筑紫野市から来院!陸上短距離選手シンスプリントへの微弱電流治療について

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こんにちは!福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。

陸上競技、特に短距離走に打ち込んでいる皆さんの中にはすねの内側が痛くなって困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は短距離選手を悩ませる「シンスプリント」という症状についてその原因と最近注目されている微弱電流による治療法について実際の施術と研究論文の内容をもとにわかりやすくお話ししていきたいと思います。

シンスプリントを詳しくまとめている記事はこちらなので一緒にどうぞ!

目次

シンスプリントとは何でしょうか

シンスプリントは正式には「脛骨過労性骨膜炎」と呼ばれています。

すねの骨である脛骨の周りを覆っている骨膜という薄い膜に繰り返しの負担がかかることで炎症が起きてしまう状態なんですね。

多くの場合すねの内側の下半分あたりに、ズキズキとした痛みを感じることが多いようです。

運動を始めると痛みが出てきて休むと少し楽になる。

でも練習を続けているとだんだんと痛みが強くなってきてしまう。

そんな経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。

陸上競技の選手、特に走る競技をしている方に多く見られる症状で研究によると陸上選手の約13〜20%がシンスプリントに悩まされているとも言われているんです。

短距離選手がシンスプリントになりやすい理由

それでは、なぜ短距離走の選手がシンスプリントになりやすいのでしょうか?

研究論文からわかってきたことをご紹介していきますね。

1. 地面からの衝撃の繰り返し

当然ですが短距離走ではスタートからゴールまで全力で走り抜けます。

このとき、足が地面に着くたびに体重の何倍もの力が足やすねにかかっているんですね。

研究によると、走っているときに足が地面に着く瞬間には体重の2倍から3倍以上の衝撃力が下肢にかかることがわかっています。

この衝撃が何度も何度も繰り返されることですねの骨やその周りの組織に負担が蓄積していくと考えられているんです。

特に短距離走ではスピードを出すために前足部で地面を強く蹴る動作が多くなります。

この蹴り出しの動作ではふくらはぎの筋肉が強く収縮するためその筋肉が付着しているすねの骨の周りに大きな引っ張る力がかかってしまうんですね。

2. 練習量の急激な増加

大会シーズンの始まりや冬季中の強化期間など練習量を一気に増やしたときにシンスプリントが発生しやすいことが、多くの研究で指摘されています。

体は少しずつ負荷に慣れていくものですが急に練習量や練習の強度を上げてしまうと体が適応する前に組織が傷んでしまうことがあるんです。

これは「オーバーユース」つまり「使いすぎ」の状態と呼ばれています。

3. 走る場所の硬さ

トラックの種類や走る場所の硬さもシンスプリントの発生に関係していることがわかってきています。

硬いコンクリートの上やアスファルトの上で走ると地面からの衝撃がより大きく足に返ってきてしまいます。一方、適度なクッション性のあるトラックで走る方が足への負担は少なくなると考えられているんですね。

最近はいわゆる高速タータンといわれる反発の強いトラックでもハイリスクになることも多いです。

4. ランニングフォームの問題

走り方つまりランニングフォームも重要な要因の一つです。

研究によると、足が過度に内側に倒れ込む「オーバープロネーション(過回内足)」という動きがある方は、シンスプリントになりやすい傾向があることがわかっています。

この動きがあるとすねの内側の筋肉や骨膜により大きな負担がかかってしまうんですね。

また、体の使い方のバランスが悪かったり体幹の安定性が不足していたりすると走るときに下肢に余計な負担がかかってしまうことも指摘されています。

地面をとらえるキャッチのバランスが大事になってきます。

5. 筋肉の柔軟性や強さのバランス

ふくらはぎの筋肉が硬くなっていたりすねの前側の筋肉が弱かったりするとシンスプリントのリスクが高まることが研究で示されています。

特に、足首を上に持ち上げる筋肉とつま先を下に向ける筋肉のバランスが大切だと言われているんです。このバランスが崩れると、走るときにすねの骨への負担が増えてしまう可能性があります。

6. シューズの選び方

履いているシューズも実は大きな影響を与えています。

クッション性が不足しているシューズやすり減って機能が低下したシューズを使い続けていると地面からの衝撃を十分に吸収できず、シンスプリントのリスクが高まることが報告されているんです。

