ハムストリングの肉離れの鍼治療例

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鍼治療

 

こんにちは!筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内です。

今回は当院で行われている鍼治療について実例でご紹介していきます。

 

目次

ハムストリングスの肉離れ

 

高校二年生(新三年生)男子

 

陸上競技短距離

 

練習中に肉離れを起こし来院

 

受診時

歩行困難で荷重が出来ずに来院。

ストレッチテスト不可、腹臥位での膝の伸展も90°位から痛みも感じ、圧痛、熱感などから2度相当の肉離れと診断

(2度相当であれば1~3ヶ月で競技復帰が目安となる)

 

当日の施術

高頻度でMCR(微弱電流)疼痛抑制+アイシング

ハイボルテージ

超音波(3MHz 20% 0.5w/㎤)で非加熱のマイクロマッサージを5分

患部に鍼治療+低頻度でMCR(損傷電流に近い電気で治癒促進)

テーピング+弾力包帯にて固定

 

歩行は可能になるも免荷のため松葉杖で帰宅してもらう。

 

肉離れ3日目

皮下出血が確認されなかったので応急手当てが上手くいったことを確認

受傷の夜などに自発痛もなく良好だと思います。

 

歩行痛は改善がみられるもまだ認められる。

MCR(低頻度)+ハイボルトをしながらアイシングとホットパックで交代浴

超音波1MHz、100% 1.5w/㎤で温熱で超音波を照射

鍼治療で患部およびミオトームに基づき腰部に施鍼

荷重で痛みがなくなったので松葉つえははずす。

 

肉離れ7日目

歩行痛などすべて消失したので、可動域を少しづつ広げていく

MCR(低頻度)+ハイボルト+ホットパック

ストレッチをしながら超音波を照射(1MHz、100% 1.5w/㎤)

鍼治療+MCR+低周波5Hz

その後運動鍼を施術

自宅でのストレッチを開始してもらいます。(痛みを感じる前、ストレッチ感が出るところでストップ)

 

肉離れ10日目

ストレッチなどもほぼ問題なく出来るようになったので運動を開始

 

7日目と同様な施術をしながらプラスEMSを開始

 

ハムストリングの等尺性運動(アイソメトリック コントラクション)を中心に運動を開始します。

 

肉離れ14日目

同様の施術

ジョグが可能になったので、ジョグを開始

軽めの負荷でスクワット、遠心性収縮を目的としたノルディックハムストリング、ルーマニアンデッドリフトを開始。

 

肉離れ21日目

施術を同様にしながらスクワット、ノルディックハムストリング、ルーマニアンデッドリフト、フロントランジなどの負荷をあげる。

可動域、MMT、筋持久力なども左右とほぼ変わらなくなる。

バウンディングも可能になりったので軽めの流しから練習復帰

 

 

考察

ハムストリングの肉離れは再発を繰り返すので練習復帰は非常に難しい問題です。今回は再発を起こすことなく復帰が出来ました。うまくいった理由は適切な時期にストレッチ、早い段階での遠心性収縮を含む筋力とトレ-ニングをした事が上手くいったと思います。

 

疼痛コントロールもうまくいったのでよかったと思います。

杏鍼灸整骨院ではアスリートが早く復帰できるように最大限のサポートをしています。

何かご不安な事がございましたらご気軽にご相談ください。

実際の鍼治療の映像はこちらになります。

 

投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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