骨折を早く治す!中足骨疲労骨折へLIPUS(超音波)の効果|福岡県筑紫野市

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こんにちは!福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。

足の甲が痛くて、歩くのもつらい。スポーツをしていると、ときどきそんな痛みを感じることがあるかもしれません。もしかすると、それは中足骨の疲労骨折かもしれません。

今回は、中足骨疲労骨折と、その治療に使われる「LIPUS(ライプス)」という超音波治療について、できるだけわかりやすくお話ししていきますね。

難しい医学用語も、できる限りかみ砕いて説明していきますので、安心して読み進めてください。

目次

中足骨疲労骨折ってどんなケガ?

中足骨とは

まず、中足骨についてご説明しますね。中足骨は、足の甲にある細長い骨のことです。足の指の付け根から足首の方向に向かって、5本の骨が並んでいます。親指側から数えて、第1中足骨、第2中足骨…と呼ばれていて、小指側の骨が第5中足骨になります。

この骨たちは、歩いたり走ったりジャンプしたりするときに、とても大切な役割を果たしています。体重を支えたり、地面を蹴る力を生み出したりしているんですね。

疲労骨折とは

「疲労骨折」という言葉を聞くと、「骨が疲れて折れるの?」と不思議に思われるかもしれません。

普通の骨折は、転んだり、ぶつかったりして、一度の強い力で骨が折れてしまうものです。でも疲労骨折は少し違います。小さな力でも、何度も何度も繰り返し同じところに負担がかかると、だんだん骨が傷んでいって、最終的には折れてしまうんです。

金属の針金を何度も曲げたり伸ばしたりすると、最後にポキッと折れてしまいますよね。それと似たような現象が、骨でも起こるんです。

ほとんどの疲労骨折はポキッと折れている訳でなく傷がはいっているぐらいのイメージを持ってもらえればいいかと思います。

重篤なケース以外はポキっといっている事はないです。

中足骨疲労骨折の特徴

中足骨の疲労骨折は、スポーツをしている方によく見られます。

特に、サッカー、バスケットボール、ラグビー、マラソンなど、走ったりジャンプしたりする機会が多いスポーツで起こりやすいと言われています。

中でも第5中足骨、つまり足の小指側の骨の疲労骨折は「Jones骨折(ジョーンズ骨折」と呼ばれることもあります。この部分は血液の流れが少ない場所なので、残念ながら治りにくいという特徴があるんですね。

第3中足骨の疲労骨折も比較的多く見られます。10代から高校生くらいの成長期の方や、急に練習量が増えた方に起こりやすいと考えられています。

中足骨疲労骨折の症状

初期の症状

疲労骨折は、ある日突然痛くなるわけではありません。最初は、スポーツをしているときや、その後に、足の甲や外側に軽い痛みを感じる程度です。

「なんだか違和感があるな」「少し痛いけど、まあ大丈夫かな」と思って、そのまま練習を続けてしまう方も少なくありません。歩くのには問題がないことが多いので、つい無理をしてしまいがちなんですね。

どの怪我でもそうなんですが「痛くても出来る」というのが悪化を招くものです。

進行するとどうなる?

でも、そのまま運動を続けていると、痛みはだんだん強くなっていきます。運動量が増えると、痛みも増してきます。

やがて、ちょっとした動作、例えば方向転換をしたときや、踏ん張ったときなどに、完全に骨が折れてしまうことがあります。完全に折れてしまうと、強い痛みが出て、歩くのも難しくなってしまいます。

足の外側や甲の部分を押すと痛かったり、腫れや熱感があったりすることもあります。

ただ腫れは見慣れないと分かりにくい程度の腫れ方の事が多いのでパッと見て腫れていないと思うのは危険です。

診断について

疲労骨折かどうかは、レントゲン検査で確認します。ただし、疲労骨折の初期段階では、レントゲンに写らないこともあるんです。そのため、症状が続く場合は、2〜3週間後にもう一度レントゲンを撮ることがあります。

また、MRI検査や超音波検査(エコー)を使うと、レントゲンでは見えにくい早期の変化も見つけることができます。特に超音波検査は、短時間で簡単にできるので、疲労骨折の早期発見に役立っています。

