福岡市から来院!幅跳び選手のハムストリングの肉離れの鍼治療!筑紫野市二日市

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こんにちは!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。

今回は福岡市から来院された幅跳び選手のハムストリングの肉離れに対しての鍼治療をご紹介していきたいと思います。

幅跳びや短距離走などではハムストリングの肉離れはよく起こり選手にとっては非常につらいスポーツ外傷です。

再発も繰り返してしまうのできちんと治したいスポーツ外傷です。

分かりやすく説明をしていきたいと思います。

目次

ハムストリングとはどんな筋肉か

太ももの裏側には「ハムストリング」と呼ばれる3つの筋肉が集まっています。

大腿二頭筋(長頭・短頭)、半腱様筋、半膜様筋の3筋群で構成され股関節を後ろへ伸ばしたり膝を曲げたりする動作の要となります。

走る・跳ぶといった爆発的な動作で大きな負荷がかかり幅跳びのような競技では特に酷使される筋群です。

幅跳びでハムストリングにかかる負荷

ハムストリングへの負荷は助走から踏み切りにかけて3つのフェーズで段階的に積み重なります。

助走・トップスピード局面

接地の直前、股関節が屈曲し膝が伸びた状態でハムストリングは「引き伸ばされながら強く収縮する(遠心性収縮)」という最も過酷な状態に置かれます。

ブレーキをかけながら推進力を維持するこの瞬間が肉離れの最大のリスクポイントです。

踏切前の最終2歩

接地時間が極端に短くなるため筋肉が伸ばされてから縮むまでの切り替え(ストレッチ・ショートニングサイクル)が限界を超えやすくなります。

疲労が蓄積した試技後半はとくに危険です。

踏切動作そのもの

股関節を爆発的に伸展させながら同時に膝を安定させる役割も担います。

「股関節を動かす主働筋」と「膝を固定する安定筋」を同時に務めるため、高出力・高速度・高伸張の三重ストレスが一気にかかります。

なぜ幅跳び選手は肉離れを起こしやすいのか

大腿二頭筋長頭が最もやられやすい

幅跳びで最も損傷しやすいのは太もも外側の大腿二頭筋長頭です。

骨盤の動きの影響を受けやすく、神経支配が複雑で伸張ストレスが一点に集中しやすい構造を持っています。

スピードが上がるほどリスクは指数関数的に増える

速く走れば走るほど、ハムストリングにかかる筋張力は急激に大きくなります。

「速い選手ほど肉離れしやすい」というのはこの力学的な必然から生まれます。

骨盤前傾で、スタート時点からすでに危険な状態

助走中に骨盤が前に傾くとハムストリングは走り始めの段階から引き伸ばされた状態が続きます。

踏み切りの瞬間にはすでに余裕がなくなっているためわずかな誤差でも断裂につながります。

疲労による神経制御の破綻

疲労が積み重なると神経が筋肉をコントロールするタイミングがズレはじめます。

「伸ばされた瞬間にブレーキをかける」という反射が遅れることで本来は耐えられる力でも断裂が起きてしまいます。これは単なる筋力不足ではなく身体の感覚と運動の統合(感覚運動統合)が崩れた結果です。

重症度の分類

グレード損傷の程度主な症状歩行競技復帰の目安
グレードⅠ筋線維の微細損傷違和感、軽い攣縮可能1〜2週間
グレードⅡ部分断裂動作時の強い痛み可能(痛みあり)3〜8週間
グレードⅢ完全断裂強い痛み、機能障害困難な場合あり3〜6か月以上(手術の可能性あり)

損傷の程度はグレードⅠからⅢで分類されます。

グレードⅠは筋線維の微細な損傷で違和感や軽い攣縮の段階です。

競技復帰まで1〜2週間が目安となります。

グレードⅡは部分断裂で歩行はできるものの動作時に強い痛みが出ます。

復帰まで3〜8週間かかります。

グレードⅢは完全断裂で歩行困難になるケースも多く手術が必要なこともあります。

復帰まで3〜6か月以上を要します。

なお、成長期の若い選手では筋肉ではなく骨への付着部(坐骨結節)が裂けてしまう裂離骨折にも注意が必要です。

なぜ幅跳び選手は再発しやすいのか

「走れるようになった=治った」と判断して復帰するケースが非常に多いのがハムストリングの肉離れの再発ケースです。。

しかし陸上競技などはスピードを落とさない競技特性上、遠心性筋力や高速での神経制御が完全に回復していない段階での全力疾走は再負傷のリスクを著しく高めます。

復帰前には左右の筋力差が10%以内に収まっているか?