また、自分の足の形や走り方に合っていないシューズを使うことも問題の一つと考えられています。

微弱電流治療とは何でしょうか

さてここからはシンスプリントの治療法の一つとして注目されている「微弱電流治療」についてお話ししていきますね。

微弱電流治療は英語では「マイクロカレント療法」や「MENS(Microcurrent Electrical Neuromuscular Stimulation)」などと呼ばれています。

その名の通りとても微弱な電流を体に流す治療法なんです。

どのくらい微弱かというと一般的な電気治療で使われる電流の1000分の1程度、具体的には1マイクロアンペア(100万分の1アンペア)から1000マイクロアンペア程度の、本当にわずかな電流なんですね。

この電流は、私たちの体の中で自然に流れている生体電流に近い強さだと言われています。そのため、治療を受けていても、ピリピリした刺激をほとんど感じないことが特徴なんです。

微弱電流がもたらす効果とそのメカニズム

それでは、この微弱電流が体にどのような効果をもたらすのか、研究論文から明らかになっていることをご紹介していきます。

1. 細胞レベルでの治癒促進

微弱電流の最も注目されている効果の一つが、細胞レベルでの治癒を促進する働きです。

研究によると、微弱電流を流すことで、細胞内のATP(アデノシン三リン酸)という物質の生成が促進されることがわかっています。

ATPは細胞のエネルギー源となる重要な物質で、「細胞のエネルギー通貨」とも呼ばれているんですね。

ある研究では適切な微弱電流を使用することで、ATPの生成が最大で500%も増加したという報告もあります。

ATPが増えることで傷ついた組織の修復に必要なエネルギーが十分に供給され治癒が促進される可能性が考えられているんです。

2. タンパク質合成の促進

組織が修復されるためには、新しいタンパク質が作られる必要があります。微弱電流には、このタンパク質の合成を促進する効果があることも研究で示されているんです。

タンパク質は、筋肉や骨膜などの組織を作る材料となるものですから、その合成が促進されることで、傷んだ組織の回復が早まる可能性があると考えられています。

3. 血流の改善

微弱電流を使用することで、治療部位の血流が改善されることも報告されています。

血液は酸素や栄養素を組織に運び老廃物を取り除く大切な役割を担っています。血流が良くなることで、傷んだ組織により多くの栄養や酸素が届き、また炎症に関係する物質が効率よく運び去られることで、治癒が促進される可能性があるんですね。

4. 炎症の軽減

シンスプリントでは骨膜やその周りの組織に炎症が起きています。

微弱電流には、この炎症を抑える効果があることも研究で示されているんです。

炎症が軽減されることで痛みが和らぐだけでなく組織の修復もスムーズに進むようになると考えられています。

5. 痛みの軽減

微弱電流治療を受けた方の多くが痛みが軽減したと報告しています。

痛みが軽減するメカニズムとしては、先ほどお話しした炎症の軽減に加えて、神経の働きへの影響も考えられています。微弱電流が神経の興奮を抑えたり、痛みを伝える経路に影響を与えたりすることで、痛みを感じにくくなる可能性があるんですね。

実際に筑紫野市から来院されたシンスプリントの方の施術

杏鍼灸整骨院でおこなっている施術の一例です。

これはグローブ導子といった特殊な通電媒体を使って微弱電流を通電しています。

この方は高校二年生の短距離選手で冬季練習の途中から痛みが出てきたそうです。

陸上競技は冬季シーズンは強化期間で走り込みが多くなるのでシンスプリントのような症状は多くなります。

シンスプリントに対する微弱電流治療の研究結果

それでは実際にシンスプリントや似たような過労性の障害に対して微弱電流治療がどのような効果を示したのか、研究結果を見ていきましょう。

いくつかの研究では微弱電流治療を受けたグループと受けなかったグループを比較する試験が行われています。

ある研究では運動による筋肉のダメージに対して微弱電流治療を行ったところ治療を受けたグループでは痛みが有意に軽減し筋力の回復も早かったという結果が報告されています。

