太宰府市より来院!仙骨疲労骨折にLIPUS(骨折用超音波)|筑紫野市の杏鍼灸整骨院

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こんにちは!福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。

今回は剣道部中学1年生の仙骨疲労骨折の症例をご紹介していきたいと思います。

仙骨疲労骨折は疲労骨折の中でも比較的に稀な怪我の種類にはなります。

腰痛を感じている人の中にもこの仙骨疲労骨折が隠れていることもあるので注意が必要です。

仙骨疲労骨折のLIPUSの効果について詳しくみたい方はこちらへ

目次

実際の症例

来院されたきっかけとしては10日ほど前から腰に痛みが出たそうで剣道をしているときにだんだん痛みが強くなっていくそうです。

ただ腰を前屈や後屈をしてもそんなに痛みが出ないようなので痛みが出ているところを確認するといわゆる腰よりも下の部分である仙腸関節部に圧痛が確認できました。

少しおかしいなと感じジャンプをしてもらうとそのお尻辺りに痛みが出るそうです。

痛みも10日前から少しずつ悪くなっているそうなので提携させて頂いている整形外科に紹介状渡し受診をしてもらうことになりました。

診断は仙骨疲労骨折ということでした。

小中学生の腰痛で1週間以上たって痛みが変わらない腰痛は腰椎分離症を含めた疲労骨折が隠れていることがあります。検査が必要なことが多いです。親御さんは覚えておいてくださいね!

骨折が確認出来たのと整骨院での施術の同意がありましたので施術をしていきました。

杏鍼灸整骨院でのLIPUS

実際の写真はお尻が出てしまいますのでイメージ図です。

今回は右側の疲労骨折でした。剣道などの武道は右自然体が多く強く踏み込む時が右半身になるので右に出たのかなと思っております。

仙骨疲労骨折は長距離ランナーに多いとされていますが今まで経験したケースだと左右両方に起きる可能性があると思思っていました。競技性はしっかり考えないといけないなと思う出来事でした。

しっかり安静の期間もとってもらい2ヶ月で復帰という形となりました。(当初は3か月予定)

ここから少し仙骨の疲労骨折を紹介します。

疲労骨折って何?どうして起こるの

疲労骨折は、一度の大きな衝撃で起こる普通の骨折とは少し違います。骨の同じ場所に、小さな力が繰り返し加わることで、少しずつ骨にダメージが蓄積して起こる骨折なんです。

医学的には、疲労骨折は大きく2つのタイプに分けられています。

1. 疲労型の骨折

これは健康で丈夫な骨に普段より大きな負担が繰り返しかかることで起こります。

研究によるとスポーツ選手、特に長距離ランナーに多く見られますが野球やバスケットボール、サッカーなどさまざまなスポーツをされている方にも起こることが報告されています。

ある論文では仙骨疲労骨折と診断された10代の患者さん34人を調べたところ、週5回以上スポーツをしていた方が29人もいらっしゃったそうです。

また、最近トレーニングの強度を上げたり、栄養バランスの偏った食事をしている方に起こりやすいことも分かっています。

2. 脆弱型の骨折

こちらは骨粗しょう症などで骨が弱くなっている方に普通の生活の中での軽い負担で起こってしまうタイプです。

高齢の方特に閉経後の女性に多く見られます。

放射線治療を受けた方や、関節リウマチの方、長期間ステロイドを使用している方なども注意が必要とされています。

また意外かもしれませんが妊娠後期や出産後数週間以内の女性にも起こることがあると報告されています。

赤ちゃんの体重が重かったり早いお産だったりすると、リスクが高まる可能性があるようです。

どんな症状が出るの?

仙骨疲労骨折の主な症状は腰やお尻の痛みです。

でも、この痛みは腰椎の問題による痛みと似ているため見分けるのが難しいこともあります。

具体的には、こんな症状が現れることが多いようです:

  • お尻の真ん中あたりの痛み
  • 腰の下の方の痛み
  • 太ももの付け根あたりの痛み
  • 股関節周辺の痛み

仙骨を手で押したときに痛みがある(圧痛)という特徴も報告されています。

まれなケースではありますが骨折が神経を圧迫してしまうと足のしびれや力が入りにくくなるといった症状が出ることもあるそうです。

どうやって診断するの?

