こんにちは!
福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。
今回は『腰部の多裂筋のトリガーポイント鍼治療』をご紹介していきたいと思います。
多裂筋ってあんまり聞きなれない筋肉ですよね?
でも腰痛には非常に重要な筋肉といわれています。
この部分にはトリガーポイントが形成されやすくぎっくり腰の原因になることはもちろんのこと慢性の腰痛の原因になることもあります。
あまり聞きなれない多裂筋の事をご紹介していきます。
多裂筋とは?
多裂筋とは脊椎(背骨)に付着する筋肉で、腰部多裂筋とはその筋肉の腰椎に付着する筋肉の事をいいます。
起始:仙骨後面・上後腸骨棘・背側仙腸靭帯・乳様突起および腰椎椎間関節包
停止:1つ以上、上部の椎骨棘突起
見てわかるように非常に小さい筋肉が背骨の後方にへばりつくように付着しているのがわかるかと思います。
筋肉の一つの特徴として大きな筋肉、例えば僧帽筋や広背筋、ハムストリングなどの大きな筋肉は主に関節や体を動かすための筋肉だといわれています。
しかし、多裂筋は一つ一つは大きな筋肉ではありません。このように小さな筋肉は体を動かすことよりも安定性を出すことを得意としています。
これは筋肉は体を動かす時てこの原理を使っていることが多く、大きい筋肉だと大きな力ができやすいからだと考えれます。
逆に小さい筋肉は微調整するのには適した形になっていることが多く安定性に向いていると考えれます。
この多裂筋は先ほども小さいので背骨の安定性には大きく関係していると考えられています。
多裂筋のトリガーポイント
多裂筋が体の安定性に関与していることはわかったと思います。
ではなぜ腰痛に関係していくかというともちろん安定性という重要な要素にもあるのですが多裂筋は一度腰痛になると筋肉が萎縮し脂肪浸潤が起こるともいわれています。
ちょっと難しいかもしれませんが簡単に言うと筋肉が細くなり、ちょっと組織がかわり動きづらくなるという事です。
つまり安定性が低下して腰痛の原因になるという事ですね。
これが一度ぎっくり腰をしたら癖になる、慢性の腰痛になった。
という事につながります。
さてこの腰痛の原因になりえる多裂筋に何かしらの問題が起こると筋肉の中にトリガーポイントというものが形成されることがあります。
このトリガーポイントというものは直訳すると
トリガー=引き金
ポイント=点
というそのままの意味で痛みを引き起こしている引き金点といえます。
このトリガーポイントは不思議なもので患部に痛みを出すだけではなく関連痛といって患部から離れた部分にまで痛みが波及をすることがあります。
これを関連痛領域といいます。
多裂筋の関連痛領域は上記のスライドにまとめている領域になります。
結構広範囲で痛みが出る事がわかると思います。
このトリガーポイントに刺鍼することで患部の痛みや関連痛領域の痛みが軽減する事が多いです。
多裂筋の刺鍼
これは当院で公開している多裂筋のトリガーポイントに対しての刺鍼を紹介しているYouTubeの動画になっています。
鍼治療をされたことがない方にとっては鍼治療ってどんなことをしているかわからないので実際に動画を見ていただいた方がわかると思います。
鍼が苦手だなぁっていう方には鍼以外の施術も当院では行っています。
それをご紹介している記事はこちらになっています。
不安な方はご気軽にご相談くださいね!
まとめ
今回は『腰部の多裂筋のトリガーポイント』についてご紹介していきました。
多裂筋が腰痛に対して重要なのはわかっていただけたと思います。
でも大事なのはトリガーポイントなどで痛みが軽減したらうまくこの筋肉を動かしていき安定性を再獲得する事です。
痛みが続くとどんどん筋肉は落ちてしまいます。
ご自分で運動をすることが重要なのはこのようなことからもわかると思います。
何かお困りの際はご気軽にご相談ください。
杏鍼灸整骨院の陣内由彦でした。
投稿者プロフィール
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院長 柔道整復師 鍼灸師
福岡医健専門学校卒業
株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。
陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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