肉離れの復帰後|大腿二頭筋腱の痛み|テーピング

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こんにちは!!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。

今回は【肉離れの後|大腿二頭筋腱の痛み|テーピング】に関して紹介していきます。

肉離れの経験をした事がある人はスポーツ復帰の際に膝の裏に痛みを感じた事がある人もいるのではないでしょうか??

膝の裏に起きる痛みといっても色々あるのですが、肉離れの復帰時には大腿二頭筋腱の痛みは起きやすい怪我の一つです。

そこで今回はここに対して行うテーピング方法と、腱の痛みが起きやすい理由に関しても少し説明していきましょう。

先にテーピング方法を動画で確認したい方はこちらを確認してください。

目次

筋肉と腱の役割と関係は??

筋肉や腱といってもそれぞれがどのような役割をしているのか分からない人も多いと思います。

これに関して少し紐解いていきましょう。

まず知っていただきたいのは筋肉と腱は一続きになっていて繋がっています。

筋肉のイメージは伸び縮みをしている組織だと思いますが、ほとんどの筋肉の始まり(起始)と終わり(停止)は関節を跨いで骨と骨を繋いでいます。

そして筋肉は骨に付着する時には伸び縮みの無い腱に組織が変わっています。

そのため筋肉は骨(起始)⇒腱⇒筋肉⇒腱⇒骨(停止)という形で付着しています。

皆さんに分かりやすいのはアキレス腱で、ふくらはぎ(下腿三頭筋)が踵に停止する時にアキレス腱に組織が変わって付着しているのですが、これはアキレス腱に限らず他の筋肉も同じようになっていて、筋肉の端(起始停止)は腱に組織が変わっていきます。

まずはこれを頭に入れていただくと筋肉と腱の関係が分かると思います。

では腱の役割は何でしょう??

簡単にいうと腱は筋肉の力を骨に伝える繋ぎの役割をしています。

筋肉は基本的に関節を跨いで骨に付着しているので、筋肉が収縮する事で関節運動を行う事が出来ます。

しかし実際には筋肉だけでは上手く関節を動かす事が出来ません。

その理由はゴム(筋肉)とロープ(腱)をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

ゴムとロープは同じ力で物を引っ張った時にどっちの方が物を動かす事が出来るでしょか??

正解は《ロープ》です。

ロープは伸び縮みが無いので力をそのまま物に伝える事が出来るのですが、腱も伸び縮みが無い組織なので骨に力を伝えやすいです。

逆にゴムは伸び縮みをするので物に力が伝わりにくく、筋肉も同様で伸び縮みをする組織なので骨を動かす力が伝わりにくくなります。

しかし腱は伸び縮みが無いので力を発生させる事が出来ません。

そこで筋肉の端を伸び縮みの無い腱に組織が変わる事で、筋肉の収縮によって発生した力を腱を経由して上手く骨に伝える事が出来るようになります。

これが腱の役割になります。

筋肉は力の発生は出来ても力を上手く伝える事は出来ません。

しかし腱は力を伝える事が出来ても力を発生される事は出来ません。

実際には筋肉と腱はお互いで得意な事・不得意な事をそれぞれで補い合いながら活動している組織になります。

肉離れをした後に腱を痛めやすい理由

筋肉と腱の関係に関しては少し知っていただけたと思います。

では肉離れをした後になぜ腱を痛める事があるのでしょうか??

肉離れの後に腱が痛くなる理由は筋肉と腱は繋がっているからです。

繋がっているからこそ筋肉に影響が出た時に腱への影響も起きてしまいます。

肉離れをした場合筋肉は直後から筋委縮を起こしていくのですが、この筋萎縮が厄介で損傷をした筋肉やそこの周辺にある筋肉の働きが悪くなっていきます。

そのため損傷部位の痛みが無くなった後に競技復帰を円滑に進めていくためには、怪我をした初期に『筋委縮をいかに少なくしていくか』という事と、競技復帰前までに『筋委縮をいかに改善させているか』という事がとても重要になってきます。

これが出来ているかどうかで競技復帰のスムーズさも違えば、再発の可能性も全然違ってきます。

そして筋委縮をしっかりと改善させてからの復帰が出来ていないと腱に痛みが出やすくなってしまいます。

またその他にも筋肉から腱への影響を起こしやすい理由はあります。

それは筋膜との滑走不全です。

筋肉は筋膜といって薄い膜に覆われているのですが、筋肉が収縮する時にはこの膜の中で滑るように動いていきます。

しかし肉離れによって筋膜は水分量が減ったり伸張性が減ったりと良くない事が起きてきます。

こうなってしまうと筋肉と筋膜の間で動きがスムーズではなくなってしまうので、筋肉に張り感や痛みを引き起こしやすくなります。

結果、筋膜の動きが悪くなると筋肉の動きも悪くなるので腱への影響も大きくなってしまいます。

筋委縮や筋膜の滑走不全によって以下のような事が起きてきます。

〇筋肉が弱くなる
〇筋肉の力が入りくくなる
〇筋肉の機能が低下する
〇筋肉・神経の俊敏性が下がる
〇ストレッチで筋肉が痛い
〇ストレッチの左右差がある
〇運動をすると筋肉が張りやすい
〇ストレッチは大丈夫でも走ると痛い

