こんにちは!!
福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。
今回は【ふくらはぎの痛みや張りはストレッチと一緒に行う超音波が効果的!!】に関して紹介していきます。
ふくらはぎの痛みや張りは多くの人が感じた事があると思います。
スポーツではもちろんですが、多く歩きすぎた次の日や久しぶりに運動をした後など日常生活の中でも感じやすいと思います。
私自身も運動不足なので、多く動いた次の日に張りを感じる事が多くあります。
それだけふくらはぎは基本的に動く時には必ず働く筋肉なので負担が掛かりやすい場所になります。
そこで今回は、ふくらはぎに対して自分で出来る簡単なケアの方法と、超音波とストレッチの組み合わせが効果的な事に関して紹介していきます。
ふくらはぎに関して知ろう|下腿三頭筋の役割
最初にふくらはぎに関して少し知っていきましょう。
筋肉を知る事で自分の身体への理解と関心が深まっていきやすいと思います。
ふくらはぎの筋肉のほとんどが下腿三頭筋です。
見えるふくらはぎの部分はほとんどが下腿三頭筋で、それくらい大きな筋肉です。
下腿三頭筋は腓腹筋(内側頭・外側頭)・ヒラメ筋の3つの筋肉が合わさるために、膝から下(下腿)の筋肉の始まり(頭)が3つあって1つになっている事からこう呼ばれています。
下腿三頭筋
腓腹筋
起始:大腿骨内側上顆(内側頭)・大腿骨外側上顆(外側頭)
ヒラメ筋
起始:腓骨頭・ヒラメ筋線
停止:腓腹筋(内側頭・外側頭)とヒラメ筋は共同腱のアキレス腱となって踵骨隆起に停止
作用:共同で働き足関節の底屈・膝関節屈曲(腓腹筋)
まずは下腿三頭筋の筋肉をイメージしましょう。
腓腹筋は膝関節の上部にある大腿骨から始まります。
そして下方に向かいヒラメ筋と合流してアキレス腱に変化して踵に付着していきます。
腓腹筋は膝関節も跨いでいるために膝関節の屈曲の働きもします。
主な作用は足関節の底屈で、分かりやすくいうとつま先立ちをする動作が下腿三頭筋による力で行えています。
歩く時には色々な筋肉が働きますが、メインで働いているのも下腿三頭筋になります。
歩いている時に地面を蹴る動作は下腿三頭筋の底屈の力によって行っているので、歩く推進力になっているのも下腿三頭筋だといえます。
そのため歩いたり走ったりなど足を使う動作を行う時は基本的に下腿三頭筋はしっかりと働いていて、それだけ負荷が掛かりやすい場所になります。
負荷が掛かりやすいからこそ負荷の掛かり方によっては張りが強く出たり痛めたりする事があります。
ちなみに歩いている時にふくらはぎ以外で働いているの筋肉は、腓骨筋(短・長)・後脛骨筋によって底屈の補助や足底の支えを行ったり、長趾屈筋・長母趾屈筋により底屈の補助や足趾の屈曲を行ったり、その他にも多くの筋肉がそれぞれの役割を担って協力しながら歩行動作を行っています。
これらの筋肉は、ふくらはぎの奥の方にあり下腿三頭筋が上から覆いかぶさっています。
このように歩行動作は下腿三頭筋も含めて様々な筋肉によって行われています。
ふくらはぎに対して行う簡単に出来るセルフケア
ふくらはぎの筋肉の事は少し分かっていただけたでしょうか??
