剣道部の手首の痛みに対しての施術の一例(微弱電流、ハイボルト、超音波)

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こんにちは!筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。

この時期(7月後半)になると毎年学生スポーツが佳境を迎え様々なスポーツの選手が来るようになります。

大学生のインカレや高校生のインターハイ、中学生の全国大会などを目指す選手や決めた選手なども増えてきますし、残念ながら出れないのが決定し次に向かう選手なども増えてきます。

そんなぎりぎりの中で活動している選手でやはり怖いのが『怪我』です。

杏鍼灸整骨院には様々なスポーツ障害・スポーツ外傷の方が来院されます。

今回は剣道部の方に起こった手首の痛みの施術についてご紹介していきたいと思います。

目次

手首の施術

今回の剣道の選手は大学生の選手で元々手首に手術歴があり動きがあまり良くない状態でした。その状態で稽古を続け痛みが出ていたようです。

専門医に手術部位に問題がないかの検査をしてもらい問題がない事を確認しての来院でした。

杏鍼灸整骨院では手術歴などがある場合はまず専門医に検査をお願いするようにいたしております。

今回の痛みが出ていた所は手術痕の近くでしたが圧痛は長母指外転筋という筋肉の腱に痛みがありました。

幸い手術に関した痛みでなかったので施術を行っていきます。

微弱電流(IM-2000)による施術

IM-2000を用いた手首の施術

これは実際に施術をしている動画ですが、手首の手術痕の付近の皮膚に対して施術をしていっています。

皮膚?と思われる方も多いかもしれませんが手術痕などの皮膚は動きが悪くなっている事も多く、特に関節周りの皮膚の可動性の低下は関節運動の阻害因子になっている事も少なくありません。

ご存知ではない方も多いと思いますが関節運動をする際皮膚が動く事によってスムーズに関節運動が行われます。

これは考えれば当然のことで靭帯の最も外側にある皮膚が動かないと関節は動かなくなります。

関節運動において伸びる側の皮膚は周囲から集まってこないと皮膚の余裕がなくなり関節は動かなくなりますし、知事務側の皮膚は関節から離れるように動かないと関節周囲に皮膚がたわみ挟みこまれるようになって動きにくくなります。

スムーズな関節運動が行うためには皮膚のスムーズな運動も大事な要素の一つになります。

今回のケースでは手術痕の周りの皮膚が硬くなっていたので微弱電流を通電する事で皮膚の動きを良くしていきました。

微弱電流は1mA以下の電気を通電する事によって細胞のエネルギーの源になるATPの生産を早めるといわれています。

皮膚も細胞なのでATPが多く生産される事によって何かいい作用がある事は考えられます。

何かいい作用とあえて書いたのは微弱電流は科学的にすべてが解明されているエネルギーではない為考えられると書いています。ただ組織損傷に対して回復を早めるという報告や論文は世界各地で出されているので効果的だということは分かっています。

微弱電流を用いて皮膚運動をよくする事によってこの方の手首の可動域は広がる事が出来ました。

関節の可動域が広がった事で今度は痛みに対してのアプローチを行っていきます。

可動域が広がった後に行うのは痛みに対するアプローチです。

超音波とハイボルトを用いた施術

手首の腱は腱鞘というトンネルを通っています。

このトンネルは手首周囲の腱が動きによって浮いてしまわないように押さえていたり、効率よく動くために存在します。

しかし使い方が悪かったり、使い過ぎたりすると炎症が起き腫れたり動きが悪くなったりして痛みが出る原因になります。これらを解消するために効果的なのが超音波治療器です。

超音波に関して詳しく書いている記事はこちらになります。

こちらの記事から一部抜粋すると超音波の効果として次のようなものがあります。

温熱効果の効果内容

  • 局所の血流増加
  • 軟部組織(筋肉・腱・靭帯など)の伸張性増大
  • 関節可動域の増大
  • 疼痛の軽減
  • 関節拘縮の予防・改善

今回のケースでいうと軟部組織の伸張性の増大を狙う事と滑走性の増大です。

実際の施術動画です。

手首の痛みに対する超音波とハイボルト

電気刺激によって長母指外転筋を収縮させながら腱鞘部分に超音波を照射する事によって腱鞘との滑走性が良くなります。

滑走性が良くなると腱部の引っ掛かるような痛みが少なくなる事が多いです。

まとめ

今回は剣道部の手首の痛みに対しての施術の一例という事で紹介していきました。

今までのブログの内容は下肢の障害が多かったと思いますが杏鍼灸整骨院には様々なスポーツの怪我での来院がございます。

学生スポーツはある意味時間との勝負です。きちんと治さないといけないし、大会までに間に合わせないといけない時もあります。

それにはまず見極めが重要だと杏鍼灸整骨院では考えております。必要な時は専門機関をご紹介する時もあります。

なにかある時はご相談くださいね

最後までお読みいただきありがとうございました。

投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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