こんにちは!!
福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川です。
今回は【腰部多裂筋は腰の痛み(ぎっくり腰・腰痛)にとって重要!超音波によるストレッチ】について紹介していきます。
腰部多裂筋といっても知らない方がほとんどだと思います。
なかなか知られていない筋肉ですが、腰にとってはとても大切な筋肉です。
ぎっくり腰の場合にも関係している事が多いですし、俗にいう腰痛にも関係している事が多くあります。
今回はその腰部多裂筋に関して、筋肉の紹介等を含めて少し話をしていきたいと思います。
腰部多裂筋に関してはこちらにも紹介していますので合わせて読んでいただけると分かりやすいと思います。
腰部多裂筋とは??起始・停止・作用で筋肉を知りましょう
腰部多裂筋は腰の痛みに多く関係します。
腰の痛みといっても筋肉や関節や筋筋膜によるものなど色々考えられますが、腰の痛みを起こした原因にもなりやすく、起こした後に治っていく過程でも大切な筋肉になってきます。
まずは、腰部多裂筋がどこにあってどのような筋肉なのかを知っていきましょう。
〇腰部多裂筋
起始:腰部横突起
停止:起始から2~4個上位の棘突起
作用:腰椎の伸展・回旋(弱い)
これが腰部多裂筋の起始・停止・作用になります。
横突起とは背骨の左右両方に飛び出した部分で体表から触れる事は難しいですが、棘突起は背骨の後ろに飛び出した部分で背骨の所で触れるボコボコしてる骨の所です。
筋肉の位置から分かるのは、腰部多裂筋は背骨の際に沿って付着している筋肉という事です。
背骨の一番近くで働いている筋肉です。
しかし、筋肉の力としてはそこまで強くはないので作用は他の筋肉の補助的な役割になります。
では、『なぜ腰部多裂筋がそんなに大切な筋肉なのか??』というのは腰部多裂筋には作用として書いた内容の他にも大きな役割があります。
腰部多裂筋が腰の痛み(ぎっくり腰・腰痛)に関係する理由
腰部多裂筋には先ほど書いた内容とは別に大きな役割があります。
それは《脊柱の安定》《脊柱の固定》を行っています。
腰部多裂筋はコアマッスルを構成している筋肉の一つになります。
コアマッスルとは、腰部多裂筋・横隔膜・腹横筋・骨盤底筋によって構成されている部分の事をいい、腰部・腹部周りを支えている筋肉になります。
腰部多裂筋が後面、横隔膜が上面、腹横筋が側面、骨盤底筋が下面を構成して体幹を強く支えています。
分かりやすくいうとコアマッスルは腰部のコルセットのような働きをしています。
また腰部多裂筋を含むコアマッスルはスタビリティーマッスルでもあります。
スタビリティーマッスルとは動作時に動かす関節の固定と安定を行う筋肉の事をいいます。
コアマッスルも動作時に最初に力が入り行動を行う前に体幹の固定を行い、行動がスムーズに行えるようにしています。
これらの事から腰部多裂筋は《脊柱の安定》《脊柱の固定》を行う上で大きな役割を果たしています。
ここで大切なのが、先ほど説明した腰部多裂筋の筋肉自体は力が弱い事です。
ぎっくり腰などで強く腰の痛みが出た場合、筋の委縮が起きていきます。
筋の委縮とは、強い痛みが出た場合に痛めた筋肉やその周辺の筋肉が弱くなったり働かなくなる事です。
腰部多裂筋は筋の委縮が起こりやすく、ただでさえ力が強くない筋肉だけに委縮が起きると影響が強く出やすい場合が多いです。
もちろんぎっくり腰に関係している事も多いですが、腰の重たい痛み・腰が力が入らない感じ・抜けそうな感じがする場合などは腰部多裂筋の委縮が起きている事も多くあります。
腰部多裂筋はそれくらい腰にとっては大切な筋肉ですし、様々な痛みにも関係している事が多い筋肉です。
整骨院で行っている腰部多裂筋に対する超音波
実際に当院で行っている腰部多裂筋に対する超音波の施術を紹介します。
腰部多裂筋の作用は腰椎の伸展です。
膝を抱え込む事で骨盤の後傾と腰椎の屈曲を行い、作用と反対の動きをさせています。
それにより筋肉はストレッチのかかる方向に動かす事が出来ます。
超音波の温熱効果には軟部組織(筋・腱・靭帯など)の伸張性増大という効果があり、筋が伸びやすい状態を作ってくれます。
ストレッチと一緒に超音波を照射する事でその効果をより高く発揮する事が出来ます。
https://twitter.com/kazuyuki_imo/status/1623309475695431681
まとめ
今回は【腰部多裂筋は腰の痛み(ぎっくり腰・腰痛)にとって重要!超音波によるストレッチ】を紹介しました。
腰の痛みで悩んでいる方は多くいらっしゃると思います。
腰部多裂筋は腰の痛みに対して多く関わっている大切な筋肉です。
その筋に対して超音波で筋の伸張性を出した後には、トレーニングやケアをしっかりと行い強い筋肉・強い腰・強い体幹を作っていきましょうね。
杏鍼灸整骨院の妹川でした。
投稿者プロフィール
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柔道整復師
福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業
陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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