こんにちは!!
福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。
今回は【オステオトロンⅤ(LIPUS)の凄い効果!!変形性膝関節症に効果的】について紹介していきます。
変形性膝関節症は聞いた事のある方も多いと思います。
よくCMでも耳にする事が多く、一般的によく知られていると思います。
今回は変形性膝関節症の説明と、オステオトロンⅤ(LIPUS)がそれに対して効果があるのでそれに関して説明していきます。
変形性膝関節症とは??痛みの度合いと変形の原因
変形性膝関節症とは、膝関節の関節面が変形を起こし痛みを感じるようになります。
人によってそれぞれではありますが痛みは段階的に変化してきます。
初期段階
朝起きて動き出す時や椅子からの立ち上がりの動き出し時や階段昇降時など、動作初期に関節周りのこわばりや若干の痛みを感じ始めます。
しかし、動いているうちになくなり気にならなくなり、普段通りスムーズに動いていけます。
疼き等はほとんどなく動作時初期以外での痛みやこわばり以外ではほとんど何も感じません。
中期段階
中期になってくると動作初期での痛みが強くなってきます。
動作をしていると痛みは無くなっていきますが、無くなるまでの時間が初期に比べると長くなり、なかなか引きにくくなっていきます。
また、正座や床に座るなど膝関節を深く曲げる動作の痛みが強くなり、出来なくなっていきます。
安静時にも、疼く様な痛みを少し感じるようになっていきます。
後期段階
後期になってくると痛みはどんどん強くなり、動作初期だけに限らず歩行など動作時には常に痛みを感じていきます。
変形が進んでいくと見た目にも変化をするようになり、関節部が腫れているように見えたり、O脚・X脚のように特徴的な見た目を呈するようになります。
また、歩行時には膝関節が伸び切らず曲げたまま歩くようになり、正座のように深く曲げる事が出来なくなります。
安静時にも疼きは強く感じるようになります。
※症状の出方には個人差があります
変形性膝関節症が起きるには、いくつかの原因があります。
本人ではどうしようも出来ない原因としては加齢と遺伝子素因と性差です。
変形性膝関節症は性差も大きく1:4で女性に多く発症しています。
女性に多い理由として、閉経後に骨密度の低下が考えられます。
これらに関しては、努力をしても変える事が出来ないので時間の経過と一緒に症状は起きてきます。
しかし、変形性膝関節症の原因はそれだけではありません。
むしろ上記以外の原因の方が、症状の悪化に大きく関わってきます。
一つは、筋力の低下です。
筋力の低下は関節にかかる負荷を大きくしてしまいます。
筋肉は関節を動かすために重要ですが、その他にも体を支えるという重要な役割があります。
筋力が弱い事で関節を動かすためにも負荷が大きく掛かるし、体を支える力が弱くても関節にかかる負荷は増えていきます。
また、女性の方が男性に比べて筋力が低いので関節に対する負荷が掛かりやすくなると思います。
次に、体重です。
体重の増加は関節に対する負荷を増やしてしまいます。
関節は動く時も止まっている時も常に筋肉と一緒に体を支えています。
体重の増加は、その支えている負荷の量が増えるという事です。
また、関節を支えているのは筋肉なので、筋食の低下と体重の増加が一番良くない組み合わせです。
次に、過度の使用による負荷です。
関節は摩擦係数は凄く少ないです。
しかし、摩擦係数が低いといっても何度も繰り返し同じ関節を使う作業を行うと少しずつ関節は摩耗していきます。
また、関節面の関節軟骨などは加齢により弾性が低くなっていくので、年齢を重ねた方はより摩耗しやすく関節面の負荷はかかりやすくなります。
その他にも、スポーツなどによって半月板損傷を起こしたり関節周りの靭帯損傷を起こしたり関節部の骨折を起こした経験のある方などは、将来的に変形性膝関節症になる可能性は高くなってしまいます。
これは、関節面の不安定によって関節にかかる負荷の増加によるものが一つの理由です。
これらが理由として考えられますが、先ほど説明した《筋力の低下》《体重》《過度の使用》は生活の中の努力によって改善が出来るものだと思います。
仮に今が大丈夫でも、今から筋力を落とさないように運動と体重管理などは行うと将来のためにいいと思います。
変形性膝関節症に対してオステオトロンⅤ(LIPUS)が効果的!!
変形性膝関節症に検査などを行うと、関節面に特徴的な変形や特徴的な症状があります。
●関節部の圧痛
●関節面の狭小化
●骨棘の形成
●関節包の線維化
●関節包の癒着
●滑膜の線維化
●膝蓋下脂肪体の線維化
●半月板の損傷
●半月板の逸脱
などが特徴的な症状です。
オステオトロンⅤ(LIPUS)はこれらの症状に対して効果的に働きます。
オステオトロンⅤは超音波治療器で、弱く間欠的な振動を照射する事で様々な効果を発揮していく治療器です。
そして、変形性膝関節症に対して照射する事でも効果は高く、様々な研究で証明がされています。
↓↓オステオトロンⅤに関してはこちらにも書いていますので合わせてお読みください↓↓
今回、紹介しているのは膝蓋下脂肪体に対して効果があった報告です。
膝蓋下脂肪体は膝関節と膝蓋骨(膝のお皿)の間にある脂肪体で、脂肪体は柔軟性があるので膝関節の曲げ伸ばしの時に関節内に出たり入ったりしながら関節の動きをスムーズにしたり、関節の間に存在する事でクッションの役割などをしてくれています。
変形性膝関節症の症状が進んでくると膝蓋下脂肪体が柔軟性が無くなり線維化していきます。
これにより、関節の動きは硬くなり動く範囲が狭くなってしまいます。
また、痛みも強く出やすくなります。
そこにオステオトロンⅤを照射すると、脂肪体の線維化の抑制が出来るという報告があります。
簡単にいうと、膝蓋下脂肪体が固く動きにくくなるのを防ぐ、または進行を遅らせる効果があるという事です。
これは凄くいい事で、膝関節の可動域制限(動く範囲の低下)や痛みを少なく済ませる事が出来ます。
まとめ
今回は【オステオトロンⅤ(LIPUS)の凄い効果!!変形性膝関節症に効果的】について紹介しました。
変形性膝関節症は防ぎようのない疾患だと思います。
しかし、自分の努力とそこに合わせた施術で、症状の強さは変える事が出来るものだと思っています。
今から体重管理と筋力低下防止のための適度な運動を始めるか始めないかで将来の結果は変わります。
結局、積み重ねが大切なんだと思っています。
杏鍼灸整骨院の妹川でした。
投稿者プロフィール
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柔道整復師
福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業
陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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