早く見つかれば見つかるほど、治療の選択肢も広がりますし、復帰も早くなる可能性が高いんですね。

骨折の診断が出来るのは医師だけなので杏鍼灸整骨院では骨折の疑いがある場合は提携している整形外科の受診もしくは希望の整形外科での受診を紹介状をもってお願いしています。

中足骨疲労骨折の治療

中足骨疲労骨折の治療には、大きく分けて保存療法と手術療法があります。

保存療法

保存療法とは、手術をしないで治す方法のことです。具体的には、以下のような方法があります。

安静とギプス固定
まず大切なのは、骨折した部分に負担をかけないことです。運動を休んで、松葉杖を使ったり、ギプスや装具で固定したりします。体重をかけないようにすることで、骨が自然に治っていくのを待つんですね。

足底板(インソール)
足の形を整えて、骨折部分への負担を減らすための特別な中敷きを使うこともあります。

アイシング
痛みや腫れを抑えるために、患部を冷やすこともあります。

リハビリテーション
足の指や足首の筋力を強化したり、股関節の柔軟性を高めたりして、骨折部分への負担を減らすようにしていきます。

手術療法

完全に骨が折れてしまった場合や、保存療法で治りが悪い場合、またはスポーツに早く復帰したい場合には、手術を勧められることもあります。

手術では、骨の中に金属のネジ(スクリュー)を入れて、骨を固定します。これを髄内固定術と言います。手術をすると、保存療法よりも早く、確実に骨が治る可能性が高くなります。

ただし、どの治療法が良いかは、骨折の程度や年齢、スポーツのレベル、本人の希望などによって変わってきます。担当の先生とよく相談して決めることが大切ですね。

LIPUSって何?

さて、ここからが今回の本題です。「LIPUS(ライプス)」という治療法について、詳しくお話ししていきますね。

LIPUSの正式名称

LIPUSは、「Low Intensity Pulsed Ultrasound」の略です。日本語では「低出力超音波パルス療法」と呼ばれています。

難しい名前ですが、簡単に言うと「弱い超音波を断続的に当てる治療法」ということです。

超音波って何?

超音波というと、妊婦さんのお腹の赤ちゃんを見る検査を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。あるいは、メガネの汚れを落とす洗浄機を使ったことがある方もいらっしゃるでしょう。

超音波は、人間の耳には聞こえない高い周波数の音の波のことです。この音の波には、振動するという性質があります。

LIPUSでは、この超音波の振動を利用して、骨の治りを助けるんです。

LIPUSの特徴

LIPUSの超音波は、とても弱い出力です。1秒間に150万回という細かい振動を断続的に患部に当てていきます。

具体的には、1万分の2秒だけ超音波を当てて、1万分の8秒休む、というサイクルを繰り返します。とても小さな刺激なので、痛みや不快感はほとんどありません。普通の超音波治療とは違って、皮膚に長時間当て続けることができるんです。

治療時間は、1回20分程度。それを毎日、あるいは週に3〜4日くらい続けます。ギプスや装具をつけたままでも治療できるのが、便利なところですね。

LIPUSはどうして骨折に効くの?

「超音波を当てるだけで、どうして骨が早く治るの?」と不思議に思われる方も多いでしょう。ここでは、LIPUSが骨を治す仕組みについて、できるだけわかりやすく説明しますね。

骨を作る細胞を元気にする

私たちの骨は、常に古い部分が壊され、新しい部分が作られるというサイクルを繰り返しています。骨を作る細胞を「骨芽細胞(こつがさいぼう)」と言います。

LIPUSの超音波振動は、この骨芽細胞を刺激して、元気にする働きがあると考えられています。元気になった骨芽細胞は、どんどん新しい骨を作り出してくれるんです。

コラーゲンの生成を促す

骨はカルシウムでできていると思っている方も多いかもしれませんが、実は骨の中には「コラーゲン」というタンパク質もたくさん含まれています。コラーゲンは骨の土台のようなもので、これがないと丈夫な骨はできません。

