
こんにちは!筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。
今回は肩こりに対する鍼治療の効果をご紹介していきたいと思います。
はじめに:「また肩がガチガチ…」そんな毎日、終わりにしませんか?

毎日パソコンに向かって仕事、ふと気づけばスマホを見ている時間も長い。気がつけば肩はカチカチ、頭もズキズキ…。
マッサージに行っても、その時は気持ちいいけどすぐ元通り。頭痛薬を飲んでも、また夕方には痛くなる。「もうこれって治らないのかな」って、半分諦めていませんか?
実は今、そんな慢性的な肩こり・頭痛に「鍼灸治療」が効果的だと注目されているんです。
この記事では、肩こりや頭痛がどうして起こるのか、そして鍼灸がなぜ効くのかを、できるだけ分かりやすくお伝えしていきますね。
どうして肩こりって慢性化するの?

肩こりの「負のループ」を知っていますか?
肩こりの一番の原因は、筋肉がずっと緊張し続けることです。長時間同じ姿勢でいると、肩や首の筋肉がキュッと縮んだまま固まってしまうんですね。
すると、こんな悪循環が始まります:
筋肉が緊張する → 血の流れが悪くなる → 酸素が足りなくなって、疲労物質が溜まる → 痛みやだるさを感じる → 痛いから無意識に力が入る → さらに筋肉が緊張する
この「負のループ」が続くと、筋肉は常にカチカチの状態に。これが慢性的な肩こりになってしまうんです。
肩こりから頭痛へ:つながっているんです
肩や首がこると、よく頭痛も起きますよね。これ、実は深い関係があるんです。
首の後ろから頭につながる筋肉が緊張すると、頭全体を締め付けるような痛みが出てきます。これが「緊張型頭痛」です。
頭痛薬を飲むと一時的に痛みは和らぎますが、肩や首の筋肉の緊張はそのまま。だから、また痛みが戻ってきてしまうんですね。
鍼灸って、どうして効くの?

鍼灸が肩こりや頭痛に効く理由は、いくつかあります。少し専門的な話も出てきますが、できるだけ分かりやすく説明しますね。
1. 血の巡りが良くなる
鍼を刺すと、その場所の血管が広がって、血の流れが良くなります。
すると、こんな良いことが起こります:
- 筋肉に酸素と栄養がしっかり届く
- 溜まっていた疲労物質や痛みの元が流れていく
- 筋肉の緊張がほぐれる
血行不良で固まっていた筋肉に、新鮮な血液が流れ込むイメージですね。
2. 固まった筋肉がほぐれる
カチカチに固まった筋肉(これを「トリガーポイント」と言います)に鍼を刺すと、筋肉がピクッと反応します。
これって、実は筋肉が「あ、緊張しすぎてた!」って気づいて、力を抜くサインなんです。鍼灸では「得気(とっき)」と呼んでいて、「効いてる証拠」なんですよ。
3. 痛みを感じにくくなる
鍼の刺激は、痛みの信号が脳に届くのを邪魔してくれます。
さらに、鍼を刺すと体の中から「エンドルフィン」という天然の痛み止め物質が出てきます。これ、実は「脳内モルヒネ」とも呼ばれていて、とっても強力なんです。
4. リラックスできる
慢性的な痛みやストレスがあると、体は常に「戦闘モード」。筋肉もギュッと緊張しっぱなしです。
鍼灸治療を受けると、体が「リラックスモード」に切り替わります。すると、無意識に入っていた肩の力がふーっと抜けていくんですね。
実際、施術中に眠ってしまう方も多いんですよ。
5. 炎症を抑える
長く続く肩こりには、実は軽い炎症が起きています。鍼は、この炎症を抑える働きもあるんです。
実際の治療はどんな感じ?

どこに鍼を打つの?
肩こりや頭痛の治療では、主にこんな場所に鍼を打ちます:
痛いところ・こってるところ
- 肩や首の筋肉
- 特に固まっている「コリコリ」した部分
ツボ
- 手や足にある、肩こりや頭痛に効くツボ
- 首の付け根や頭のツボ
実は、痛い場所だけじゃなく、手や足のツボも使うんです。「え、肩が痛いのに足?」って思うかもしれませんが、これが東洋医学の面白いところ。体全体のバランスを整えることで、根本から改善していくんですね。
どれくらい通えばいい?
「何回くらい通えば良くなるの?」って気になりますよね。
慢性的な症状の場合、こんな感じが目安です:
- 最初の1〜2週間:週に2〜3回、集中的に治療
- 良くなってきたら:週に1回くらい
- 安定してきたら:月に1〜2回のメンテナンス
個人差はありますが、多くの方が3〜5回目くらいで「あれ、楽になってる!」と実感されます。
ただし、これは長年積み重なった症状を根本から治していくプロセス。焦らず、じっくり向き合うことが大切ですよ。
こんな人は、鍼灸がおすすめです
以下に当てはまる方、ぜひ一度鍼灸を試してみてください:
✓ マッサージに行っても、すぐに元に戻っちゃう
✓ 頭痛薬が手放せない生活から抜け出したい
✓ 首や肩が常に重だるくて、スッキリしない
✓ 頭痛が週に何回も起きて、仕事に集中できない
✓ デスクワークで姿勢が悪い自覚がある ✓ ストレスが多くて、夜もよく眠れない
一つでも当てはまったら、体が「助けて」ってサインを出しているのかもしれません。
自分でもできるセルフケア
鍼灸治療の効果を長持ちさせるには、普段の生活も大切です。
姿勢を意識する
- 1時間に1回は立ち上がって、軽くストレッチ
- スマホを見るとき、下を向きすぎないように
- 自分に合った高さの枕を選ぶ
体を動かす
- 肩甲骨をぐるぐる回す
- ウォーキングなど、無理のない運動
- 筋トレもほどほどに(やりすぎは逆効果)
生活習慣を整える
- しっかり睡眠をとる
- ストレスを溜め込まない工夫を
- お風呂にゆっくり浸かって、体を温める
「完璧にやらなきゃ」と思うと続かないので、できることから少しずつ始めてみてくださいね。
まとめ:諦めないで、一度試してみませんか?
慢性的な肩こりや頭痛って、単に筋肉が凝ってるだけじゃないんです。血の巡り、神経、自律神経、いろんなものが絡み合っているんですね。
だからこそ、鍼灸のように「いろんな角度からアプローチできる治療法」が効果的なんです。
「もう何年も付き合ってるし、今さら…」って思っていませんか?でも、鍼灸治療で長年の悩みから解放された方はたくさんいらっしゃいます。
肩こりや頭痛のない生活、想像してみてください。朝起きたとき、首がスッと軽い。仕事中も頭が痛くならない。夕方になっても肩が重くない。
そんな毎日、手に入れてみませんか?
まずは一度鍼灸院に相談してみてください。きっと、「もっと早く来ればよかった」って思いますよ。
投稿者プロフィール

- 柔道整復師、鍼灸師
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院長 柔道整復師 鍼灸師
福岡医健専門学校卒業
株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。
陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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