産後から続く頭痛(筋緊張型頭痛)への鍼治療

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こんにちは!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。

今回は「産後から続く頭痛(筋緊張型頭痛)への鍼治療」をご紹介していきたいと思います。

産後は授乳による睡眠時間が短くなる事やお子様の夜泣きなどで睡眠不足になる事も多くそれにより頭痛や不定愁訴(頭が重い、イライラする、疲労感が取れない、よく眠れないなどの他人にはわかりにくい症状)を感じる方は少なくありません。

しかし授乳があるので安易に薬などが服薬できずに症状を我慢されている方も多いと思います。

その中でも鍼灸治療は症状の改善にはオススメできる方法として考えられています。

鍼灸ってどんなことをするんだろう?とか思っている方には是非見ていただきたいなと思います。

目次

頭痛に鍼灸!?

日本頭痛学会によると頭痛が人口の5〜10%、緊張型頭痛が人口の約20%であることが最近の疫学調査で報告されています。

簡単にいうと日本人の人口の約四分の一の方が頭痛があるといわれています。

でも頭痛がある方が症状を軽くしたいと考えた時に

「頭痛があるから鍼灸治療にいこう」

と考える方はいるでしょうか?

残念ながらその選択をされる方は非常に少ないと思います。

日本の医師の治療をしていく中での指標となるものの一つに「ガイドライン」というものがあります。

その中で当然ですが「頭痛診療のガイドライン」というものがあります。

実はその中で鍼灸に対しての記述があります。

しかも内容は頭痛に対して鍼灸が「推奨される」という項目が9つもあります。

さらにこのガイドラインの注目ポイントとして鍼灸治療は片頭痛、筋緊張型頭痛、薬剤使用過多頭痛の標準治療の中で「予防・発作中」いずれの場合においても非薬物療法の中で選択肢の一つとして推奨されると記載されています。

これは鍼灸分野の基礎分野の研究が進んで「鍼灸がなぜ効くか」という部分が科学的に少しずつ解ってきたことにより頭痛に効果があるという事が証明されてきたという事です。

ですので今回の授乳中などで薬物に対して不安のある方などには鍼灸治療は有効だと考えられます。

頭痛への刺鍼

頭痛へ鍼でアプローチをする場合頭や首周りに刺鍼することが多くなります。

もちろん状況に応じてその他に手足や肩周りにも刺鍼をすることもあります。

今回は首の奥にある後頭下筋群をご紹介します。

後頭下筋群は頸部の上方ににある筋肉で頸部と後頭骨を繋いでいる筋肉です。

この筋肉は肩周りにある僧帽筋や広背筋などに比べてとても小さい筋肉です。

筋肉の特徴になるのですが大きい筋肉は関節を動かしたり、力を大きく早く動かすのが得意としていることが多く、後頭下筋群などのような小さい筋肉は動きを制御したり、他の筋肉と協調して安定性を出すことを得意としています。

この後頭下筋群は頭の位置を安定させるために働く事が多いと考えられています。

ですのでスマホなどを使う方の多くがこの筋肉が悪くなっていることが多いです。

さてこの後頭下筋群ですが筋紡錘が多い筋肉と言われています。

筋紡錘とは筋肉の緊張度合いを調整する役割を持ち、交感神経が分布しています。

つまり交感神経優位になると筋緊張が発生しやすいことが考えられます。

話が少し産後の方からずれていきましたがこの「交感神経」ということがポイントになります。

産後は序盤で書いたように授乳や夜泣きなどで寝不足の方が多いと思いますが、この方の多くが交感神経が優位の状態になります。

ですので交感神経が優位の状態で後頭下筋群の緊張が強い方が非常に多いです。

上の図は後頭下筋群のトリガーポイント指し示した図になるのですが後頭下筋群は頭痛の原因となることが多いです。

刺鍼をする際はこれらの筋肉に対して施術をすることが多いです。

刺鍼する鍼は杏鍼灸整骨院では使い捨ての鍼を使用していきます。

刺激が苦手の方には細い鍼などを使用していきます。

ご不安なことはご相談ください。

まとめ

今回は産後の方への頭痛の鍼治療をご紹介していきました。

鍼灸治療は頭痛で薬剤を希望されない方にとっては非常に有効な施術方法の一つだと思います。

頭痛が起こると日常生活において非常に辛い出来事と言えます。

その中の解消法の一つとして鍼灸が皆様の選択肢に入ればいいなと考えております。

少しでも興味を持ったり疑問がある場合は

投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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