筋肉を知った後には自分で出来るセルフケアに関して知っていきましょう。
セルフケアはとても大切です。
セルフケアを行う事で、今感じている痛みや張りを減らせるかもしれません。
また、痛みや張りを出さずに済んだかもしれません。
運動をしたその時に痛めた怪我であれば改善を起こす事は難しいかもしれませんが、セルフケアを行うと今感じている張りの改善と、次の日に影響を起こしやすいです。
それだけセルフケアは大切なので是非覚えて実践してくださいね。
ふくらはぎ(下腿三頭筋)のストレッチ
ストレッチを行っていきましょう。
ストレッチはゆっくりと筋肉を伸ばしていきます。
そのため反動をつけたり痛いくらい無理やり伸ばすと、伸ばしている筋肉を痛める可能性があるので注意をしてくださいね。
伸びる感覚が出てきたらその位置で止まって、ゆっくりと深呼吸をしながら30秒~60秒ほど伸ばしていきます。
ボールを使った足底のセルフケア
ボールを使って足底のケアを行っていきます。
ふくらはぎと足底はお互いに引っ張り合う関係にあるので、ふくらはぎだけをケアしてもなかなか改善しない事もあります。
そこで足底もケアをしていくとふくらはぎが一緒に改善されやすいです。
使うボールは軟式野球ボールや硬式ソフトボールやゴルフボールなど、硬過ぎないくらいで圧を加えると少し潰れるくらいの物が良いです。
最近はケア用品でも適度に硬いボールのような物が販売されているので、それを使っていただいても問題ないです。
行い方は簡単です。
足底に満遍なくボールを転がしていくだけです。
この時に痛みがない程度に体重をかけて圧を加えていくと適度に刺激されていきます。
ふくらはぎのストレッチと一緒に行う超音波
今回紹介している動画は、ふくらはぎのストレッチをしながら超音波治療器を使用しています。
超音波治療器はストレッチを行いながら使用していくと効果が高くなりやすいです。
その理由に関しても少し知っていきましょう。
超音波治療器は超音波振動を体内に照射していく事で様々な効果を発揮していく治療器になります。
では、超音波振動を体内に照射するとどのような事が起きるでしょうか??
超音波振動は1秒間に1000000回~3000000回振動しています。
この振動は、目に見えないくらい細かく早く振動しているので、体内に照射しても特に何も感じません。
しかし体内では、超音波振動は深部まで伝わっていき細胞や組織を振動させていきます。
細胞や組織が振動される事で身体の中では様々な変化が起きてきます。
強い連続する振動を与える事で細胞・組織が摩擦を起こし温度上昇を起こして温熱と振動による変化を起こす《温熱効果》と、間欠する弱い振動を与えて振動による変化のみを起こす《非温熱効果》が身体の中では起きていきます。
温熱効果
●血流の促進
●疼痛の軽減
●関節可動域の増大
●軟部組織の伸張性増大
●筋緊張の緩和など
非温熱効果
◉疼痛の軽減
◉浮腫の軽減
◉創傷・潰瘍・褥瘡の治癒促進
◉軟部組織の治癒促進
◉骨癒合の促進など
超音波振動を与える事で変化が起きて、これらの効果が起きてきます。
ここで今回の紹介動画の中で大切なのが、温熱効果の軟部組織の伸張性増大です。
軟部組織の伸張性増大は、超音波振動を照射する事で筋肉・腱・靭帯・関節包・脂肪体などの軟部組織が伸びやすい状態になってくるという事です。
つまり、超音波振動を照射すると筋肉は伸びやすくなり、筋肉の張り感などが取れやすくなってきます。
しかし、筋肉はあくまでも伸びやすい状態になっているだけで伸びている訳ではないという事を考えないといけません。
また、伸びやすさは継続せず超音波の照射が終わるとどんどん元の状態に戻っていくため、すぐに筋肉に対して処置をしていかないといけません。
そこで行うのがストレッチです。
ストレッチと一緒に超音波の照射を行う事で筋肉を伸びやすい状態にしながら、しっかりと伸ばしていけます。
ふくらはぎの場合も同様です。
紹介している動画は、ストレッチボードに乗ってふくらはぎのストレッチをしています。
そこに超音波振動を照射していく事でふくらはぎの筋肉が温度上昇を起こし、軟部組織の伸張性の増大が起きます。
そのまま、ストレッチを継続して行う事で筋肉はどんどん伸びてきます。
結果、ふくらはぎの張り感が無くなってきやすくなります。
まとめ
今回は【ふくらはぎの痛みや張りはストレッチと一緒に行う超音波が効果的!!】に関して紹介しました。
今回紹介したのはふくらはぎだけに焦点を当てて紹介しましたが、軟部組織であればそこでも同様の事が起きます。
特に筋肉はストレッチを行いやすいので、その効果を高くしやすくなります。
痛みや張りが強くなった時には超音波治療器はとても効果的だと考えています。
しかし、大切なのは事前に痛みや張りが出ないようにしていく事です。
運動をした後や多く歩いた日の夜などにはしっかりとセルフケアを行っていきましょう。
そうすると明日にはもっと状態が良くなっているかもしれませんね。
杏鍼灸整骨院の妹川でした。
投稿者プロフィール
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柔道整復師
福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業
陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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