肩こりに鍼灸とラジオ波はどんな効果があるの?研究論文から分かったこと

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こんにちは!筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。

今回は肩こりに対する鍼治療とラジオ波の効果をご紹介していきたいと思います。

肩こりでお悩みの方は多いですよね。デスクワークやスマホの使用で、首から肩にかけての重だるさや痛みに悩まされている方も少なくないと思います。

今回は、肩こりに対する鍼灸治療とラジオ波治療について、研究論文ではどのような効果が報告されているのか、分かりやすくご紹介していきますね。

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目次

肩こりってどうして起こるの?

まず、肩こりがなぜ起こるのかを簡単にご説明します。

肩こりは、首から肩、背中にかけての筋肉が緊張して硬くなり、血流が悪くなることで起こると考えられています。長時間同じ姿勢でいたり、ストレスを感じたりすると、筋肉が常に力を入れた状態になってしまうんですね。

すると、筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなり、疲労物質が溜まって、あの不快な重だるさや痛みを感じるようになります。

鍼灸治療とは?

鍼灸治療は、東洋医学に基づいた伝統的な治療法です。細い鍼を体のツボに刺したり、お灸で温めたりすることで、体のバランスを整えていく方法なんです。

鍼治療では、髪の毛ほどの細さの鍼を使用するため、注射針のような痛みはほとんどないと言われています。むしろ、気持ち良いと感じる方も多いようですよ。

鍼灸が肩こりに効くメカニズム

研究によると、鍼灸治療には以下のような作用があると考えられています:

血流改善効果 鍼を刺すことで、その周辺の血管が拡張して血流が良くなる可能性があります。血流が改善されると、筋肉に酸素や栄養が届きやすくなり、疲労物質も流れやすくなります。

筋肉の緊張緩和 鍼の刺激により、硬くなった筋肉が緩む効果が期待できます。特に、トリガーポイントと呼ばれる筋肉の硬いしこりに鍼を刺すと、筋肉の緊張が解放されることがあるようです。

痛みを和らげる作用 鍼治療によって、体内で痛みを抑える物質(エンドルフィンなど)が分泌される可能性が指摘されています。また、痛みを伝える神経の働きを調整する効果もあるかもしれません。

鍼灸治療の研究結果は?

肩こりに対する鍼灸治療については、国内外で多くの研究が行われています。

複数の研究をまとめた分析では、鍼治療が肩こりや首の痛みの軽減に役立つ可能性が示されています。ただし、研究によって方法や結果にばらつきがあるため、さらなる質の高い研究が必要だとも言われています。

日本国内の研究でも、鍼治療を受けた方の多くが肩こりの症状が改善したと感じているという報告があります。特に、慢性的な肩こりに悩んでいる方に対して、継続的な鍼治療が効果的だったという結果も見られます。

また、鍼治療と運動療法を組み合わせることで、より良い効果が得られる可能性も指摘されています。

ラジオ波治療とは?

一方、ラジオ波治療は比較的新しい物理療法の一つです。高周波の電磁波を体に当てることで、体の深部を温める治療法なんです。

ラジオ波は、美容分野でも使われることがありますが、医療分野では痛みの軽減や組織の修復促進などを目的に使用されています。

ラジオ波が肩こりに働きかけるメカニズム

ラジオ波治療には以下のような作用があると考えられています:

深部加温効果 ラジオ波は皮膚の表面だけでなく、筋肉の深い部分まで温めることができます。温熱効果によって血管が広がり、血流が改善される可能性があります。

組織の代謝促進 温めることで細胞の活動が活発になり、組織の修復が促進されることが期待されています。

筋肉の柔軟性向上 温熱効果により、硬くなった筋肉が柔らかくなり、動きやすくなる可能性があります。

ラジオ波治療の研究結果は?

ラジオ波治療については、鍼灸治療に比べると研究の数はまだ少ない状況です。しかし、いくつかの報告では肩こりや筋肉の痛みに対して効果が見られたという結果があります。

海外の研究では、首や肩の痛みに対してラジオ波治療を行ったところ、痛みの軽減や可動域の改善が見られたという報告があります。

また、スポーツ医学の分野では、筋肉の疲労回復やコンディション維持にラジオ波が使用されることもあるようです。

鍼灸とラジオ波、どちらを選べばいい?

どちらの治療法にもそれぞれの特徴があります。

鍼灸治療が向いているかもしれない方

  • 慢性的な肩こりでお悩みの方
  • 薬に頼らず自然な方法で改善したい方
  • 体全体のバランスを整えたい方
  • 鍼に対する不安や恐怖心がない方

ラジオ波治療が向いているかもしれない方

  • 鍼に抵抗がある方
  • 温かい刺激が心地よいと感じる方
  • 短時間での治療を希望される方
  • 筋肉の深部まで温めたい方

併用療法の可能性

興味深いことに、複数の治療法を組み合わせることで、より良い効果が得られる可能性も指摘されています。

例えば、鍼灸治療と温熱療法を組み合わせたり、物理療法と運動療法を併用したりすることで、相乗効果が期待できるかもしれません。

また、治療だけでなく、日常生活での姿勢の改善やストレッチ、適度な運動なども、肩こりの予防や改善には重要です。

杏鍼灸整骨院ではラジオ波と鍼灸の併用で効果的な施術を提供しております。

治療を受ける際の注意点

体調を伝える 現在の症状や体調、他に治療中の病気などがあれば、必ず事前に伝えてください。

無理をしない 治療中に痛みや不快感を感じたら、遠慮なく伝えましょう。我慢する必要はありません。

継続が大切 一回の治療で劇的に改善することもありますが、多くの場合は継続的な治療が効果的だと言われています。

セルフケアも忘れずに

治療を受けることも大切ですが、日常生活でのセルフケアも重要です:

  • 適度な運動やストレッチを習慣にする
  • 正しい姿勢を意識する
  • 長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かす
  • 十分な睡眠をとる
  • ストレスをため込まないようにする
  • 体を冷やさないようにする

これらの習慣を心がけることで、肩こりの予防や改善につながる可能性があります。

まとめ

肩こりに対する鍼灸治療とラジオ波治療について、研究論文の結果をもとにご紹介しました。

鍼灸治療は伝統的な方法として、多くの研究で肩こりへの効果が報告されています。

一方、ラジオ波治療は比較的新しい方法ですが、深部加温効果により筋肉の緊張緩和が期待できる事がわかってきています。

どちらの治療法も、人によって感じ方や効果は異なります。また、研究はまだ発展途上の部分もあり、今後さらなる科学的な検証が進められていくでしょう。

大切なのは、自分に合った方法を見つけることです。専門家と相談しながら、ご自身の体に耳を傾けて、最適な治療法を選んでいただければと思います。

肩こりは多くの方が経験する身近な症状ですが、生活の質に大きく影響することもあります。適切なケアで、快適な毎日を取り戻せるといいですね。

またなにか怪我に関してやテーピング方法など疑問がある方は気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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