爪を保護するためのテーピング|簡単に出来る応急処置

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こんにちは!!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)といいます。

今回は【爪を保護するためのテーピング|簡単に出来る応急処置】に関して紹介していきます。

前回のブログで応急処置に関して紹介しました。

今回はその続編というか簡単に出来る応急処置として爪の保護テーピングに関して紹介していきます。

ちなみに前回紹介した応急処置に関してはこちらを確認してみてください。

【スポーツ外傷と応急処置を知ろう|怪我への処置で予後が決まる!Part1】
【スポーツ外傷と応急処置を知ろう|怪我への処置で予後が決まる!Part2】

Part1とPart2に分かれていて内容も結構長めなので覚悟して読んでくださいね。

スポーツ中でも日常生活でも接触で爪が剥がれたり割れたりする事って結構ありますよね。

特にスポーツの現場では多くてラグビー・サッカー・柔道などのコンタクトスポーツや、バスケ・バレー・野球などボールを手で扱うようなスポーツでは多いと思います。

『イタッッッ!!!!』と思って確認してみると爪が割れていたり、剝がれてしまっていたりした事がある人も多いと思います。

そんな時に大会中や競技中であれば、途中で抜ける事が出来ずに競技を続けないといけない場面もあると思います。

そこで応急処置で行ってほしいのが今回のテーピング方法です。

テーピングの貼り方の動画はYouTubeに挙げていますので参考にみてみてください。

今回のブログでは爪の役割と爪を剥がれたままにしている事へのリスクと保護テーピングの必要性に関して知ってもらった後にテーピングの貼り方を話していこうと思います。

では細かく説明していきましょう。

目次

爪が剥がれた後に行う処置と起きやすいリスク|爪の役割は??

爪が剥がれたり割れたりした時にそのままにしている人も少なからずいると思います。

『待っていると新しい爪が生えてくるから』と思ってそのままにしている人も多いと思いますが、それでは危険です。

確かに爪は新しく生えてきますが、それまでにきちんと処置が出来ているかどうかでリスクやその後の状態が全然違ってきます。

また爪にはとても大切な役割があります。

爪がしっかりと機能しているかどうかで生活が違ってくるので、このような爪を大切にする意味でも、最初に行っていく応急処置は大切ですしリスクを知っておく事は大切です。

まずは爪の大切さと役割に関して知っていきましょう。

爪には大切な役割があります。

案外知られていなかったり気にしていないかもしれませんが、爪は生活の中で結構必要な役割をしています。

《爪の役割》

〇指(足趾)の保護をする・守る
指先は敏感なでそれを保護する役割と爪の上からの衝撃を和らげ皮膚や骨を守っている
〇物をつかむサポート
爪がある事で指先で掴む時の支えになる事や指先の感覚を得やすくしている
〇身体の安定(足趾)
歩行時など爪がある事で力が伝わりやすくなり安定しやすくしたりバランスを取りやすくする

以上が爪の大きな役割で、爪がある事でこれらが行いやすくなっています。

多くの方が気にしていないと思いますが、爪は無くなってしまうと結構生活が不便になってしまいます。

私も小学生の頃に左薬指の爪が全部剥がれた事があるのですが、物を掴んだりするのがしにくくて凄く指が使いずらかった覚えがあります。

では次に爪の怪我をした時にはどうしたらいいでしょう??

最初に行ってほしい応急処置を知っていきましょう。

《爪が剥がれた・爪が割れた時に行ってほしい処置》

〇清潔にする
流水やぬるま湯で出血や汚れなどを綺麗に洗う
〇保護をする
爪は無理に剥がさずに元の位置に戻してガーゼなどを爪の上から当てて包帯等で巻いて保護をする
〇爪への刺激を防ぐ
しっかりと保護を行う事と、靴紐を緩くしたりスリッパに履き替えて患部に直接当たるのを防ぐ

これらをすぐにしっかりと行っていく事が大切です。

そして応急処置をした後には時間を作ってなるべく早くに病院への受診をしましょう。

『爪くらいで病院なんていいよ』と思っている人もいると思いますが、大きな間違いです。

病院に行かずにそのままにしていると様々なリスクがあります。

では爪が剥がれたり割れた時に放置しているとどのようなリスクがあるのでしょうか??

《爪が剥がれた・爪が割れた後に放置する事で起きるリスク》

〇感染
傷口から細菌や真菌(カビ)に感染して炎症を起こしたり化膿したりする
〇爪の変形・巻き爪
爪の再生が上手く起きずに変形した爪(薄い・分厚い・波打つ・歪むなど)や巻き爪になる可能性が高くなる
〇不安定になる
爪は指の安定にも働いているため爪がなくなる事で不安定で力が入りにくくなる

