こんにちは!
福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。
今回は高跳び選手の足首の内側から足裏の痛みについての施術の一例をご紹介していきます。
高跳び選手は踏切動作で足首に負担がかかり痛みが出ることの多い種目です。
以前も後脛骨筋腱の痛みをご紹介していますのでよければこちらもどうぞご覧になってください。
今回ご紹介しているのは前回の後脛骨筋腱とは違うところの痛みです。
この部位は本当に様々な原因で痛みが出る事が多いです。
高跳びの足首の痛み
内側に痛みが出る時の多くは踏切り足に出る事がほとんどです。
これは踏切り時に身体を傾けるように踏切るので足首は上の写真のように傾いてしまいます。
この写真は私の足で解りやすく大げさにしておりますのであしからず・・・
このように傾くと足首の内側は引っ張られるようなストレス(伸長ストレス)がかかります。
このせいで神経などにストレスを与え痛みが出る事があります。
さらに扁平足などがあれば体重をかける事により内側の縦アーチが下がるので患部への伸長ストレスが助長されます
足首の内側にある神経
足首の内側は坐骨神経から始まった神経が太ももの後ろを走行し膝裏を通り脛骨神経という名前に変わり内くるぶしの後方を過ぎたあたりで4本の神経に分かれて足の裏や踵の周囲に分布します。
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内側足底神経
- 外側足底神経
- 下踵骨枝
- 内側踵骨枝
という神経にわかれていて、これらに踏切りの時にかかる伸長ストレスなどの外力で痛みが出る事があります。
またこの神経たちは小趾外転筋、短趾屈筋などの筋肉の間を通過するので伸長ストレスだけではなく潰される圧迫ストレスにもさらされることがあります。
小さい神経たちですが足底の大部分や踵にある踵骨下脂肪体などにも神経を分布しています。
炎症がでると痛みがかなり強くでる部分になります。
さらに厄介なのが長期化する事により神経が興奮状態が長くなるので炎症が引いた後にも痛みが続いてしまうというようなことが起きてしまいます。
実際の当院で行っている鍼治療
この方は高校生の高跳びの選手です。
踏切る時に足首の内側や足底部に痛みがありました。
扁平足な事もあり長時間の立位でも痛みが出ていたそうです。
患部以外もふくらはぎ等にも強い筋緊張があったのでアプローチ後上の写真のように刺鍼をしています。
①は後脛骨神経を狙い刺鍼をしています。
②は神経の分岐点と母趾外転筋を狙い刺鍼をしています。
電気鍼をしているのですがこれは筋肉の収縮(ぴくぴくする)を出すような電気鍼ではなく人間の感覚の閾値以下の電気である微弱電流を通電しています。
閾値以下ってことは全く感じない電気の強さという意味です。
この感じない電気が回復を早めるのと神経の興奮を抑えると考えられています。
杏鍼灸整骨院では様々な物理療法機器を駆使してアプローチをしています。
まとめ
今回は高跳び選手の足首の内側の痛みについての鍼治療の一例をご紹介しました。
高跳び選手にとって足首の内側の痛みは非常に多いスポーツ障害です。
痛みの原因が多岐にわたるためなかなか改善をせずに長期化してしまっている選手もいます。
鍼灸治療ですべての問題が解決するわけではありませんが当院では何とか復帰してもらいたいという思いで施術をしております。
少しでも怪我で競技が出来ない選手が少なくなります事を毎日思っております。
何かございましたらご気軽にご相談ください。
最後までご覧くださりありがとうございます。
杏鍼灸整骨院の陣内でした。
投稿者プロフィール
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院長 柔道整復師 鍼灸師
福岡医健専門学校卒業
株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。
陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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