ハムストリングスの超音波part2

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こんにちは!!

福岡県筑紫野市で杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)と申します。

 

前回に引き続き、今回はハムストリングスの超音波part2について紹介します。

前回の【ハムストリングの超音波】はこちらをご覧ください↓↓↓↓

 

当院にはスポーツをしている中学生・高校生・大学生・社会人が多く来院されます。

様々なスポーツをしている方がいますが、陸上競技をしていて肉離れを起こし来院される方も多いです。

肉離れは様々なスポーツで起きる事は多く知られていますが、それと同じように回復や復帰が上手くいかずに悩んでいる方も多くいる印象です。

肉離れに限らず、どのような怪我でも復帰や治るまでの過程が上手く出来ていないと、その復帰後のパフォーマンスに悪い影響をする事は少なくありません。

 

今回、紹介している【ハムストリングスの超音波part2】では復帰時などの違和感や張り感などを少しでも解消するために行っている施術です。

目次

肉離れの復帰までの過程とは??

先ほども説明したように肉離れを起こす事は様々なスポーツで多くみられます。

その復帰までの過程が上手く出来ていない状態で、痛みや違和感を残したまま競技復帰してしまう事も多いです。

それにより、競技力の低下や、再発や、また別の場所を損傷してしまうという競技者も多いです。

そこで、ここでは肉離れを含めた外傷の復帰までの過程を説明していきたいと思います。

 

大きく分けて損傷初期》《回復期》《復帰期の3つに分けて大まかに説明していきますね。

 

《損傷初期》

損傷した組織は出血をしていますので、まずは、この出血の量を抑えてあげましょう。

圧迫挙上アイシングが効果的です。

そして、損傷した部位からの出血量を増やさないためにも患部を動かさずに安静患部を守る保護する事も心がけてください。

 

怪我をした場合の応急処置で大切とされているRest(安静)・Icing(冷却)・ Compression(圧迫)・Elevation(挙上)を行う事です。

これらの頭文字を取って<RICE(ライス)>と表現しています。

これらの事を行う事で出血量を減らす事が出来ます。

怪我をした場合、まず出血量を減らす事は大切で、それは二次損傷を防ぐ事にあります。

二次損傷とは、怪我(一次損傷)をした後に、それに伴う他の理由で、損傷を起こしてしまう事です。

この場合の二次損傷とは、出血量が多いと周りの細胞や組織に浸潤していきます。

それにより、血液が浸潤してきた周りの細胞や組織は損傷(悪くなったり死んでしまう)してしまいます。

それを防ぐためにも、初期の段階で出血量を減らす事が大切になります。

 

《回復期》

回復期は名前の通り、損傷した組織が回復をしている時期です。

分かりやすく言うと、傷口が塞がり出して治ろうとしている時期になります。

身体の中の事なので、なかなか自分では判断しにくいと思います。

怪我をしてからの炎症期は約72時間といわれ、この期間は<RICE>が基本です。

 

怪我をしてから数日は痛みが強くて変化がないと思いますが、数日すると少しずつ痛みが変化して楽になり始めると思います。

大まかではありますが、それぐらいが目安だと思ってください。

 

それを過ぎたくらいから、早く回復させるための行動を始めます。

まず行ってほしい事は、患部を温める事です。

患部を温める事で傷口に血流量を増やします。

それにより、患部に対して傷口を塞いでいく為に必要な、組織や栄養素を血液に乗せて送る事が出来ます。

また、もう一つ必要な事は、適度な負荷を掛ける事です。

今まで安静にしていた患部を痛みの出ない範囲で少し動かしたり負荷を掛ける事を意識します。

歩行で体重をかけたり、痛みの出ない範囲でストレッチを行いだしたりします。

早期に軽い負荷を掛ける事で蛋白質の合成を促し組織の回復は早くなりますし、強い組織になろうとしていきます。

 

この早い時期に適切な負荷を掛けていく事を初期の応急処置の<RICE>に

Protection(保護)Optimal Loading(最適な負荷)を加えて<POLICE(ポリス)>といいます。

《復帰期》

競技や生活に復帰をしてくために必要な時期です。

損傷した組織の回復がある程度進んだ先で、今度は損傷した部位の機能回復を行っていきます。

損傷した組織の周りの筋は損傷後すぐに筋力の低下を始めます。

また、筋力の低下に伴い機能の低下(本来の働きが出来ていない)も起こします。

筋力の低下や機能の低下を残したまま復帰してしまうと、また同じ所の損傷をしてしまったり、他の場所の怪我を招く結果になってしまいます。

そこで《復帰期》では、その筋の強化や促通や機能改善を行っていきます。

いわゆる復帰に向けたリハビリです。

何を行っていくかというと、電気療法を用いたり、自重運動を行ったり、道具や重りなどを用いて運動したりなど、方法は様々です。

また、筋力の低下している場所に対するトレーニングや、競技や生活の中での動作に似せた動きを行うなど、運動も様々です。

患者様の状態やその時に必要な運動を選択して、段階的に運動強度を上げたり、動作を競技や生活に近付けていきます。

それにより、完全に復帰する事を目標に一歩ずつ進んでいきます。

当院での実際の施術風景

院内で行っている【ハムストリングスの超音波part2】の施術です。

先ほど《損傷初期》《回復期》《復帰期》の説明をしましたが、動画の患者様は《復帰期》で運動を始めたところです。

そこで、患部に違和感を感じているために超音波で施術を行っています。

 

復帰に向けてスムーズに進んでいければ一番いいです。

しかし、復帰に向けて負荷の量が増えると、違和感などを感じる場合も多くあります。

そこを放置せずにその場で改善させ、次の復帰へのステップへ進んでいけるようにしていきます。

 

まとめ

今回は【ハムストリングスの超音波part2】の施術を紹介しました。

また、肉離れを含めた外傷の復帰までの過程で《損傷初期》《回復期》《復帰期》の説明しました。

肉離れに限らず、どのような怪我でも、しっかりと段階を踏んでその場で必要な処置をしていく事で、良い方に進んでいきます。

 

『怪我をした時どうすればいいの??』
『痛みが良くなってきたけど自分で何をすればいいの??』

など、悩んでいる方の少しでも参考になればと思います。

 

杏鍼灸整骨院の妹川でした。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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