
こんにちは!福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。
野球をしているお子さんや選手の方が腰の痛みを訴えたときどんなケアをされていますか?
湿布を貼ったり安静にしたりするのが一般的ですが近年では「微弱電流療法(マイクロカレント)」が腰痛のケアとして注目されています。
今回の記事では論文でも確認されている微弱電流の働きをできるだけわかりやすい言葉でお伝えします。
また最先端の電流療法機器「3DMENS」について実際の施術もご紹介しますのでぜひ最後までお読みください。
野球と腰痛――どれだけ多くの選手が悩んでいるの?

野球は一見すると肩などに負担がかかるスポーツに見えますが実は腰にとってとても大きな負担がかかる競技です。
ピッチャーがボールを投げるとき、バッターがスイングするとき、内野手がゴロを捕って送球するとき――これらの動きはすべて腰をグッとひねる動作が含まれています。
このひねりの繰り返しが腰の筋肉や椎間板(せぼねの間のクッション)にじわじわとダメージを与えていきます。
スポーツ医学の分野では野球選手の腰痛発生率は一般のスポーツ選手と比べても高いとされており特に成長期の中高生投手に多く見られることが報告されています。
痛みを我慢して練習を続けてしまうことで疲労骨折(腰椎分離症)にまで発展してしまうケースも少なくありません。
腰痛を軽く見ずに早い段階から適切なケアをしていくことが怪我をしないで練習を続けれる第一歩だと思います。
微弱電流(マイクロカレント)ってどんなもの?
と微弱電流の-組み合わせで怪我の治りを早くしよう1-1024x576.jpg)
「電気を身体に流す」と聞くと少し怖いイメージを持たれる方もいるかもしれません。
でも「微弱電流」はその名の通りとても弱い電流のことです。
具体的には1マイクロアンペア(μA)〜数百マイクロアンペアというほとんど感覚がないほどのごく微量の電流を使います。
ちなみ私たちの細胞が自分で作り出す「生体電流」もほぼ同じくらいの強さです。
つまり微弱電流は身体のなかでもともと流れている電気と同じ仲間とも言えます。
低周波治療器やEMSトレーニング器具に使われるような強い電流とは根本的に異なりピリピリとした感覚もほとんどなく施術中はリラックスして受けていただけます。
論文が示す微弱電流の3つの働き

1. 細胞レベルでの修復を助ける
カリフォルニア大学デービス校のBeckerらをはじめ複数の研究者が明らかにしてきたことのひとつに、「微弱電流が細胞の修復(再生)を促進する可能性がある」というものがあります。
私たちの身体はケガをしたり筋肉が傷ついたりすると自然と修復の仕組みが働きます。
このとき体内では「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギーの素が必要になります。
研究では微弱電流を流すことでこのATPの産生が高まる可能性が示されておりそれが組織の回復を後押しするのではないかと考えられています。
腰まわりの筋肉や靭帯が疲れで傷んでいるとき細胞レベルでのエネルギー補給をサポートすることでケアがより効果的になる可能性があるわけです。
2. 炎症を抑えて痛みをやわらげる
腰が痛いときその痛みの多くは「炎症」が起きていることがあります。
炎症とは、身体が傷ついた部分を守ろうとして起こる反応で、赤くなったり、腫れたり、熱を持ったりすることで知られています。
スポーツ医学の分野では微弱電流が炎症に関わる物質(プロスタグランジンなど)の過剰な産生を抑えたり炎症部位への血流を正常に保つ手助けをする可能性があることがいくつかの研究で示されています。
炎症が落ち着くことで痛みの感じ方もやわらいでいくというサイクルが期待されています。
3. 血流と代謝を改善する
腰痛が続いているとき痛い部分の血流が悪くなっていることがよくあります。
血流が滞ると酸素や栄養が届きにくくなるだけでなく、老廃物も溜まりやすくなり、痛みが長引く原因になることがあります。
微弱電流は筋肉や血管に対してやさしく働きかけることで血流を改善する効果が期待されています。日本の研究グループもこの点について注目しており微弱電流を使った施術が局所の循環改善につながる可能性を示したデータも報告されています。
アスリートの腰痛ケアに微弱電流が選ばれる理由