これらのリスクが考えられます。

『爪だからと・・・』簡単に考えてしまうと後々大変な思いをする事も少なくないので、きちんとした処置が大切になってきます。

ちなみに私の剥がれた左薬指の爪はすぐに病院に行ったので綺麗に治っていますよ。

《ちょっと余談です》

当院に来院されている患者様で実際に起こった例を一つ挙げます。
患者様は陸上競技をしている大学生で個人競技とリレーで全国大会出場を目指して頑張っていました。
個人競技は惜しくも出場が出来なかったためにチームメイトとリレーでの出場を目指して懸命に頑張っていました。
患者様を含めた選手みんなの頑張りで無事にリレーでの出場する権利を獲得する事が出来ました。
みんなで喜んだのも束の間、その患者様はリレーの途中で他の選手と接触して小指の爪に怪我をしていました。
患者様は気にも止めていなかったために傷口は感染して化膿を起こしていきました。
結局、化膿を起こした所から炎症が全身に広がったために全国大会の出場を断念して他の選手と交代する事になりました。
非常に稀な例ではあるかもしれませんが、この患者様は爪の怪我を放置した事によって炎症が酷くなり、最終的には目標としていた全国大会にも出場する事が出来ずに悔しい思いばかりが残る結果になってしまいました。

このような例は稀かもしれませんが可能性はゼロではないので、爪の怪我は簡単に考えてしまう事は危険だと思います。

同じような事が起きないようにするためにも、爪の怪我をしたらまずは応急処置でしっかりと対応して、その後は早めに病院など専門機関に受診をして診察をしてもらう事が大切です。

指(足趾)の爪を保護するテーピングの貼り方

指(足趾)の爪を保護するテーピングの貼り方について話していきましょう。

先に知っていて欲しいのはこのテーピング方法はあくまでも応急処置です。

そのままにしないで早い段階で時間を作って必ず病院や専門機関への受診をしてくださいね。

《用意するテーピング》
〇ホワイトテープ
25㎜幅のテープ(指によって太さを変えていく)
〇ガーゼ
今回使用しているのはアンダーラップで綿花やテッシュなど代用OK

今回のテーピング方法は応急処置なので、その場で必要な物が無いケースも多くあると思います。

その場合はテープはキネシオテープに変更をしても良いですし、圧迫用の物も他の物を使用しても大丈夫です。

臨機応変に対応していきましょう。

ではテーピングを貼っていきましょう。

最初は準備をしていきます。

アンダーラップとホワイトテープを用意してください。

※紹介しているのは足の親指にテーピングを貼っていますが手でも足でも他の指でも基本的には貼り方は同じです

アンダーラップで作る場合は15㎝~20㎝程の長さに切ってください。

それを畳んで爪の上に置くクッションを作っていきます。

クッションを置く理由としては、爪に圧迫を加える事とテープが直接爪に貼り着かないようにするためです。

この時に出血等がある時は先に綺麗にふき取っていてください。

また今回はアンダーラップを使用していますが、出血がある場合はガーゼや綿花の方が適していると思います。

爪のサイズに合わせてクッションを作っていきましょう。

少し大きいくらいで作った方が良いです。

理由としてテープが爪に着くとテープを剥がす時に一緒に剥がれてしまう可能性があるために爪には着かないくらいのサイズにする方が良いです。

また少し圧迫を加えるためにもクッションには少し厚さをもたせましょう。

クッションを少し厚みを持たせる理由は、圧迫によって止血と爪を安定させる効果があるためです。

次にテーピング用意しましょう。

先にサイズに合わせて切っておく事をオススメします。

テープを手で切る時に慣れている人がテープを切る場合は引っ張らずに切る事が出来ますが、なかなか慣れていない人が切ろうとすると引っ張ってしまって爪を剥がしてしまうリスクがあります。

また剥がれなくても爪が引っ張られて痛みが出るのでなるべくなら切って準備をしておくかハサミを使って引っ張らないように心がけましょう。

全部の準備が出来たらテーピングを貼り始めていきます。

テーピングを足底から貼り始めて指先で折り返していきます。

そこから爪の上にクッションを置いてずれないように気を付けながら足背部へ貼っていきます。

指を全部包んでいくように横向きに貼っていきます。

ホワイトテープで全体を包むように貼る事で爪と関節の軽い固定を行っていきます。

固定をする事で爪がずれたりクッションがずれるのを防いでいます。

この時に手指の場合は第一関節から第二関節くらいまででも大丈夫です。

全体をしっかりと包んでいくと完成になります。

テープを何枚か貼っていくうちにクッションの位置がずれてしまわないように気を付けましょう。

またホワイトテープは伸びないので引っ張り過ぎるときつく締まってしまうため引っ張り過ぎないように気を付けましょう。

テーピング方法の一連の流れはYouTubeでアップしていますので確認してみてください。

動画で見るとテープの引っ張り具合や力の入れ具合などが分かりやすいので是非見てみてくださいね。

まとめ

今回は【爪を保護するためのテーピング|簡単に出来る応急処置】に関して紹介しました。

爪が剥がれたり爪が割れたりなど爪の怪我は簡単に考えられやすいです。

しかし簡単に考えると簡単では済まないケースも出てくると思います。

そうならないためにも応急処置を知って保護の方法を知っておく事が大切です。

また保護をした後には❝病院など専門機関への受診❞をしっかりとしていきましょうね。

そして運動をする時は爪は短くしておきましょうね。

今回のテーピング方法や他の部位のテーピングをInstagramYouTubeなど各種SNSにアップしていますので興味のある方は是非確認してください。

またテーピングの貼り方や怪我に関しての質問など、分からない事などは気軽にお尋ねください。

杏鍼灸整骨院の妹川でした。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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