こんにちは!
福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。
最近雨が降る事が多く頭痛などの不定愁訴を訴える方が多く来院されています。
※不定愁訴とは検査などでは何も原因がはっきりわからないのに、なんとなく頭痛やめまい、だるさ、疲れやすいなどの自覚症状がある事をいいます。
このような場合鍼灸治療は効果的な事が多いです。
最近はメディアなどで「気象病」なんて言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか?
今回はこのような症状に効果のある頭板状筋のトリガーポイント鍼治療をご紹介していきます。
東洋医学で考える頭痛の原因になる気象病
東洋医学では「天人相応(てんじんそうおう)」という哲学的思想を一つのベースとして成り立っているといわれております。
少し難しい言葉にみえますが、簡単にいうと人間と自然は密接していて自然とかけ離れた生活はできませんよ。っていう事です。
つまり病気になることは自然と矛盾を生じると病気になります。っていう考え方になります。
天候などの変化にも人間の身体は左右され、例えば雨が降るなどで起こる気象病は「湿邪」という天候による邪気で起こると考えれます。
湿邪は体の中でめぐっているものを停滞させるという働きがあります。
これにより先ほどご紹介した頭痛やめまい、だるさ、疲れやすいなどの自覚症状などの不定愁訴というものを引き起こすと考えられています。
鍼灸治療はこのような場合お体に合わせた経穴を選択し、症状の起こしている局所や調子を整えるための手足の経穴に鍼や灸を施術していきます。
頭痛の原因になる頭板状筋のトリガーポイント
手足の経穴はお体に合わせて変化しますので今回は頭痛や頭重感に多く施術する頭板状筋のトリガーポイントをご紹介します。
頭板状筋ていう筋肉はあまり聞いたことがないかもしれませんがこの筋肉は首の後ろ側にある筋肉です。
この筋肉は首を支える働きや首を回旋させるように作用させます。
筋肉の間に大後頭神経という頭部に向かう神経があるのでこの筋肉が緊張する事により神経が絞扼され頭痛の原因になると考えれます。
またトリガーポイントという筋肉の問題が他の部位の痛みに関係しているという事が少しずつ解ってきていてこの頭板状筋のトリガーポイントは頭痛にも関係しているといわれています。
首の後方中央辺りに固い硬結が形成されるとトリガーポイント化する事がありここが問題になると次のような所に症状が起こる事があります。
頭板状筋みトリガーポイントが形成されるとまず多いのが後頭部から頭頂部にかけての痛みや頭重感です。
この症状以外では側頭部や目の奥におもだるい症状を出す事が特徴です。
トリガーポイントが形成されやすい方の特徴としてはパソコン作業が多い方やスマホなどを長時間扱っている方などに多く形成されやすいです。
またこのように頭板状筋にトリガーポイントが形成されている方は先ほどご紹介した天気の変化などで起こる気象病のようなときに活性化しやすく症状を悪くしやすいです。
実際に来院された患者様(筑紫野市より来院)
当院にご来院された方の鍼灸治療をご紹介していきます。
40代男性
【症状】
普段から頭が重い感じがするが雨が降る前に頭が痛くなる
他にも肩こりや疲労感などの不定愁訴を訴えられていました。
鍼灸治療としては肩周囲の筋肉に刺鍼
特に頭板状筋のトリガーポイントに強く反応が出ていたので刺鍼すると頭痛のする範囲に心地の良い響きがあったそうです。
その他湿邪に対して足の三里や太白などのツボに鍼を刺鍼
鍼治療をした後は頭がスッキリしたとのお声を頂きました。
まとめ
今回は頭板状筋のトリガーポイントを中心に気象病などの頭痛の鍼治療をご紹介しました。
まだ寒い気候が続きますがお身体の変化にはお気を付けください!
機構などの変化に対応できるようにするためにはまずは体力が大事です。
適度な運動がまず健康には大事な事です。それにケアなどを加えた方が効果的なのでその際は是非お声掛けください。
最後までご覧くださりありがとうございました。
投稿者プロフィール
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院長 柔道整復師 鍼灸師
福岡医健専門学校卒業
株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。
陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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