また、別の研究では骨や腱の過労性障害に対して微弱電流治療を行ったところ通常の治療に比べて回復期間が短縮されたという報告もあるんです。

ただしここで大切なことをお伝えしておきたいのですが、微弱電流治療の効果については、まだすべてが解明されているわけではありません。

研究によって結果が異なることもあり、さらなる研究が必要だとされている段階なんですね。

それでも多くの研究で一定の効果が示されていることからシンスプリントの治療選択肢の一つとして、試してみる価値はあるかもしれません。

微弱電流治療を受ける際の注意点

微弱電流治療は比較的安全な治療法だと考えられていますがいくつか注意していただきたい点もあります。

まず、ペースメーカーなど体内に医療機器を埋め込んでいる方は、電気刺激が機器の動作に影響を与える可能性があるため、治療を受けられないことがあります。

また、妊娠中の方や治療部位に感染や重度の皮膚疾患がある方も治療を避けた方がよい場合があります。

何か持病がある方や気になることがある方は治療を受ける前に必ず相談していただくことが大切です。

微弱電流治療だけでは不十分?総合的なアプローチの大切さ

ここまで微弱電流治療についてお話ししてきましたが実はこの治療だけでシンスプリントが完全に治るとは限りません。

シンスプリントの治療で最も大切なのはその原因となっている要素に対処することなんですね。

ケアについてご紹介しています。

休息の重要性

まず何よりも大切なのが適切な休息を取ることです。痛みを我慢して練習を続けてしまうと症状が悪化してしまう可能性があります。

症状が軽いうちであれば練習量を減らしたり痛みが出にくい練習内容に変更したりすることで対処できることもあります。

しかし、症状が進んでしまっている場合は、一定期間ランニングを完全に休止することが必要になるかもしれません。

段階的な競技復帰

症状が改善してきたら、少しずつ運動量を増やしていくことが大切です。急に元の練習量に戻してしまうと、再び症状が出てしまう可能性があるんですね。

相談しながら徐々に運動強度や量を増やしていく計画を立てることをお勧めします。

ストレッチと筋力トレーニング

ふくらはぎの筋肉の柔軟性を高めるストレッチやすねの前側の筋肉を強化するトレーニングも、シンスプリントの予防と改善に役立つことが研究で示されています。

特に、足首を上に持ち上げる筋肉(前脛骨筋など)を鍛えることですねへの負担を減らせる可能性があるんです。

ランニングフォームの見直し

走り方に問題がある場合はそれを改善することも重要です。

チームのコーチやトレーナーに相談してより効率的で体に負担の少ない走り方を身につけることができれば、シンスプリントの予防につながるかもしれません。

シューズの選び方

自分の足の形や走り方に合った適切なクッション性とサポート機能を持つシューズを選ぶことも大切です。

スポーツ用品店などで専門家に相談しながら選ぶのもよい方法ですね。

またシューズは消耗品ですから、定期的に新しいものに交換することも忘れないようにしましょう。

練習環境の工夫

可能であれば硬い路面での練習を避けて適度なクッション性のあるトラックで練習することもシンスプリントの予防に役立つと考えられています。

まとめ

シンスプリントは陸上短距離選手にとって本当に悩ましい問題です。

地面からの繰り返しの衝撃、急激な練習量の増加、フォームの問題、筋肉のバランスの崩れなど、さまざまな要因が重なって発症することがわかってきています。

微弱電流治療は細胞レベルでの治癒促進、炎症の軽減、痛みの軽減など、さまざまなメカニズムを通じてシンスプリントの回復を助ける可能性がある治療法です。

研究によって一定の効果が示されており治療の選択肢の一つとして考えていただく価値はあるかもしれません。

ただし微弱電流治療だけに頼るのではなく、適切な休息、段階的な競技復帰、ストレッチや筋力トレーニング、フォームの改善、適切なシューズ選びなど、総合的なアプローチを取ることが大切だということを覚えておいてくださいね。

シンスプリントは適切に対処すれば改善できる症状です。

焦らずじっくりと治療に取り組んでいただければと思います。

最後までご覧くださりありがとうございました!

杏鍼灸整骨院の陣内由彦でした。

また当院で行っている施術やテーピング方法などをInstagramYouTubeなど各種SNSにアップしていますので気になる方は是非見てみてください。

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投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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