足底に対する超音波治療器|温度上昇でストレッチの効果アップ

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こんにちは!!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。

今回は【足底に対する超音波治療器|温度上昇でストレッチの効果アップ】に関して紹介していきます。

今回紹介している患者様は陸上競技をしている高校生です。

砂浜練習をした後に足底に強い張り感と痛みを感じるようになり来院されました。

陸上競技(トラック競技)では今は冬季練習中で練習量が増えている時期です。

また砂浜練習のような普段行う頻度が少ない練習などで身体への負担が増えている時期でもあります。

その練習の中で足底を痛めて来院された患者様の施術例を紹介してきたいと思います。

目次

足底はどのような組織があるの??その役割は??

今回の患者様は足底を痛めて来院されたのですが、足底はどのような働きがあるか少し説明していきましょう。

足底には❝土踏まずという所があるのはご存じでしょうか??

これは身体にとってとても大切な働きをしています。

人が歩いたり行動を起こす時は必ず足を地面について動いていますが、考え方を変えれば一番最初に負担が掛かってくるのが足底という事になります。

その足底にかかってくる負担を吸収して減らしたりしているのが足底にある土踏まずです。

厳密にいうと土踏まずだけではないのですが、この土踏まずを含めた部分で❝足底アーチというものを形成しています。

この足底アーチが足裏にかかってくる最初の負担を減らして、その上にかかってくる負担を少なくしています。

では足底アーチはどのように形成されているのでしょうか??

足底アーチというには骨の並び方で形成されています。

《足底アーチ》
〇内側縦アーチ
踵骨ー距骨ー舟状骨ー楔状骨ー第一中足骨
踵骨から第一中足骨を結ぶ線が内側縦アーチを形成する

〇外側縦アーチ
踵骨ー立方骨ー第五中足骨
踵骨から第五中足骨を結ぶ線が外側縦アーチを形成する

〇横アーチ
第一中足骨ー第二中足骨ー第三中足骨ー第四中足骨ー第五中足骨
第一中足骨から第五中足骨を結ぶ線が横アーチを形成する
(足根骨レベルで考えると内側楔状骨ー中間楔状骨ー外側楔状骨ー立方骨を結ぶ線)

以上のようなアーチが機能して足底からの負担を軽減してくれています。

もう少し細かく説明していくと足底アーチは骨だけで形成されているのではありません。

足底アーチは骨の並び方を結ぶ線ですが、これらを支えているのは筋肉・腱・靭帯です。

足底アーチに負担が掛かっても形を崩さずに軽減出来ているのは、これらがしっかりと働いて支えてくれているからです。

《足底を支えている筋肉・腱・靭帯》
足底腱膜(足底筋膜)
短・長腓骨筋(腱含む)
後脛骨筋(腱含む)
母趾外転筋
小趾外転筋
長母趾屈筋
短趾屈筋
長趾屈筋
など

これらが足底アーチが崩れないように支えている事で、しっかりと形を保つ事が出来ます。

ではこれらの筋肉などの支えが機能しなくなった時に足底アーチが崩れてくるとどのような事が起きるでしょうか??

扁平足・開帳足・回内側・回外足・外反母趾・内反小趾・モートン病などは足底アーチが崩れた時に起きやすくなってきます。

こうなってしまうと足底からの負担が軽減されにくくなってしまう事と、通常とは違う負荷が掛かるようになってくるので足周りだけでなく他の場所の痛みを起したりしやすくなります。

このように足底アーチは身体にとってはとても大切の部分になります。

これらがしっかりと機能しているかどうかで身体への負担の掛かり方が違ってきますし、身体を痛みたりする事にも大きく関わってきます。

特に今回紹介している患者様に関しては、もともと足底アーチが下がってきている状態に合わせて砂浜練習のような足底に負担が掛かりやすい場所での練習が、より足底への負担を強くしたのだと思います。

足底の痛みに対しては超音波治療器が効果的

今回紹介している施術例では超音波治療器を使用しています。

超音波治療器は足底に対して効果を出しやすい治療器だと考えています。

その理由は超音波治療器の効果にあります。

超音波治療器の効果は大きく【温熱効果】【非温熱効果】の2つに分ける事が出来ます。

今回狙っているのは【温熱効果】で、足底に対してアプローチをしています。

温熱効果の効果内容の中に軟部組織の伸張性増大というものがあります。

これは何かというと❝筋肉・腱・靭帯・脂肪体など骨以外の柔らかい組織(軟部組織)を伸びやすい状態にする事が出来る❞という事です。

先ほど足底アーチは沢山の筋肉・腱・靭帯が支えていると説明しましたが、超音波治療器を使用するとこれらをしっかりと伸びやすい状態に出来て、機能の回復を行いやすくなります。

また超音波振動の特徴として、膠原線維(コラーゲン線維)を多く含む組織の方が効果を出しやすい事がいわれています。

筋肉や腱や靭帯は膠原線維を多く含んでいるために超音波治療器の効果を出しやすくなります。
(筋肉は血液も豊富なため水分量が高く、腱や靭帯に比べると効果は起きにくくはなる)

これらの理由から足底の怪我に対しては超音波治療器を使用すると効果が高いと考えています。

当院で行った施術の一例|足底に対する超音波治療器

当院で行っている施術の一例を紹介します。

先ほども紹介しましたが今回は超音波治療器を使用しています。

超音波治療器の効果の《軟部組織の伸張性増大》を狙っているのですが、これは少し注意する事があります。

伸張性増大とはあくまでも❝伸びやすくなっている状態❞の事をいいます。

なので超音波治療器を使用するだけで筋肉などが伸びている訳では無いので、筋肉などが温まっているうちに動かしたりストレッチ等を行って伸ばしてあげないと効果としては少なくなってまいます。

そこで今回紹介している施術例はストレッチを行いながら一緒に超音波治療器を照射しています。

足関節背屈・足趾背屈を行う事で足底にある筋肉などを伸ばしていきます。

足底はストレッチの伸びている感覚が分かりにくいので、この時にしっかりと伸びている感覚がなくても筋肉などはしっかりと伸びる方向へと動いているので心配ありません。

ストレッチを一緒に行っていく事で、温熱効果による軟部組織の伸張性増大が起きている時にしっかりと効果を発揮しやすくしています。

まとめ

今回は【足底に対する超音波治療器|温度上昇でストレッチの効果アップ】に関して紹介しました。

足底は動くうえでとても大切な部分です。

ここがしっかりと機能しているかどうかで身体への負担が変わってきます。

また機能しない場合は怪我にも繋がりやすくなるので、ここがしっかりと働く事が大切になってきます。

そのためにはケアがとても大切です。

もちろん超音波治療器はその選択肢の一つですが、それだけではなく自分で出来る事を色々と行っていく事も大切です。

特にスポーツ選手や運動をしている人や長時間歩いたり立ちっぱなしの人などは、足底の張りが強くなり機能が弱くなりやすいので是非ケアを行ってくださいね。

足底に関しての事やその他の怪我に関してやケアに関してなど、何か疑問がありましたら気軽にお尋ねください。

杏鍼灸整骨院の妹川でした。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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