
約10㎝~15㎝の長さに切りましょう
このテープの場合は患部の周りを囲うテープですので基本的には部位によって長さは大きくは変わりません

②切り込みを入れる
最初にテープの長径を半分に折ります
半分に折ったまま折り目側からテープを半分にするように切り込みを入れていきます
切り込みを入れていく時にテープがずれないように気を付けていきましょう
テープの端が約3~5㎝程残る所まで切っていきます
半分にしたテープを1回目と同じようにまた半分にしていきます
折った部分を広げていくと、端は切り込みなしで真ん中に3本の切り込みが入り綺麗に四分割になっていると上手く切れています

③出来上がり
切り込みを入れ終わる位置が揃うように気を付けましょう
切り込みを入れていない両端は角を丸くしておくとかぶれを防いだり剥がれにくくなるのでより良いです
同じ物を3本作りましょう

リンパファンテープは切り込みを入れるのが少し大変です。

何本も何本も切って細いテープを作っていったり、折り曲げたまま切り込みを入れたりなど、初めてでは少し難しい工程ではあると思います。

これは回数をこなしての慣れなので、最初はゆっくりゆっくりでいいので丁寧に切ってください。

すると次第に上手に切れるようになってきますよ。

リンパファンテープの貼り方と注意点

リンパファンテープの貼り方を紹介していきます。

リンパファンテープは貼り方が少しコツが必要で難しいのでしっかりと知っていきましょう。

2つの貼り方をそれぞれ紹介していきます。

まず貼る時の注意点として全部に共通して言えるのが、引っ張り過ぎないという事です。

というより❝全く引っ張らない❞という認識くらいで良いと思います。

リンパファンテープを貼る時のテンション(引っ張りの強さ)は0%~10%程が良いとされています。

理由としては強く引っ張ると皮膚が突っ張って動かなくなってしまうからです。

皮膚を動かすためにはかなり弱いテンションが最適で、貼った後の日常生活でテープが若干伸縮するくらいのテンションが適度に皮膚を持ち上げるようになります。

《熊手状のテープを使ったリンパファンテープの貼り方》

切り込みを入れた最後の所と切ってない所の境目の剥離紙だけを切って、切り込みが入っていない方の剥離紙を外す
痛めているポイントでクロス(バツ印になる)するように切り込みの無い方を貼る
テープの真ん中または若干下の位置にポイントが来るようにする
⇩
切り込みを入れた一番内側のテープを一本貼る
次に反対側の一番内側のテープを一本目にクロスするように貼る
そこから二本目・三本目と最後まで交互に貼っていく
⇩
引っ張らないよに貼る事をしっかりと意識する
貼り終わると手の平でテープ全体を抑えて剥がれないように皮膚とテープをしっかりとなじませる
テープの出来上がりが網目状になっているとうまく貼れている

《格子状のテープを使ったリンパファンテープの貼り方》

剥離紙からテープを全部剥がして、切り込みの入っていない片方を貼り付ける
もう片方は引っ張らないか若干引っ張った状態をキープしたまま持つ
テープの貼る位置はテープの中心が怪我のポイントになるように貼る
⇩
格子状になったテープを一本ずつ貼っていく
最初に外側から貼り始める
外側のどちらか一本の真ん中を持ってを少し広げて貼り、反対側も同じように真ん中を持って広げて貼る
次に内側の二本も同じように真ん中を持って少し広げて貼る
この時に内側と外側のテープが重ならないように注意する
最後に手に持っているテープの端を貼る
怪我をしているポイントの中心が広げたテープの真ん中に来るように貼る
⇩
一本目と約60度程回してずらして一本目と同じように二本目と三本目も貼っていく
ここでも必ず痛めているポイントがテープの中心になるように貼る
三本とも貼り終わると中心となっていたポイントはテープが貼られていない状態で丸く空いた形になる
⇩
三本とも貼った状態が痛みのポイントを囲むように出来ていると上手く貼れている
引っ張らずに貼れている事を意識する
貼り終わると手の平でテープ全体を抑えて剥がれないように皮膚とテープをしっかりとなじませる

熊手状テープも格子状テープもどちらも引っ張らずに貼る事がとても大切です。

またどちらも皮膚を若干引っ張るために患部を少し動かした時に皮膚(テープ)にシワが出来るようになっているとしっかりと出来ています。

シワが出来ている事が大切で、これが皮膚と皮下組織との隙間を作ってくれます。

結果、今まで話してきたようなリンパファンテープの効果を発揮できるようになります。

まとめ

今回は【急性期に大活躍!!リンパファンテープって何??|効果と貼り方を解説】に関して説明しました。

今回紹介したリンパファンテープは皆さんが想像しているテーピングとは一風変わったテーピング方法になります。

そのため期待できる効果も全然違ってきます。

しかしこのテープを急性期に貼るだけで、治っていく過程や浮腫が引いていく過程が何もしないより順調に進みやすくなる可能性が高くなります。

テーピングというのは固定も出来れば補助も出来れば、今回のリンパファンテープのように全く違う効果を発揮する方法も、テープの種類や引っ張り具合など貼り方次第でガラリと変わってきます。

それだけテーピング方法っていうのは貼る人の工夫一つで色々な事が出来る魅力的なものに変化します。

是非知っておいて試してみてくださいね。

テーピング方法や怪我に関してなど疑問に思った事は気軽にご質問ください。

またYouTubeやInstagramなど各種SNSでも様々な怪我のテーピング方法や貼り方などを紹介していますので是非参考にしてみてください。

杏鍼灸整骨院の妹川でした。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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