遠心性収縮の筋力が十分に戻っているか?

高速走行中に骨盤コントロールが維持できるか?

この3点を客観的に確認することが不可欠です。

杏鍼灸整骨院での鍼治療

今回のケースは春先に冬季練習からシーズンインに向けてスピードを上げた練習が増えた時に損傷をしてしまったようです。

このような事は残念ながら多くみられます。

怪我をする時調子が悪い、疲労が溜まった時などもあるのですが意外と多いのが「調子が良い」時です。

調子が良い時に自分のイメージと動きのズレが出た時に怪我をしてしまうと私は考えています。

ハムストリングの肉離れに対して鍼治療に微弱電流を通電している所です。

鍼治療、微弱電流通電は損傷初期化から行う事ができ、なおかつ早く組織の回復が出来る事が示唆されています。

早めから行えるのはアスリートにとって非常に大事なことだと思います。

鍼治療や微弱電流がなぜ肉離れに良いか少しご説明していきたいと思います。

鍼治療がハムストリングの肉離れに対してなぜいいか?

① 傷ついた筋肉の修復を助ける

肉離れが起きた部分では筋肉が傷ついて炎症と修復の反応が同時に進んでいます。

鍼を刺すとその周辺の血流が増加します。

血流が増えると酸素や栄養がしっかり届くようになり老廃物も流れやすくなります。

さらに筋肉を作る細胞(線維芽細胞・サテライト細胞)が活発になることで傷の修復が早まると考えられています。

② 痛みをやわらげる

鍼にはいくつかの経路で痛みを抑えるはたらきがあります。

  • 傷ついた部分(末梢)では、炎症で生じる「痛みを引き起こす物質」の働きを抑えます
  • 脊髄のレベルでは痛みの信号を遮断する仕組み(ゲートコントロール)を活性化します
  • 脳のレベルではエンドルフィン・セロトニン・ノルアドレナリンといった「天然の鎮痛物質」の分泌を促します

痛みが落ち着くと早い段階からリハビリを始めやすくなるというメリットもあります。

③ 固まった筋肉をゆるめる

肉離れが起きると体は傷ついた部分を守ろうとして周りの筋肉を過剰に緊張させます(スパズム)。

これはいわば「防御反応」ですが長く続くと回復の邪魔になります。

鍼の刺激は筋肉の緊張センサー(筋紡錘)を落ち着かせ過剰な緊張を自然に解いてくれます。

筋肉がゆるむと再断裂のリスクも下がります

④ 筋肉の「動かし方」を取り戻す

ハムストリングを傷めた後は、意外と気づきにくいのですが、

  • バランスを感じる力(固有受容感覚)が落ちる
  • 筋肉が動くタイミングがズレる
  • 必要以上に力を入れて動いてしまう

といった変化が体の中で起きています。

鍼の刺激は皮膚や筋肉・腱にある感覚受容器をまんべんなく刺激し脳と筋肉の連携(感覚運動統合)を整えます。

本来の正しい動かし方が戻ることで肉離れの再発予防につながります。

⑤ 二次的なコリ(トリガーポイント)をほぐす

肉離れの後、傷ついた部分の周りに新たなコリのしこり(トリガーポイント)が生じやすくなります。

これが「なんとなく張り感が残る」「違和感がとれない」という症状の原因になることがあります。

鍼でこのトリガーポイントに直接アプローチすることで局所の異常な緊張をほぐし関連した痛みもやわらげることができます。

⑥ 修復後の組織を「いい状態」に整える

傷が治るとき適切なケアをしないと硬くて伸びにくい瘢痕(かたい組織)が残ることがあります。

これが再断裂の原因になりやすいのです。

鍼の刺激は修復時に作られるコラーゲンの並び方を整え柔軟性のある組織になるよう促すと言われています。

結果としてまた肉離れしにくい筋肉に仕上げることができます。

これらがハムストリングの肉離れに対する鍼治療の効果として考えられます。

ハムストリングの肉離れに微弱電流鍼通電!