など

これらの改善がしっかりと出来ていないと、筋肉の動きが悪くなっているために腱への負担は大きくなりやすいです。

腱にかかる一度の負担は小さなものでも繰り返しかかる事で大きな負担となり、痛みや炎症を引き起こしていきます。

大腿二頭筋腱|テーピング方法

大腿二頭筋腱のテーピング方法に関して紹介していきます。

《使用するテーピング》

〇キネシオテープ(5㎝幅)
長さ約35㎝を3本
長さ約40㎝を1本

テーピングの幅や長さに関しては、貼る方の体格に合わせて変更をしてください

今回のテーピングに関しては伸縮性のあるキネシオテープを使用していますが、あくまでもサポートテープなので固定などを目的に使用すると、テープの力としては少し弱くなります。

また伸縮性のあるテープは強く引っ張るほどテープの力は強くなりますが、皮膚を痛める可能性も高くなってしまうので、そこは適度に引っ張っていきましょう。

《ハムストリングスに貼っていく》

最初に35㎝に切ったテープを使用していきます。

姿勢は軽く前屈をした状態で行っていくのですが、画像ではベッドに手をつくくらいの前屈姿勢で行っています。

貼り始めはお尻と太ももの間にある坐骨結節(椅子に座った時に当たる骨)から貼り始めます。

そこから膝の内側に向かって行きます。

このテープでハムストリングスの内側(半腱様筋・半膜様筋)のサポートをしていきます。

次に35㎝の2本を使って太ももの外側に貼っていきます。

貼り始めは内側と一緒の坐骨結節から始まります。

そこから膝の外側に向かって貼っていきます。

またテープを半分重ねながらもう一本貼っていきます。

これにより外側の大腿二頭筋のサポートを行っていきます。

このテープの貼り方はハムストリングスのサポートテープと同じなので、ハムストリングスのサポートを行っていきたい場合はここまでの貼り方で行ってください。

《螺旋テープを貼る》

次に40㎝に切ったテープを使用していきます。

このテープは腱のサポートテープを貼っていく上では重要なポイントです。

膝の外側(腓骨頭)から貼り始めていきます。

そのまま膝の下(膝蓋靭帯~脛骨粗面)の位置を通って内側に向けて引っ張っていきます。

そこから膝の裏を通って膝の外側に出てきます。

膝の外側から膝蓋骨の上部を通って貼り終わりです。

最後に貼り終わる時は強く引っ張らずに軽く引っ張るようにしていく事が大切です。

このテープで膝の回旋を防いでいきます。

なぜこの螺旋テープが大切なのかというと、大腿二頭筋腱の痛みがある場合の多くで下腿外旋を起こしているからです。

大腿二頭筋の作用は膝関節屈曲下腿外旋です。

大腿二頭筋腱に痛みがある場合には大腿二頭筋の緊張が強くなっているケースが多いです。

それにより下腿外旋を起こす事が多く、正常時も運動時も普段より強く下腿外旋を起こすようになってしまいます。

下腿外旋が残っているままだと腱への負担は減りにくいので、これを内旋方向に引っ張ってくのがこの回旋のテープになります。

このような理由からこの回旋のテープが大腿二頭筋腱のサポートをする上では重要になってきます。

YouTubeでは今回のテーピング方法の動画をアップしていますので、動画で一連の流れを確認したい方は合わせて見てみてください。

動画の方ではテープの引っ張り具合などが確認できますので良いと思います。

まとめ

今回は【肉離れの後|大腿二頭筋腱の痛み|テーピング】に関して紹介しました。

肉離れは起きやすい怪我の一つですし、そこから腱の痛みに繋がる事も多い怪我になります。

競技復帰の時にはテーピングで少しサポートをしながら行っていくのも一つの方法だと思います。

また、腱が痛くなる理由や怪我に関して知っておくと復帰に向けて『どのような事をしていればいいか』『どのような状態になっていればいいか』が分かりやすくなってくると思います。

ぜひ参考にしていただければと思います。

怪我に関してやテーピング方法に関してはYouTubeやInstagramなど各種SNSにアップしていますので気になる方は確認してみてください。

疑問や質問など気になる事は気軽にお尋ねください。

杏鍼灸整骨院の妹川でした。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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