足関節捻挫後の見落とされやすい第三腓骨筋!超音波を使って介入

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こんにちは!! 福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川です。 今回は足関節捻挫後の見落とされやすい第三腓骨筋!超音波を使って介入について紹介していきます。 第三腓骨筋といってもピンと来ないと思います。 正直、一般的にはあまり知られていない筋肉だと思っています。 マイナーな筋肉ですが、足関節捻挫後に痛みに関わっている事も多いとも思っています。 今回は第三腓骨筋の位置と足関節捻挫との関係について紹介していきたいと思います。
目次

第三腓骨筋とは??筋肉と作用について

先ほども話しましたが、第三腓骨筋は知らない方も多いと思います。 まずは、第三腓骨筋が何処にあってどのような働きをしているかを知っていきましょう。 第三腓骨筋 起始:腓骨(下部)・下腿骨間膜 停止:第五中足骨底 作用:足関節の背屈:足関節の外返し 走行:腓骨下部から始まって外果(外くるぶし)の前方を通って第五中足骨の底部の背側に終わる これが第三腓骨筋の基本情報になります。 また第三腓骨筋は長趾伸筋(足趾を上げる筋肉)から枝分かれして独立した筋肉ともいわれていて、存在しない人もいるというのが特徴です。 では、どうして第三腓骨筋が見落とされやすいのか?? 今まで説明したように第三腓骨筋はあまり知られていない筋肉で、存在しない人もいる事は一つの理由です。 その他には、足関節捻挫で多く損傷を起こす前距腓靭帯に位置が近く同時に損傷を起こしていても気付かれない事が多くそのままスルーされやすいです。 足関節捻挫を起こす多くが内反捻挫で足首を下げた状態で内向きに捻った時です。 その動きと反対方向に動くように作用しているのが第三腓骨筋です。 足関節捻挫をした場合、反対方向に動く第三腓骨筋は引き伸ばされて損傷をしてしまします。 そのため足関節捻挫で前距腓靭帯と第三腓骨筋は同時に損傷している事が多く、前距腓靭帯の損傷が良くなってきても足関節の内果の前方に痛みが残っている場合は、第三腓骨筋によって痛みを残しているケースが多い印象です。

足関節捻挫後の第三腓骨筋損傷に対して超音波が有効な理由

超音波治療器は1秒間に1,000,000回~3,000,000回振動している物理療法機器なります。 この振動を体内に照射する事によって体内で起こる現象によって様々な効果を発揮しています。 その効果は大きく分けて温熱効果》《非温熱効果の2つに分けられます。
  • 温熱効果とは・・・ 超音波振動を体内に照射する事によって、振動によって起こる温度上昇と振動自体によって様々な効果を期待したもの ①血流の促進 ②疼痛の軽減 ③軟部組織の伸張性の増大 ④筋緊張・筋スパズムの軽減 などその他にも多くの効果が期待できます。
  • 非温熱効果とは・・・ 超音波振動を温度上昇を起こさないほどの出力で体内に照射する事によって、振動自体の様々な効果を期待したもの ①炎症の軽減 ②浮腫の軽減 ③軟部組織の治癒促進 ④骨癒合の促進 などその他にも多くの効果が期待できます。
足関節捻挫の場合、損傷後すぐには《非温熱効果》を狙って照射していきます。 損傷直後に行っていくのは、損傷部位の修復が上手く行われていく環境を整えてあげる事です。 そのためには、炎症を強くしないためにも温度上昇を出さない非温熱効果を選択して、炎症や浮腫の軽減を行い損傷部位を治りやすい環境にする事と、軟部組織の治癒促進を狙って照射していきます。 損傷後ある程度時間が経ってくると《温熱効果》を狙いながら照射していきます。 次に行っていくのは損傷部位がより早く治りやすい環境作りと、強い組織作りです。 温める事で血流量を上げてあげて損傷部位の血液循環を良くしていき治るための材料をたくさん送ってあげます。 また痛みを小さくして少しずつ運動を行ってき、負荷を掛ける事で損傷部位をより強くしていきます。 しかし修復してきている組織は硬く伸びづらくなっていきます。 そこに対しても温熱効果の軟部組織の伸張性増大を狙って、修復している組織の硬くなるのを防いでいきます。 ↓↓超音波治療器に関してはこちらに詳しく書いていますので合わせてお読みください↓↓

当院が行っている第三腓骨筋に対する超音波の施術

実際に当院で行っている施術の一例を紹介します。 第三腓骨筋の作用は足関節の屈曲と外返しなので、底屈と内返し方向に他動的に動かしながら筋にストレッチを掛けながら照射しています。 ※痛みを確認しながら伸ばす範囲は痛みが出ない程度です ストレッチと一緒に行う事で軟部組織の伸張性増大の効果をより強く出す事が出来ます。

まとめ

今回は【足関節捻挫後の見落とされやすい第三腓骨筋!超音波を使って介入】について紹介しました。 第三腓骨筋は目立つ筋肉ではないですが、痛みを出している事も多く見逃されている事も多いです。 だからこそ、そこを狙う事で痛みの改善があるかもしれません。 痛みの改善があると、その後は運動等も同時に行ってしっかりと回復に向かうようにしていけたらいいですね。 杏鍼灸整骨院の妹川でした。 またテーピングや怪我に関して疑問がある方は気軽にご質問ください。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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