こんにちは!
福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。
今回は『ハ-ドル選手の足首の捻挫の鍼治療』をご紹介します。
足首の捻挫はスポーツ外傷の中でも最も起こることが多いスポーツ障害といわれています。
ですので、どのスポーツでも起こることがあるスポーツ障害といえます。
足首の捻挫
足首の捻挫は主に外側の靱帯を損傷しやすいといわれています。
外側の靱帯は前距腓靭帯、踵腓靱帯、後距腓靭帯、二分靱帯などがあります。
その中でも最も損傷しやすい靱帯は前距腓靭帯といわれています
前距腓靭帯は赤くなっている部分になります。
前距腓靭帯が損傷すると足首の安定性が低くなります。
安定度が低くなるのは重症度によって変わります。
捻挫は重症度によって3つに分けられます。
1度・・・・・靭帯の微細損傷(関節の不安定性はない)
2度・・・・・靭帯の部分断裂(関節の不安定は認められる)
3度・・・・・靭帯の完全断裂(関節の不安定性は顕著に認められる)
また2度以上などになると骨折の可能性も出てきます。
杏鍼灸整骨院では骨折などの可能性がある場合は必ず整形外科への受診を勧めております。
ご心配な場合はご気軽にご相談ください。
今回ご紹介する捻挫も一度整形外科へ受診をし骨折の疑いがないので鍼灸治療を選択されています。
鍼灸の効果
足首の捻挫では痛みだけではなく、上の写真のように皮下出血や浮腫などが現れます。
鍼灸治療では痛みに対してのアプローチだけではなくこのような浮腫や皮下出血などにも効果があるといわれています。
人間の身体は鍼などの異物が身体に侵入するとCGRPやSP(サブスタンスP)などの特殊な物質(神経伝達物質)が放出されるといわれ、その物質たちには血管を拡張させる働きがあり、鍼を刺した局所とその近くに血流が増加するということがあります。
この作用(反射)を軸索反射といいます。
この効果により浮腫などの軽減が起こります。
そして組織修復にも血流の増加は良い効果をもたらすことは容易に考えれます。
また鍼には局所ではゲートコントロールという疼痛の軽減やアデニンヌクレオチド(ATP、ADP、AMP)という物質が出ることにより疼痛の軽減が起こります。
また脳内でも内因性オピオイドというものが生成され痛みの軽減が起きます。
ちょっと難しかったですね・・・
でもこのように鍼を刺鍼するということでこのように様々な効果が表れるとわかってきています。
実際の鍼を刺入している風景
鍼治療を実際に見たこともない人も多いと思います。
下の写真は実際に刺鍼をしている写真です。
外くるぶしの下に皮下出血があるのが分かると思います。
今回のケースは回復期初期の状態になります。
浮腫を軽減することと患部周囲の血流が上がるように刺鍼をしています。
またこれだけではなく刺鍼で微弱電流を流したりすることにより組織回復を促すように行っています。
そして今回は陸上競技のハードルの選手ということで競技性に合わせ他の物理療法機器やバランスディスクやバランスボールを用いてリハビリを行い競技復帰をしております。
ハードル競技において接地時の感覚は非常に重要になってきますので、バランスディスクやバランスボールなどを使っての固有受容器の感覚を戻すということは競技復帰に非常に重要な要素だと考えております。
まとめ
今回は当院で行っている足首の捻挫の一例として『ハ-ドル選手の足首の捻挫の鍼治療』をご紹介しました。
アスリートの競技復帰は競技によって再負傷をしないようにするために重要な要素が少し変わるケースもあります。
非常に難しい問題なのですが当院ではアスリート1人1人と向き合いながらなるべくベストな状態にするべく施術を心がけています。
なにかございましたらご気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
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院長 柔道整復師 鍼灸師
福岡医健専門学校卒業
株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。
陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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