こんにちは!!
福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。
今回は【超音波治療器は使い方で効果は変わる!!今日から使える実用法】について紹介していきます。
近年、部活動が盛んな学校が多くなってきた印象を受けます。
その中でも、高価な機器等を導入して選手のケア用に置いてある学校を聞く事も多くなりました。
羨ましい限りです!!
効果の高い機器を使ってケアを出来るとなると、怪我の頻度も減りますし、怪我をして復帰までの期間の短縮も出来ます。
メリットばっかりです。
しかし、もったいない!!
学校の施設に置いている機器の使い方を聞いていると、全然使い方が出来ていません。
それでは効果が半減してしまいます。
そこで今回は、超音波治療器の使い方を簡単に説明していきます。
超音波治療器の特性|ここだけは守ってほしいポイント
超音波治療器を使う上で、守ってほしいポイントがいくつかあります。
正直、そのポイントを守ってもらうだけでリスクを減らせて、効果は全然違うものになります。
まず一つ目は《超音波導子をしっかりと当てる》です。
これは、超音波治療器を使う上でのリスクを減らします。
超音波治療器は導子の先から超音波が照射されていくのですが、皮膚との接触面がしかっりと当たっていないと上手く稼働しない仕組みになっています。
接触がしっかりと出来ていないと、皮膚にピリピリする不快感を感じたり火傷を起こしたりする可能性が出てくるからです。
また、接触の仕方によって上手く稼働しないので機器が止まって動いてを繰り返すようになります。
それでは超音波が上手く照射されずに効果が半減してしまいます。
次に二つ目は《超音波導子の向き》です。
これが効果を出すためには最も重要だと考えています。
超音波振動の特性として『振動は真っすぐにしか進まない』という特性があります。
どういう事かというと、導子から照射された超音波振動は導子が向いている方向に真っすぐしか進まないという事です。
また、導子の先から照射された超音波振動は体内に入っても導子の幅のまま進んでいき広がる事もありません。
結果、超音波振動は導子を向けている方向に同じ幅で真っすぐにしか進まないので、導子を向けている方向が重要になります。
当てたい所にしっかりと導子を向けて照射していくだけで効果は全然違ってきます。
次に三つ目は《超音波導子をゆっくり動かす》です。
これは先ほどまでの《超音波導子をしっかり当てる》と《超音波導子の向き》をしっかり意識しながら行います。
超音波の温熱効果を狙う場合、照射している部位の温度上昇を起こしていきます。
導子を動かさずに固定したままにしておくと、局所の温度上昇が強くなり火傷を起こす可能性が高くなってしまいます。
それを回避するためにも動かす事を行っていきます。
また、超音波のデメリットに照射面積が狭い事があげられます。
しかし導子を動かす事で照射面積が大きくなり、そのデメリットを解消できます。
この時に動かす面積が大きすぎると効果は少なくなってしまうので、導子の先の2~4倍の大きさに留めると効果は損なわれずに照射できます。
《超音波導子をしっかり当てる》《超音波導子の向き》《超音波導子をゆっくり動かす》
この3つをしっかりと考えて超音波治療器を使っていくだけで、効果も大きくなりますし、火傷等のリスクも少なく使用できるようになります。
せっかくいい治療器を使っていても使い方で効果は全然違うものになるので、ぜひ考えて使用して欲しいなと思います。
超音波治療器の使い方のポイント!!実技編(使用例)
超音波治療器の使い方にはもう一つちょっとしたコツがあります。
それは超音波振動が届く範囲(深さ)が決まっているという事です。
お使いの機器で違いがありますが、設定画面に1MHzと3MHzがという表記があるかと思います。
※機器によっては最初から設定されている物もあります
どちらを選択するかによって届く範囲が変わってきます。
1MHz・・・約5cm程度
3MHz・・・約3cm程度
この事を意識して設定したのちに使っていただくとしっかりと効果を出しやすくなると思います。
また、大腿部など周径の太い場所などは少し押し込む事も使う上でのポイントです。
超音波振動が届く範囲は決まっているので、導子自体を少し押し込む事で押し込んだ分超音波振動が少し深く届くようになります。
これを考えて使うと、超音波振動を当てたいポイントまで届かせる事が出来ます。
まとめ
今回は【超音波治療器は使い方で効果は変わる!!今日から使える実用法】について紹介しました。
超音波治療器をお持ちの方や使える環境にいる方は少なからずいると思います。
ご自分で使う時も、誰かに使ってあげる時も、使い方一つ気を付けるだけで効果は違います。
ただ使っていた時間を、しっかりと効果が上がる有効な時間にしていただけたらと思います。
杏鍼灸整骨院に妹川でした。
投稿者プロフィール
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柔道整復師
福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業
陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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