慢性的な足首の不安定感にラジオ波と微弱電流というアプローチ

  • URLをコピーしました!

こんにちは!福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。

「歩いているときに足首がグラつく」「何度も足首を捻ってしまう」「スポーツ中に足首が不安定で思い切りプレーできない」

そんなお悩みをお持ちではありませんか?

一度足首を捻挫してからなかなか完全には治らず繰り返し同じ場所を痛めてしまう。

この状態は「慢性足関節不安定症(CAI)」と呼ばれており、多くの方が長年悩まされている症状です。

今日はこのCAIに対する新しいアプローチとして注目されている「ラジオ波療法」と「微弱電流療法」について、最新の研究をもとに分かりやすくお伝えしていきます。

目次

慢性足関節不安定症(CAI)ってどんな状態?

まずCAI(慢性足関節不安定症)について簡単にご説明しましょう。

足首の捻挫はスポーツをされる方はもちろん日常生活でも起こりやすいケガです。

通常、適切なケアを行えば数週間で回復していきますが中には完全に回復せず足首の「ぐらつき」や「不安定感」が残ってしまう方がいらっしゃいます。

具体的には以下のような症状が現れることがあります。

  • 平らな場所を歩いていても足首がグラつく感じがする
  • 階段の上り下りで足首が不安定に感じる
  • 同じ足首を何度も捻ってしまう
  • 足首に力が入りにくい
  • スポーツや運動時に思い切った動きができない

研究によると足首の捻挫を経験した方の約40%がこのようなCAIの症状を抱えることが分かっています。

つまり決して珍しい症状ではなく多くの方が同じような悩みを持っていらっしゃるのです。

なぜ足首の不安定感は続いてしまうの?

足首の不安定感が長く続いてしまうのにはいくつかの理由があると考えられています。

靭帯の緩み 捻挫によって足首の靭帯(関節を支える組織)が伸びたり傷ついたりすると関節を支える力が弱くなってしまうことがあります。

筋肉のバランスの崩れ 足首周りの筋肉が弱くなったりうまく働かなくなったりすることで関節を安定させる力が低下します。

感覚機能の低下 足首には位置や動きを感じ取るセンサーのような機能があります。

捻挫後この感覚機能が正常に働かなくなることがありこれが不安定感につながると考えられています。

痛みや腫れの残存 軽い炎症や痛みが長く続くことで足首の動きが制限されたり筋肉がうまく働かなくなったりします。

このようにCAIは単純に「靭帯が緩んでいる」だけではなく複数の要因が絡み合った状態なのです。

ラジオ波療法とは?優しく深く温める新しいアプローチ

ここからはCAIに対する新しい治療法として注目されている「ラジオ波療法」についてご紹介します。

ラジオ波療法の仕組み

ラジオ波療法は高周波の電磁波を体に当てることで体の内側から温める治療法です。

「ラジオ波」という名前はラジオ放送で使われる電波と同じような周波数帯の波を使用することから付けられました。

従来の温熱療法との大きな違いは体の表面だけでなく深い部分まで効果的に温められるという点です。

ホットパックなどで外から温める方法では皮膚の表面は熱くなっても深い部分の筋肉や関節まで十分に温まらないことがあります。

一方ラジオ波は体の組織に電磁波が入り込むことで組織自体が熱を発生させます。

これにより皮膚の表面が熱くなりすぎることなく深い部分まで心地よく温めることができるのです。

足首の動きがスムーズに!可動域改善への効果

ラジオ波療法の特に注目すべき点は、足首の動く範囲(可動域)を広げる効果です。

2018年に発表された研究ではCAIの症状がある方にラジオ波療法を行ったところ足首を上に向ける動き(背屈)の範囲が有意に改善したという結果が報告されています。

足首の可動域が改善することは日常生活やスポーツにおいてとても大きなメリットがあります:

  • 歩く・走るといった動作がスムーズになる
  • しゃがむ動作が楽になる
  • バランスを取りやすくなる
  • 再び捻挫するリスクが減少する可能性がある

なぜ可動域が改善するの?