LIPUSは、このコラーゲンが作られるのを助ける働きもあると報告されています。

血流を良くする

骨が治るためには、栄養や酸素を運ぶ血液が必要です。LIPUSは、骨折部分の周りに新しい血管ができるのを助けて、血液の流れを良くする効果があると考えられています。

特に第5中足骨のような、もともと血流が少ない場所では、この効果が期待されているんですね。

炎症を適度に調整する

骨折した直後は、患部に炎症が起こります。ある程度の炎症は、骨を治すために必要なのですが、炎症が強すぎると、かえって治りが悪くなることもあります。

LIPUSは、この炎症を適度に調整して、骨がスムーズに治るのを助けると言われています。

カルシウムの集まりを促す

骨折が治るときには、骨折部分にカルシウムが集まってきて、新しい骨ができます。LIPUSは、このカルシウムが集まってくるのを促進する働きがあるという報告もあります。

中足骨疲労骨折へのLIPUSの効果:研究から分かっていること

一般的な骨折での効果

まず、一般的な骨折でのLIPUSの効果についてお話しします。

多くの研究で、LIPUSを使うと骨折の治る期間が約30〜40%短くなるという結果が報告されています。例えば、通常4週間かかる骨折が、LIPUSを使うと2週間半から3週間くらいで治る可能性があるということですね。

実際の臨床現場での使用

実際の医療現場では、中足骨疲労骨折に対してLIPUSが使われている例も多くあります。

特に、第5中足骨の疲労骨折(Jones骨折)で、手術をしないで治療する場合や、手術をした後の骨の治りを早めるために、LIPUSが使われることがあります。

多くの整形外科や接骨院のウェブサイトでも、中足骨疲労骨折の保存療法の一つとして、足底板(インソール)や超音波治療器(LIPUS)が紹介されています。

LIPUSが特に期待される場面

LIPUSは、以下のような場合に特に検討される可能性があります。

  • 不全骨折(まだ完全には折れていない状態)の段階で見つかった場合
  • 手術をしないで治療を進めたい場合
  • 早くスポーツに復帰したい場合
  • 骨折の治りが遅い(遷延治癒)と言われた場合
  • 手術をした後の骨の治りを早めたい場合

LIPUSの治療を受けるには

医師の診断と同意が必要

LIPUSを接骨院や整骨院で受ける場合、骨折の診断とLIPUS治療の許可について医師の同意が必要になります。

まず病院を受診して、骨折の診断を受けてください。その際に、「LIPUS治療を希望したい」と伝えると良いでしょう。

その他骨折を疑いがあれば杏鍼灸整骨院から紹介いたしますのでご相談ください。

治療の流れ

  1. 診断
    レントゲンやMRI、超音波検査などで、骨折の有無や状態を確認します。
  2. 治療方針の決定
    医師と相談して、保存療法で行くのか、手術が必要なのかを決めます。LIPUSを使うかどうかも、この時点で検討します。
  3. LIPUS治療の開始
    医師が治療部位に印をつけて、正確な位置を確認します。そして、1日20分間の超音波照射を行います。
  4. 定期的な通院
    毎日、あるいは週に3〜4日通院するのが理想的です。ただし、生活スタイルに合わせて調整できることもありますので、医師や治療スタッフと相談してください。
  5. 経過観察
    定期的にレントゲンや超音波検査で、骨の治り具合を確認します。

LIPUSのメリットとデメリット

メリット

痛みがない
LIPUSの治療中に、痛みや不快感を感じることは、ほとんどありません。

ギプスをしたままでも治療できる
ギプスや装具をつけたまま治療ができるので、固定を外す必要がありません。

副作用が少ない
低出力の超音波なので、体への負担がとても少ないです。

骨折以外の組織にも良い影響
骨だけでなく、靭帯や腱、筋肉などの軟部組織の修復も助ける可能性があると報告されています。

関節の固まりを予防
関節が固まってしまう(関節拘縮)のを予防する効果も報告されています。

デメリットや注意点

毎日通院が必要
効果を得るためには、できるだけ毎日、あるいは週に数回通院する必要があります。忙しい方には、少し大変かもしれません。

すべての骨折に効くわけではない
LIPUSは有用な治療法ですが、すべての骨折に必ず効果があるわけではありません。骨折の種類や程度、骨の健康状態などによって、効果に差があります。