「電気を流すって、痛みを和らげるだけでしょ?」

と思っている方も多いかもしれませんが実はそれだけじゃないんです。

微弱電流の最大の特徴は組織の修復そのものを促進できるという点にあります。

杏鍼灸整骨院では鍼通電専用機器の「ピコリナ」という機器を用いて鍼治療+微弱電流という画期的な施術法をおもなっています。

微弱電流の効果もご紹介していきたいと思います。

① 細胞のエネルギーを増やして修復スピードをアップ

微弱電流を患部に流すと細胞の中でATP(アデノシン三リン酸)という「エネルギーのもと」の産生が増えることがわかっています。

ATPが増えると何が起きるかというと次の事が考えられます。

  • 筋線維の修復が早まる
  • タンパク質の合成が活発になる
  • 「衛星細胞」と呼ばれる、筋肉を再生する細胞が活性化する

ハムストリングは太ももの裏にある大きな筋肉なので損傷した範囲も広くなりがちです。

だからこそ細胞レベルからしっかり修復を促せるこの働きは回復において特に重要な意味を持ちます。

② 「良い炎症」は残しつつ過剰な炎症だけを抑える

肉離れが起きた直後患部では炎症が起こります。

実はこれも修復のために必要なプロセスなんです。

でも炎症が強くなりすぎると今度は回復の邪魔をしてしまいます。

微弱電流はこのバランスを整える働きがあると考えられます。

  • 炎症に関わる細胞(マクロファージ)の働きを調整する
  • 炎症を引き起こす物質(炎症性サイトカイン)を抑える
  • 腫れ(浮腫)を軽減する

といった作用が期待できます。

良い炎症は残しながら過剰な部分だけを抑える」という絶妙なコントロールができるのがポイントです。

③ 硬い傷あとを作らず切れにくい筋肉に仕上げる

肉離れが治ったあとに怖いのが、「再断裂(再発)」です。

修復の過程でコラーゲンが乱雑に積み重なってしまうと筋肉が硬くなり、再び断裂しやすい状態になってしまいます。

微弱電流にはこのコラーゲンの配列を整え線維がきれいに並ぶよう促す働きがあります。

これにより柔軟で丈夫な組織が作られ再発リスクを下げることにつながります。

④ 血流を改善して栄養と酸素を届けやすくする

筋肉の修復には血液によって運ばれる酸素や栄養素が欠かせません。

微弱電流は筋肉を強く収縮させることなく局所の血流や組織の中の液体の循環を改善します。

患部の環境が整うことで修復に必要な材料がスムーズに届くようになります。

⑤ 痛みも和らいで早めに動きやすくなる

TENS(経皮的電気刺激)のような強い電気刺激ほどではありませんが微弱電流にも痛みを和らげる効果があります。

神経の興奮を落ち着かせ痛みを引き起こす物質を減らすことで早い段階から動きやすい状態を作ることができます。

回復フェーズ別に見た、微弱電流の使いどころ

微弱電流は受傷直後から復帰前まで段階に応じて使い方が変わります。

急性期(受傷〜数日)
炎症のコントロールと腫れの軽減を目的に使用します。

この時期から適切に介入することでその後の回復がスムーズになります。

回復期(1〜3週間)
筋肉の再生を促し傷あとの質を高めるフェーズです。

ここで微弱電流を使うかどうかがその後の予後に大きく影響することもあります。

競技復帰前
組織の質をさらに高め再発を防ぐためのケアとして活用します。

この辺りは同じ微弱電流でもHz数や出力が少しずつ変わってきます。

杏鍼灸整骨院ではただ電気を流すのではなく『損傷程度』『時期』『回復度合い』などによって細かく設定を調整して通電をおこなっています。

まとめ

今回は幅跳び選手のハムストリングの肉離れに鍼通電+微弱電流通電をご紹介していきました。

杏鍼灸整骨院ではこれからの時期ハムストリングの肉離れを含めたスポーツ障害・外傷が増える時期になってきます。

学生スポーツは期間があります。

そのためほんとに様々なドラマがあります。

それを少しでも支えれるように、力になれるように日々臨床をしてります。

何かございましたらお気軽にご相談ください。

最後までご覧くださりありがとうございました!

杏鍼灸整骨院の陣内由彦でした。

また当院で行っている施術やテーピング方法などをInstagramYouTubeなど各種SNSにアップしていますので気になる方は是非見てみてください。

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投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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