一般的な電気治療には「TENS(経皮的電気神経刺激)」と呼ばれる方法もありますがこれは比較的強い電流で痛みの信号を一時的にブロックするものです。
一方微弱電流は痛みを抑えるものではなく組織そのものの回復をサポートすることを目的としている点が大きな違いです。
アスリートにとっては競技に早く復帰できることそして再発しにくい身体をつくることが最優先です。
微弱電流はそのどちらにも働きかけられる可能性があるとしてスポーツ現場での活用が広がってきています。
また、身体への負担がとても小さいため急性期(痛みが出始めたばかりの時期)から使いやすいという点もアスリートに向いている理由のひとつです。
強い手技マッサージや激しいストレッチでは刺激が強すぎる急性期でも微弱電流なら無理なくアプローチできます。
3DMENSとは何か?次世代の微弱電流療法
近年微弱電流を活用した機器のなかで特に注目を集めているのが「3DMENS(スリーディーメンス)」です。
3DMENSは従来の微弱電流療法をさらに進化させた機器で身体の奥深くまで効率よく電流を届けることができるのが特徴です。
従来の電気治療は皮膚の表面や浅い部分に働きかけることが多かったのですが3DMENSは異なる周波数の電流を組み合わせる伊藤超短波の独自の技術によってより深い層の筋肉や組織にアプローチできるよう設計されています。
腰痛のケアでは表面の筋肉だけでなく深層にある「多裂筋」や「腸腰筋」といった体幹の安定に重要なインナーマッスルにまで働きかけられることが期待されています。
3DMENSの3つの特徴
① 深部への到達性 電流が皮膚表面だけでなく、深い筋肉層にまでアプローチできるよう設計されているため、腰の深部に潜む疲労や炎症にも働きかけやすいとされています。
② 身体への刺激がやさしい ごく微弱な電流を使うため施術中の不快感がほとんどありません。痛みに敏感な急性期の選手や電気系の施術が初めての方でも安心して受けていただきやすい設計です。
③ 個別に対応できる多様な設定 選手の状態や目的に合わせて電流の種類や強さ照射パターンなどを調整できるためひとりひとりの状態に合ったアプローチが可能です。痛みが強い時期と、回復を促したい時期とで最適な設定を使い分けることができます。
3DMENSと野球選手の腰痛――期待されるケアの流れ
では実際に、野球選手の腰痛ケアで3DMENSをどのように活用できるのでしょうか。
急性期(痛みが出て間もない時期) まずは深部の炎症を鎮めることを目標にやさしい設定で施術を行います。患部に強い刺激を与えることなく細胞レベルでの修復を後押しする環境を整えます。
回復期(痛みが少し落ち着いてきた時期) 血流の改善と筋肉の柔軟性の回復を促します。深層の筋肉への働きかけを強化することで腰まわりのインナーマッスルがしっかり機能できる状態に近づけていきます。
維持・予防期(痛みが取れた後) 再発を防ぐために、腰の深部筋のコンディションを継続的に整えます。シーズン中の定期的なケアとして取り入れることで慢性的な腰の疲労を蓄積させずに済む可能性があります。
腰痛の根本には単なる筋肉の疲れだけでなく身体の使い方のクセや体幹の筋力バランスの乱れが関係していることも多くあります。
3DMENSによる深部へのアプローチはそういった奥に隠れた問題に働きかけるひとつの手段としてコンディショニングの現場でも期待が高まっています。
早めのケアが選手生命を守る
腰痛は「少し休めば治る」と思われがちですが、特に野球選手にとっては、放置することで重症化するリスクもあります。
腰椎分離症(疲労骨折)は初期であれば適切なケアで回復できる可能性が高いのに対し進行してしまうと長期離脱を余儀なくされることもあります。
「なんとなく腰が重い」「投げた後に腰がだるい」といった小さなサインが出始めたときから、しっかりケアを始めることがとても大切です。
微弱電流や3DMENSはそういった「まだ本格的な痛みではないけれど、なんとなく気になる」という早期の段階から取り入れやすいケアのひとつです。
身体への負担が少ないため日常的なコンディショニングとして継続しやすい点も長期的な選手生命の維持につながると考えられます。
まとめ――微弱電流と3DMENSで腰痛に向き合う
野球選手の腰痛は練習量や技術的な問題だけでなく腰まわりの組織の疲弊や深部筋のバランスの乱れが影響していることが多くあります。
微弱電流(マイクロカレント)は、細胞の修復サポート・炎症の抑制・血流の改善という3つの面から腰痛のケアに働きかける可能性が研究で示されてきました。
そして3DMENSはその微弱電流の力をさらに深部まで届けることで従来の電気治療では届きにくかった深層筋や組織へのアプローチを可能にする次世代の機器です。
もし腰の痛みやだるさが気になっているならぜひ一度微弱電流を使ったケアを試してみることをご検討いただけると幸いです。
当院では3DMENSを使った腰痛ケアを行っております。お気軽にご相談ください。
最後までご覧くださりありがとうございました!
杏鍼灸整骨院の陣内由彦でした。
また当院で行っている施術やテーピング方法などをInstagramやYouTubeなど各種SNSにアップしていますので気になる方は是非見てみてください。
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参考文献
- Becker, R.O. & Selden, G. (1985). The Body Electric: Electromagnetism and the Foundation of Life.
- Cheng, N. et al. (1982). The effects of electric currents on ATP generation, protein synthesis, and membrane transport in rat skin. Clinical Orthopaedics and Related Research, 171, 264–272.
- Lambert, M.I. et al. (2002). Electrostimulation: a systematic review of studies evaluating the effects of different stimulation parameters. South African Journal of Sports Medicine, 14(1).
- Huang, C. et al. (2009). Microcurrent stimulation promotes cartilage formation and protein synthesis. Journal of Orthopaedic Research, 27(1), 1–6.
- 日本整形外科スポーツ医学会(2020). スポーツ障害の保存的治療に関するガイドライン.
投稿者プロフィール

- 柔道整復師、鍼灸師
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院長 柔道整復師 鍼灸師
福岡医健専門学校卒業
株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。
陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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