ラジオ波によって足首の可動域が改善する理由はいくつか考えられています。

筋肉や腱の柔軟性向上 温めることで筋肉や腱の組織が柔らかくなり伸びやすくなります。

これにより、関節がより大きく動けるようになるのです。

血流の改善 組織が温められると血管が広がり血液の流れが良くなります。

血流が改善すると組織に酸素や栄養がしっかり届き老廃物も排出されやすくなります。これが組織の回復を促進し、可動域の改善につながると考えられています。

痛みの軽減 温熱効果によって痛みを感じにくくなることがあります。痛みが和らぐことで足首をより大きく動かせるようになり結果として可動域が広がるという好循環が生まれます。

ラジオ波療法の心地よさ

多くの方から「ラジオ波の施術は気持ちいい」という声をいただきます。その理由は:

  • 痛みがほとんどない:電気を流すと聞くと「ピリピリするのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、ラジオ波は痛みを感じません
  • じんわりと温かい:体の深い部分から温まる感覚は、とても心地よいものです
  • リラックス効果:温められることで筋肉の緊張がほぐれリラックスできます

施術中に眠ってしまう方もいらっしゃるほど温かく心地の良い施術なのです。

微弱電流療法!体の治癒力をサポートする優しい刺激

次にご紹介するのが「微弱電流療法」です。

微弱電流療法とは?

微弱電流療法はその名の通り非常に弱い電流を体に流す治療法です。

使用される電流はマイクロアンペア(μA)という単位で表される、本当に微細なレベルです。

この電流の強さは私たちの体の中で自然に流れている生体電流と同じくらいの強さなのでほとんど刺激を感じることなく施術を受けることができます。

微弱電流が体に与える影響

微弱電流が体に良い影響を与えるメカニズムはまだ研究が進められている分野ですがいくつかの可能性が示唆されています。

細胞レベルでの回復サポート 微弱電流は細胞の活動を活性化させる可能性があると考えられています。細胞が活発に働くことで、組織の修復や回復が促進されるかもしれません。

タンパク質合成の促進 研究によると微弱電流は体内でタンパク質が作られる過程を促進する可能性があるとされています。タンパク質は筋肉や靭帯などの組織を構成する重要な成分ですのでこれは組織の回復に役立つと考えられます。

炎症反応の調整 微弱電流が軽い炎症を和らげる方向に働く可能性も研究されています。

CAIに対する微弱電流の効果

2019年に発表された興味深い研究があります。この研究ではCAIの症状を持つ方々を2つのグループに分け一方には実際に微弱電流療法をもう一方には見た目は同じだけれど電流を流さない「偽の治療」を行いました。

その結果実際に微弱電流を受けたグループでは:

  • 足首の安定性が向上した
  • 日常生活での不安定感が軽減した
  • 動的なバランス能力が改善した

という結果が報告されています。

特に注目すべきは、動きながらのバランス能力が向上したという点です。立っているだけでなく、歩いたり階段を上り下りしたりといった、日常的な動作での安定性が高まることは、生活の質の向上に直結します。

微弱電流療法の特徴

微弱電流療法の大きな特徴は:

  • 感覚がほとんどない:電流が流れていることを感じない方がほとんどです
  • 痛みがない:電気刺激による痛みや不快感がありません
  • 副作用のリスクが低い:非常に弱い電流なので、体への負担が少ないと考えられています
  • 他の治療と併用しやすい:様々な治療法と組み合わせることができます

このように体に優しい治療法として注目されているのです。

ラジオ波と微弱電流を組み合わせる可能性

ここまで、ラジオ波療法と微弱電流療法それぞれの特徴をご紹介してきました。

実はこれら2つの治療法を組み合わせることでそれぞれの良いところを活かした、より効果的なアプローチができる可能性があります。

相乗効果が期待できる理由

アプローチの違い ラジオ波は主に「温める」ことで組織の柔軟性を高め血流を改善します。一方、微弱電流は「細胞レベルでの回復」をサポートする可能性があります。このように異なる角度からアプローチすることで相乗効果が期待できるのです。

時間的な相乗効果 ラジオ波で組織を温めることで血流が良くなった状態で微弱電流を流すと電流の効果がより広く届く可能性があります。

症状の多面的なケア CAIは複数の要因が絡み合った状態です。可動域の制限、筋力低下、バランス機能の低下など、様々な問題があります。ラジオ波と微弱電流を組み合わせることで、これらの多面的な問題に対してアプローチできる可能性があります。

