ジャンプ時の注意点!!ニーイントゥーアウト(knee in toe out)って何??

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こんにちは!!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。

今回は【ジャンプ時の注意点!!ニーイントゥーアウト(knee in toe out)って何??】に関して紹介していきます。

今回の内容のニーイントゥーアウトとは怪我に対する施術ではないですが、競技の行っている姿勢や癖によって怪我を起こしやすさが変わってくる重要なものです。

どのような競技にも怪我は付き物ですが、正しい姿勢で競技が行えると怪我のリスクは減りますし、起こさなくて済んだ怪我もあるかもしれません。

そこで今回注目してほしいのは❝接地(着地)時に膝がどのようになっているか??❞という事です。

競技によってはジャンプをする頻度が多い競技もありますし、競技ではジャンプをしなくても準備運動やトレーニングの内容でジャンプを多く取り入れている競技もあると思います。

その時のジャンプの接地はどうなっているでしょうか??

それを知っていく事も大切です。

では詳しく話していきましょう。

目次

膝の向きを見てみよう|ニーイントゥーアウト(knee in toe out)

最初に『ジャンプ時の~』といいましたが、実際にはジャンプに限らず接地をして踏ん張る動作の時に膝の向きがどのようになっているかを確認する事がとても大切です。

この膝の向きが正しい形じゃなくなっていると怪我のリスクが上がってしまいます。

ではどのような膝の事をいうのでしょうか??

ニーイントゥーアウト:knee in toe out》という状態を聞いたことないでしょうか??

ニーイントゥーアウトとは名前の通り❝膝が内側に入り足が外を向いてしまう状態❞のことをいいます。

といってもなかなかイメージしずらいと思います。

そこで下の画像でまずは正しい形を確認していきましょう。

片足で立って重心を下げていきます。

この時に正面から見るとつま先の方向と膝が向いている方向が一緒になって下がっているのが分かると思います。

上体も無理に倒れたりせずに前を向いた状態を保っています。

では崩れた形はどうなるかというと下の画像を確認しましょう。

正面から見るとつま先は外を向いて膝が内側に向いているのが分かると思います。

この状態がニーイントゥーアウトになります。

またこの他にも重心を下げる事が出来ずに上体が倒れてしまう場合や、膝が前を向いているように見えても上体の回旋が起きている場合なども、この姿勢を正そうとするとニーイントゥーアウトの状態になってしまうケースが多いです。

実際に重心を下げて行ってみるとこのようになっている人は多いと思います。

この状態は足関節周りや膝関節周りや腰・股関節周りの怪我につながっている事が多くあります。

特に膝関節周りに関してはニーイントゥーアウトによって大きな怪我に繋がる原因になっている事があります。

ではニーイントゥーアウトはなぜいけないんでしょうか??

そこについて説明していきましょう。

ニーイントゥーアウトはなぜ良くないの??

先ほども少し話しましたが、ニーイントゥーアウトになると怪我をするリスクが上がってしまいます。

特に膝関節に関しては大きな怪我に繋がりやすくなります。

それはなぜでしょうか??

ニーイントゥーアウトはつま先が外を向いて膝が内側に向くといいましたが、これはなぜ起きるのでしょうか??

もう少し細かく話していきましょう。

ニーイントゥーアウトになる理由はいくつか挙げられます。

《ニーイントゥーアウトになる理由》
〇回内足
〇扁平足
〇殿部の筋低下
〇股関節の硬さ
〇足関節の硬さ
〇筋肉の柔軟性低下
〇筋肉のアンバランス

など

簡単にはこれらの理由が挙げられますが、これらが起きる事で身体は正しい姿勢が保てなくなってしまいます。

正しい姿勢が保てなくなるので、重心を下げた時に代償運動として起きるのがニーイントゥーアウトという訳です。

この時に身体はどのように動いているのかというと、簡単にいうと色々な場所で捻っています。

《ニーイントゥーアウトによって起こる身体の捻り》
〇股関節内旋
〇大腿内旋
〇下腿外旋
〇足関節回内
〇足関節外転

身体の部分ごとに考えていくとこのように身体を捻っています。

むしろこのように捻っていかないと身体を支える事が出来なくなっている状態ともいえます。

このようにニーイントゥーアウトになると良くない理由は❝姿勢が悪くなるから❞で、結果的に❝怪我に繋がりやすいから❞です。

上記の《ニーイントゥーアウトになりやすい理由》でいくつか理由を挙げましたが、これらによって股関節・腰周りや膝関節周りや足関節周りの怪我に繋がりやすく、特に膝関節周りの怪我が起きやすくなります。