仙骨疲労骨折の診断は実はなかなか難しいんです。

なぜなら普通のレントゲン検査では骨折があっても写らないことが多いからです。

レントゲン検査の限界

ある研究では仙骨疲労骨折のある方でもレントゲン検査では骨折が確認できなかったケースが多く報告されています。特に初期の段階ではレントゲンに写らないことがほとんどのようです。

MRI検査の重要性

そこで大切になってくるのが、MRI(磁気共鳴画像)検査です。

MRI検査はレントゲンでは分からない骨の中の状態まで詳しく見ることができます。

仙骨疲労骨折があるとMRI画像で骨の一部が白く光って見えたり黒く変化して見えたりします。

これは骨折によって骨の中に炎症が起きているサインなんですね。

多くの研究論文でMRI検査が仙骨疲労骨折の診断に最も有効な検査方法だと報告されています。

CT検査

MRI検査で疲労骨折が疑われた後CT(コンピュータ断層撮影)検査で骨折の詳しい位置や程度を確認することもあります。CTでは、骨の亀裂や変形がより詳しく分かります。

どんな治療をするの?

仙骨疲労骨折の治療は骨折の程度や患者さんの状態によって変わってきますが多くの場合は手術をしない「保存的治療」が選ばれます。

保存的治療の基本

研究によると保存的治療の基本は以下のようなものです:

1. 安静とスポーツの休止

スポーツが原因の場合だいたい1〜2ヶ月程度はスポーツをお休みする必要があるとされています。

ある論文では患者さんが症状が出てからスポーツに復帰するまで平均48日(約1ヶ月半)かかったと報告されています。

ただ完全に動かないのではなく痛みの範囲内で日常生活を送ることは大切だと考えられています。

2. 痛みのコントロール

痛み止めのお薬(非ステロイド性抗炎症薬など)を使って痛みを和らげます。痛みが強い場合は適切な痛み止めを使うことで生活の質を保つことができます。

3. リハビリテーション

骨が治る過程で股関節周りのストレッチや筋力トレーニング、体幹を強くする運動などを行うことが推奨されています。これらは、再発を防ぐためにも大切だとされています。

4. 骨粗しょう症の治療

高齢の方や骨粗しょう症が原因の場合はカルシウムやビタミンDのサプリメント、骨を強くするお薬などを使うことが報告されています。

コルセットの使用

骨盤の不安定性がある場合には、仙骨用のコルセットを使うこともあるようです。

手術が必要な場合

多くの場合は保存的治療で良くなりますが、以下のような場合には手術が検討されることもあります:

  • 保存的治療で痛みが改善しない
  • 骨盤の不安定性が強い
  • 神経症状がある

治るまでにどのくらいかかるの?

研究によると適切な治療を受ければ多くの方は良くなるとされています。

スポーツ選手の場合症状が出てからスポーツに復帰するまで早い方で20日程度、時間がかかる方でも3〜4ヶ月程度という報告があります。平均すると1ヶ月半くらいとされています。

高齢の方の場合は、数週間から2ヶ月程度かかることもあるようです。

ただし、注意していただきたいのは再発の可能性です。

ある研究では、34人の患者さんのうち2人が再発したと報告されています。ですから、一度良くなっても適切な予防を続けることが大切なんですね。

予防のためにできることは?

仙骨疲労骨折を予防するために、以下のようなことが大切だと考えられています:

スポーツをされている方へ

  • トレーニングの強度を急に上げすぎない
  • バランスの良い食事を心がける(特にカルシウムやビタミンDを意識して)
  • 股関節周りの柔軟性を保つ
  • 体幹の筋力を鍛える
  • 適切な休養をとる

研究では太ももの裏の筋肉(ハムストリング)が硬い方に仙骨疲労骨折が多いことも報告されています。

日頃からストレッチを心がけることが大切かもしれません。

高齢の方へ

  • 骨密度検査を定期的に受ける
  • 骨粗しょう症がある場合は、しっかり治療を受ける
  • カルシウムやビタミンDを十分に摂る
  • 転倒に気をつける
  • 適度な運動を続ける

こんなときは早めに整形外科などへ受診を

次のような症状があるときは、早めに整形外科を受診することをおすすめします:

  • お尻や腰の痛みが2週間以上続いている
  • 立ったり座ったりすると痛みが強くなる
  • レントゲンでは異常がないと言われたが、痛みが続いている
  • 最近スポーツの練習量を増やした後、腰やお尻が痛くなった
  • 足のしびれや力が入りにくい感じがある

特に、スポーツをしている若い方や、骨粗しょう症のある高齢の方で、このような症状がある場合は、仙骨疲労骨折の可能性も考えて、MRI検査を含めた精密検査を受けることが大切だと思います。

まとめ

今回は杏鍼灸整骨院で実際に来院された仙骨疲労骨折を症例にあげて一般的な仙骨疲労骨折の病態をご紹介していきました。

仙骨疲労骨折は疲労骨折の中でも比較的に稀だといわれますが腰痛の中に隠れていることもあります。

腰痛が長く続いている場合放っておくのではなくしっかり検査などをするのも大事ですよ!

何かございましたらご気軽にご相談ください。

またテーピングや怪我に関して疑問がある方は気軽にご質問ください。


投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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