
こんにちは!福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。
今回は当院で行われている『足首の捻挫の鍼治療』の一例をご紹介していきたいと思います。
足首の捻挫の鍼治療は捻挫の初期から行うことで効果的になります。
鍼治療はあまりしたことのないという方にも見ていただきたい記事になりますので是非最後までご覧になってください。
足首の捻挫はスポーツで一番起こるといわれているスポーツ外傷ですが、日常生活でもよく起こるといわれる『怪我』の一つになります。
発生する機序としては上記のイラストのように足首を内側に捻ることによって外側の靭帯を損傷することによって起こります。
損傷度合いは損傷した靭帯の状態によって判断されます。
詳しく書くと非常に分かりにくくなりますのでここでは簡単にご紹介しておきます。
損傷度合いは大きく分けて3つの状態に分けられます。
※判断するにはまず骨折の有無が重要なので骨折はないと判断できた状態と考えてください。杏鍼灸整骨院では骨折の可能性が示唆されると必ず専門機関での受診をお願いしております。
今回の方は陸上競技の選手(ハードル選手)で練習中にミニハードルという小さなハードルの上を踏み捻挫をしています。
当院に来院される前に専門機関に受診されMRIにて前距腓靭帯の損傷を診断されています。
L字型の固定具で固定をされているので初期段階では固定具を外し動かしていますと回復の妨げになってしまいます。
ですので当院ではこの固定具を装着した状態で施術をしていくことになります。
包帯を外し固定具をこのようにベルトで巻くときも細心の注意をします。
今回は受傷後3日目ということもあり、鍼をした目的としては痛みの軽減とむくみを減らすことが第一目的となっております。
損傷した靭帯部にはLIPUSという固定型の超音波を照射をしています。
このLIPUSは損傷直後から行えて施術効果もかなりいいと思います。
詳しくはこちらをご覧になってください。
このような処置を行っております。
受傷後13日目に整形外科を受診し固定具を外すことができました。
ちなみにこれだけではなく貸し出しでATminiという微弱電流を貸し出し24時間通電を行ってもらっていました。
当院では大会などがあり回復を早めたい時などは治療機器の貸し出しも行っております。
ご気軽にご相談下さい。
目次
足首の捻挫
足首の捻挫はスポーツで一番起こるといわれているスポーツ外傷ですが、日常生活でもよく起こるといわれる『怪我』の一つになります。
発生する機序としては上記のイラストのように足首を内側に捻ることによって外側の靭帯を損傷することによって起こります。
損傷度合いは損傷した靭帯の状態によって判断されます。
詳しく書くと非常に分かりにくくなりますのでここでは簡単にご紹介しておきます。
損傷度合いは大きく分けて3つの状態に分けられます。
※判断するにはまず骨折の有無が重要なので骨折はないと判断できた状態と考えてください。杏鍼灸整骨院では骨折の可能性が示唆されると必ず専門機関での受診をお願いしております。
靭帯損傷の分類(オ・ドノヒューの分類) Ⅰ度損傷・・・一部靭帯の微細損傷で、関節包は保たれていて、不安定感はなし Ⅱ度損傷・・・靭帯の部分断裂で、関節包も損傷されている事が多く、不安定感は軽度~中程度 Ⅲ度損傷・・・靭帯の完全断裂で、関節包も損傷されていて、不安定感は高度このように靭帯の損傷は分けられます。 程度によって処置の仕方は大きく変わりますので甘く見ないことが重要です。
応急処置
応急処置ではRICE療法というものが有名ですが最近はPOLICE処置やPEACE&LOVEという考え方も出てきています。 PEACE&LOVEは個人での処置は不可能な部分もあるのでPOLICE処置の方をご紹介します。 POLICE処置 P : Protect (保護) O L : Optimal Loading (適度な運動) I : Ice(冷却) C : Compression(圧迫) E : Elevation(挙上) 以上の文字をの頭文字をとりPOLICE処置といいます。 RICE療法との大きな違いは保護と適度な運動が入っていることです。 これらも重要ですので参考にしていただけたらと思います。 捻挫を甘く見て適切な保護(固定)を行わないことにより靭帯の回復が遅れたり、回復しても脆弱な靭帯として回復して安定性が回復しない原因になってしまいます。 また回復度合いを見極めて適切な運動(加重)を行うことにより浮腫の軽減や組織の回復につなげます。 過度の安静は回復の妨げになってしまいます。 当院では重症の捻挫は医科と連携し適切な運動を行うようにしております。実際の当院で行っている鍼治療
今回の方は陸上競技の選手(ハードル選手)で練習中にミニハードルという小さなハードルの上を踏み捻挫をしています。
当院に来院される前に専門機関に受診されMRIにて前距腓靭帯の損傷を診断されています。
L字型の固定具で固定をされているので初期段階では固定具を外し動かしていますと回復の妨げになってしまいます。
ですので当院ではこの固定具を装着した状態で施術をしていくことになります。
包帯を外し固定具をこのようにベルトで巻くときも細心の注意をします。
今回は受傷後3日目ということもあり、鍼をした目的としては痛みの軽減とむくみを減らすことが第一目的となっております。
損傷した靭帯部にはLIPUSという固定型の超音波を照射をしています。
このLIPUSは損傷直後から行えて施術効果もかなりいいと思います。
詳しくはこちらをご覧になってください。
このような処置を行っております。
受傷後13日目に整形外科を受診し固定具を外すことができました。
ちなみにこれだけではなく貸し出しでATminiという微弱電流を貸し出し24時間通電を行ってもらっていました。
当院では大会などがあり回復を早めたい時などは治療機器の貸し出しも行っております。
まとめ
今回は『足首の捻挫の鍼治療』の一例について書いていきました。 スポーツのケガはとてもつらいですよね! 早く治して復帰をしたいと思っても適切な処置をして復帰しなければ再発をしてしまったり、治りを遅くしてしまうことも多いです。 足首の捻挫を甘く見て長期化してしまったり離断性骨軟骨炎などに移行してしまうこともあります。 しっかりと治して復帰をするようにしましょう! 最後までご覧いただきありがとうございました。 杏鍼灸整骨院の陣内でした。 またテーピングや怪我に関して疑問がある方は気軽にご質問ください。投稿者プロフィール

- 柔道整復師、鍼灸師
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院長 柔道整復師 鍼灸師
福岡医健専門学校卒業
株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。
陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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