膝関節のケガで靭帯損傷や半月板損傷を聞いた事はあるかと思います。

これらを起こしやすくなる理由がニーイントゥーアウトにあります。

膝関節の怪我で内側側副靭帯損傷前十字靭帯損傷内側半月板損傷が一緒に損傷を起こす事を不幸の三徴候というのですが、これらを起こしやすくなります。

もちろん3つ同時にではなくても、これらの単独損傷や2つ同時損傷を起こしやすくなります。

その理由はニーイントゥーアウトになる事で膝関節に対して外反力回旋力が加わるためです。

しかも競技中になるとジャンプ時の着地や切り返し動作時などで踏ん張った時には、体重や衝撃などによって強い力が膝関節には加わっています。

ニーイントゥーアウトによって膝関節に外反力と回旋力が加わって、運動の負荷により強い力となってしまうため靭帯などが力に耐えられず損傷を起こしてしまいます。

このようにニーイントゥーアウトになる事で関節や靭帯にかかる負荷は大きくなり怪我のリスクは高くなってしまいます。

しかしニーイントゥーアウトは『これをやっておけば大丈夫!!』というような改善の方法はありません。

ニーイントゥーアウトになっている要因は一つではなく色々な要素が絡んでいる事が多いです。

その一つ一つを確認しながら改善させていく必要があります。

それがニーイントゥーアウトを改善していく方法になります。

ジャンプ時のニーイントゥーアウトの例

ジャンプをした時にニーイントゥーアウトになっている例です。

バレーボールしている中学生で膝の痛みで来院されました。

痛みの確認でジャンプをしてもらったところ、明らかに接地時に膝関節が内側に入る動きがみられたので患者様に確認用に撮影したものです。(※許可は得ています)

動画の前半は施術前の状態で接地からジャンプに移る時に左右の膝関節が付きそうなくらい内側に入っているのが分かると思います。

その後、殿部周りから足関節周りに施術を行ってもう一度ジャンプをしてもらったのが後半の動画です。

後半ではまだ膝関節が内側に入る感じは残っているものの前半より少なく、しっかりと踏ん張れる感じが出ているのが分かると思います。

普通に立った状態からのジャンプだけでもはっきりと膝が内側に入る状態が確認出来るので、これが競技中になるともっと負荷は強くなります。

その場合で着地の仕方によって外反力と回旋力が強く働いた時には靭帯損傷などを起こしやすくなります。

大きな怪我になっていない状態のうちにしっかりと改善をしていく事が大切になってきます。

またニーイントゥーアウトを改善していくと、競技力としてもジャンプ時の踏ん張りや切り返し時の踏ん張りも行いやすくなるので、競技力の向上にも繋がりやすくなります。

まとめ

今回は【ジャンプ時の注意点!!ニーイントゥーアウト(knee in toe out)って何??】に関して紹介しました。

少し細かく分かりにくかったかもしれません。

しかしニーイントゥーアウトを改善させていくのはとても大切な事です。

もちろん大きな怪我になってしまう前に改善させる事も大切ですが、怪我をしてしまった時にも競技復帰をしていく前に改善をしていく事も大切です。

それにより再発や新たに負傷を起こす事を防ぐ事が出来ます。

それくらいニーイントゥーアウトは改善させるに越した事はないので確認してみてくださいね。

YouTubeInstagramなど各種SNSで当院の施術やテーピング方法などを紹介していますので、膝関節のテーピングなど気になる方は検索してみてください。

またニーイントゥーアウトに関しての事や怪我に関してなど質問は何時でも気軽にご連絡ください。

杏鍼灸整骨院の妹川でした。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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