研究から見える可能性と今後の展望

近年、CAIに対するラジオ波療法や微弱電流療法の研究が増えてきています。

2020年に発表されたレビュー論文では、物理療法(器械を使った治療法)がCAIの改善に役立つ可能性が示唆されています。特に、温熱療法や電気刺激療法は、従来の運動療法と組み合わせることで、より良い結果が得られる可能性があるとされています。

また、2021年の研究では、ラジオ波療法が足首周りの筋肉の活動を改善し、関節の安定性向上に寄与する可能性が報告されています。これは、ラジオ波が単に温めるだけでなく、神経や筋肉の機能にも良い影響を与える可能性を示唆しています。

微弱電流に関しても、2022年の研究で、慢性的な足首の問題を抱える方の生活の質(QOL)が改善したという報告があります。痛みの軽減だけでなく、日常生活での活動性が高まることは、とても重要な成果と言えるでしょう。

思います。小さな改善の積み重ねが、大きな変化につながっていきます。

日常生活でできるセルフケア

施術と並行してご自宅でできるセルフケアを取り入れることも、回復をサポートする上で有効かもしれません。

適度な温め

ラジオ波ほどの効果はありませんがご自宅でも足首を適度に温めることは有効です:

  • お風呂でゆっくり温まる
  • 足湯を楽しむ
  • 温かいタオルで優しく温める

ただし急性期の捻挫(捻った直後で腫れや熱感が強い時期)は冷やすことが推奨されていますので、状況に応じて使い分けることが大切です。

優しいストレッチ

足首の柔軟性を保つために、無理のない範囲でのストレッチも良いでしょう:

  • 足首をゆっくり回す
  • つま先を上げたり下げたりする
  • ふくらはぎを優しく伸ばす

痛みを感じない範囲で、気持ちいいと感じる程度に行うのがポイントです。

バランスを意識した動作

日常生活の中で、意識的にバランスを取る練習をすることも有効かもしれません:

  • 歯磨きの時に片足立ちを数秒間試してみる
  • 階段を上る時に足首を意識する
  • 歩く時に足の裏全体で地面をしっかり捉える

ただし、転倒しないよう、安全な環境で行うことが大切です。

適切な靴選び

足首の安定性をサポートするためには、靴選びも重要です:

  • かかとがしっかりしている靴を選ぶ
  • 足にフィットするサイズを選ぶ
  • クッション性のある靴を選ぶ
  • 必要に応じてインソールの使用を検討する

まとめ

慢性的な足首の不安定感は、日常生活やスポーツに大きな影響を与える悩ましい症状です。

しかし、諦める必要はありません。

ラジオ波療法と微弱電流療法は従来の治療法とは異なるアプローチで、CAIの改善をサポートする可能性を持った選択肢です。

ラジオ波療法の特徴:

  • 深い部分まで効果的に温められる
  • 足首の可動域を改善する効果が期待できる
  • 痛みがほとんどなく、心地よい施術
  • 血流改善や組織の柔軟性向上が期待できる

微弱電流療法の特徴:

  • 体の自然な電流と同レベルの優しい刺激
  • 細胞レベルでの回復をサポートする可能性
  • 足首の安定性やバランス能力の向上が期待できる
  • 感覚がほとんどなく、体に優しい

これらの治療法はまだ研究が進められている段階ではありますが多くの研究で前向きな結果が報告されています。

もし、長年の足首の不安定感にお悩みでしたら、杏鍼灸整骨院にご相談ください!

最後までご覧くださりありがとうございました!

杏鍼灸整骨院の陣内由彦でした。

また当院で行っている施術やテーピング方法などをInstagramYouTubeなど各種SNSにアップしていますので気になる方は是非見てみてください。

ご予約はこちらからどうぞ!


本記事の内容について

本記事は、慢性足関節不安定症(CAI)に対するラジオ波療法と微弱電流療法について、現在発表されている研究論文をもとに情報をまとめたものです。これらの治療法の効果や適用については、個人の状態によって異なる場合があります。実際に治療を検討される際は、必ず専門家にご相談ください。

また、本記事は特定の治療法を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。あなたの症状や状態に最適な治療法は、専門家との相談によって決定されることをおすすめします。

投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
[instagram-feed feed=1]
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次