正確な位置への照射が重要
疲労骨折のような小さな骨折では、正確に骨折部分に超音波を当てることが大切です。

費用がかかる場合がある
保険が適用されない場合は、自費での治療になります。

LIPUSと併せて大切なこと

LIPUSは骨折の治りを助ける有効な方法の一つですが、それだけで完璧というわけではありません。以下のことも、とても大切です。

しっかりと安静を保つ

骨折部分に負担をかけないように、医師の指示に従って安静を保つことが何より重要です。痛みが少し良くなったからといって、勝手に運動を再開してしまうと、骨折が悪化したり、治るのが遅くなったりすることがあります。

栄養をしっかり摂る

骨を作るためには、カルシウムやビタミンD、タンパク質などの栄養が必要です。バランスの良い食事を心がけましょう。

特にビタミンDは、カルシウムの吸収を助けてくれる大切な栄養素です。日光に当たることで体内で作られますので、適度に太陽の光を浴びることも良いですね。

たまに「怪我をしているから太りたくない!」といって食事を極端に制限する方がおられますが治りが悪くなる事も十分に考えられますのでバランスを意識して食事を摂りましょう。

リハビリをしっかり行う

医師や理学療法士の指導のもと、適切なリハビリテーションを行うことも大切です。

足の指の筋力を強化したり、足首や股関節の柔軟性を高めたりすることで、将来また同じような骨折を起こすリスクを減らすことができます。

再発予防に取り組む

疲労骨折は、一度治っても、同じような生活やトレーニングを続けていると、また起こってしまう可能性があります。

なぜ骨折したのか、その原因を考えて、改善していくことが大切です。例えば、

  • 練習量は適切だったか
  • シューズは足に合っていたか
  • フォームに問題はなかったか
  • 柔軟性や筋力は十分だったか

などを見直してみましょう。

怪我をした時は身体と向き合う大事な時間です。

場合によっては、足底板(特別な中敷き)を使って、足への負担を減らすことも検討されます。

まとめ

中足骨疲労骨折は、スポーツをする方に多く見られる骨折です。特に第5中足骨の疲労骨折(Jones骨折)は、治りにくいことで知られています。

LIPUS(低出力超音波パルス療法)は、弱い超音波の振動を使って、骨の治りを助ける治療法です。一般的な骨折では、治療期間を30〜40%短縮する効果が報告されています。

中足骨疲労骨折に対する効果については、研究によって結果が異なっていますが、実際の臨床現場では、保存療法の一つとして使われることも多くあります。

LIPUSは痛みがなく、副作用も少ない安全な治療法です。

ただし、すべての骨折に必ず効くわけではありませんし、LIPUSだけで治るわけでもありません。

安静を保つこと、栄養をしっかり摂ること、適切なリハビリを行うこと、そして再発予防に取り組むことも、とても大切です。

もし足の外側や甲に痛みを感じたら、「少し痛いけど大丈夫」と思わずに、早めに整形外科を受診してください。早く見つかれば、それだけ治療の選択肢も広がりますし、復帰も早くなる可能性が高くなります。

そして、もしLIPUS治療に興味があれば是非ご相談してみてください。

あなたの骨折の状態や生活スタイルに合わせて、最適な治療法を一緒に考えてくれるはずです。

骨折は、焦らず、しっかりと治すことが何より大切ですよ!

最後までご覧いただきありがとうございます。

ご相談したいなという方はご気軽にお電話ください‼


参考文献

  • 日本臨床スポーツ医学会誌(2020年)「下肢疲労骨折に対するLIPUS療法のエビデンスおよび臨床応用」
  • 各医療機関の臨床報告および治療実績

免責事項
この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の医学的アドバイスに代わるものではありません。症状がある場合は、必ず医療機関を受診して、専門医の診断と治療を受けてください。

投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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