ぎっくり腰(急性腰痛)の一例

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こんにちは!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院です。

今回は年末寒くなってくるとなぜか増えてくるぎっくり腰の方の施術の一例をご紹介していきたいと思います。

ぎっくり腰は非常につらいですよね。

腰が曲がった状態から伸びなくなったり、寝返りや起きる時などの痛みはかなりつらいです。

当院ではそのような方が多く来院されていますのでその施術の一例をご紹介していきます。

 

目次

ぎっくり腰はまずは冷やす?温める?

ぎっくり腰になった時によく聞かれるのが

『腰痛には温めた方がいいんですか?』

『冷やした方がいいんですか?』

と患者様に聞かれることが多いです。

 

結論から言いますと

『ぎっくり腰=〇〇した方がいい』

っていうのは非常に難しいんです。

なぜかというと一言でぎっくり腰といっても時期やケガの度合いによっても違うのでひとくくりでいうのは非常に難しいものになります。

 

ただ目安としては痛くなった初期は冷やした方がいいといわれています。

それと痛みが出て2日ほどたてば温めた方がいいので時間がたてば温めてあげた方がいいと思います。

いつまでも冷やし続けると回復が時間がかかるとの報告もあります。

当院のぎっくり腰の施術方法の例

という訳で当院でぎっくり腰の施術を行う場合症状によって施術の仕方が変わります。

必ず行う訳ではないですが当院で行っている施術の一部をご紹介します。

 

ぎっくり腰当日~翌日

ぎっくり腰を起こした直後は細胞レベルでいうと腰周りの筋肉や場合によっては腰椎を支えている靭帯などが損傷し炎症が出ている状態です。

この状態で無理に動かしたり、温めたりすると症状を悪化させるケースがあります。

ですので当院では物理療法機器を使用する事で炎症を抑えるようにしていきます。

伊藤超短波社製のIM-2000という機器を用いていくのですが、この機器は従来の機器と違い組織の回復を早めていくといわれています。

組織損傷を起こすと次のようになります。

IM-2000を用いた打撲の施術の一例

ちょっと難しい話になるのですが組織損傷を起こすと上の絵でいう左側のようになります。

従来ケガなどをしていない普通の状態は細胞の内側にマイナスイオンがあり外側にプラスイオンがあります。

これが組織損傷を起こすと中にあるマイナスイオンが外側に出て細胞の傷を被覆するようになります。

マイナスが表面に付くことによりプラスのものを引き寄せようとするよう働きます。

この時集まるプラスイオンに荷電されているものは回復を早めるための物質が多いといわれます。

このようにして傷の修復が始まるわけです。

 

ちなみにこの内側のマイナスとプラスが逆転し電位が生まれてできる電流が損傷電流といわれ、これを模したものが『微弱電流』というものになります。

このIM-2000は機器の働きによってこの傷の損傷や炎症の消退を早めてくれます。

IM-2000を用いた打撲の施術の一例

このような形で傷を回復させてくれます。

損傷初期にこのような処置をすることで回復までの期間が短くなるのでぎっくり腰などの時はかなり効果的な方法になります。

 

ぎっくり腰の少し痛みが引いてきた状態

ぎっくり腰を起こして2~3日たつと炎症が引いて痛みがある程度軽くなってきます。

この時に最も大事なことが痛みが出ない程度に体を『正しく』動かしていく事になってきます。

さらに痛みが出ないように動きやすい体の状態に持っていく事が大事になってきます。

当院ではこの時に行うことが超音波治療器などを用いて温めていく事になります。

 

超音波の主な効果はプローブといって先端から1秒間に100万回(1MHz)/300万回(3MHz)の高速度ミクロマッサージにより、深部に直接刺激を与えることができます。

超音波が生体組織に照射される際に生じる熱で、温熱作用を発生させ、超音波が到達している範囲を立体的に温めることができます。

つまり体の奥にまで熱を届ける事が出来ます。

温める事によって

血流の促進
神経の伝達がよくなる
痛みの改善
コラーゲンの伸張性の増大

また超音波は組織によって吸収率が変わります。以下のようになります。

 

血液  3%
脂肪  13%
筋   24%
血管  32%
腱   59%
軟骨  68%
骨   96%

参考文献

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吸収率が高い方が熱エネルギーへ変換されやすいとされています。

超音波は深部を温めてくれるので腰のような深い部分が損傷されることのある部分などには非常に向いた機器になります。

 

筋肉は温めると動きやすくなるので動いやすい状況をつくり、適切な運動を行っていくと痛みと動く範囲が改善されていきます。

 

実際のぎっくり腰の施術

実際に行う施術をご紹介していきます。

50代男性 自宅でパソコン作業中に体を捻った際腰に鋭い痛みを感じた後体が伸びなくなる。

一番つらい動きは椅子などから立ち上がる動き

 

怪我をされて1時間後に来院されました。

 

お身体のいろいろなお話を伺って理学テストなどできる範囲で確認させていただき『急性の腰痛』と判断し施術を始めさせていただきました。

 

初回は先ほどご紹介したIM-2000を使って施術。

その後ハイボルテージをを行い痛みが半分以上軽減したので手技療法を加えテーピングをしたところ痛みがなくなり帰られました。

 

この時に患者様にお伝えするのは

痛みがなくなった≠治った

という事です。

痛みはいろんな機器や手段で軽減する事は出来ますが組織レベルで考えると治っている訳ではないんです。

ですので痛みがなくなったからといって無理をしてしまうと痛みが戻ってしまいます。

 

これがよく聞く症状が戻ってしまうということです。

動かない事は治りを遅くしてしまいますが無理は厳禁です。

まとめ

今回は当院で行っているぎっくり腰の施術をご紹介していきました。

上記しておりますがぎっくり腰と一言で言っても様々な状態で行う施術は人それぞれです。

テーピングだけでも人それぞれになりますし、症状によってはコルセットをお貸しする場合もあります。

 

何かお困りでしたらご気軽にご相談ください!

最後までご覧くださりありがとうございました。

 

 

 

投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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