
こんにちは!!
福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川です。
今回は【下腿三頭筋の中でもヒラメ筋を中心に狙った超音波の照射例】について紹介していきます。
ヒラメ筋は聞いた事がある方も多いのではないでしょうか??
以前、湿布薬のCMで『ヒラメ貼り!!』と言いながらふくらはぎに湿布を貼っている映像が流れていた事もありました。
陸上競技の長距離選手や、ランニングをしている方はヒラメ筋の怪我や強く張った感じなどを感じやすい部位です。
目次
下腿三頭筋の中の一つであるヒラメ筋!起始・停止・作用について
冒頭から《下腿三頭筋》や《ヒラメ筋》といっていますが、それらに関して詳しく説明していきます。 下腿三頭筋とは、下腿後面(ふくらはぎ)の大部分を占めている筋肉です。 脚を後ろから見た時にふくらはぎ部分に見える筋肉のほとんどが下腿三頭筋です。 下腿三頭筋は名前の通り、3つの筋肉が一緒になっている筋肉で、それらが一か所に集まって停止していきます。 そして、ヒラメ筋は腓腹筋(内側頭・外側頭)と合わせて下腿三頭筋の中の一つになります。 下腿三頭筋- 起始 腓腹筋(内側頭)・・・大腿骨内側上顆 腓腹筋(外側頭)・・・大腿骨外側上顆 ヒラメ筋・・・腓骨頭・脛骨ヒラメ筋線
- 停止 腓腹筋(内側頭・外側頭)・ヒラメ筋の腱が合わさりアキレス腱となる アキレス腱は踵骨隆起に付着
- 作用 足関節底屈(主動筋)
下腿三頭筋の腓腹筋とヒラメ筋の起始部による違い
下腿三頭筋は腓腹筋(内側頭・外側頭)とヒラメ筋が一緒になった筋肉なので、停止や作用などはほとんど一緒です。 しかし、腓腹筋とヒラメ筋には起始部によって大きな違いがあります。 下腿三頭筋は3つの筋肉が合わさっているので、筋肉が始まる場所がそれぞれ違います。 腓腹筋(内側頭):大腿骨内側上顆 腓腹筋(外側頭):大腿骨外側上顆 ヒラメ筋:腓骨頭・脛骨ヒラメ筋線 先ほども説明しましたがこれらが下腿三頭筋の起始です。 ここで注目してほしいのが、筋肉が膝関節を跨いでいるかどうかです。 膝関節より上部から筋肉が始まる腓腹筋(内側頭・外側頭)と、膝関節より下部から始まるヒラメ筋に分かれます。 こらによって、ストレッチを行う時の姿位が変わってきます。 ストレッチを行う時の基本は、起始部と停止部の距離を広げていくと筋肉は伸ばされてストレッチがかかっていきます。 ※以下で説明しているふくらはぎのストレッチに関しては、アキレス腱伸ばしをイメージしたら分かりやすいと思います 腓腹筋をストレッチする場合 筋肉は膝関節より上部から始まるために膝関節を伸ばしてストレッチを行います。 腓腹筋は膝関節の上部から始まって踵に付着するため、膝関節を伸ばす事で起始と停止の距離を長くする事が出来て、よりストレッチがかかりやすくなります。 ヒラメ筋をストレッチする場合 筋肉は膝関節の下部から始まるために膝関節を少し曲げてストレッチを行うとヒラメ筋単体が伸びます。 ヒラメ筋の膝関節より下部から始まって踵に付着するために、膝関節を少し屈曲する事で腓腹筋の起始と停止を近付ける事が出来ます。 それにより腓腹筋は緩んだ状態になるのでストレッチをかけようとしても伸びにくくなります。 その状態でストレッチをしていくと腓腹筋のストレッチを出さずにヒラメ筋だけを伸ばす事が出来ます。 下腿三頭筋のようにいくつかの筋肉が一緒になった物でも、起始の位置が違うとストレッチの行い方が変わってきます。 また、単独で狙う事も出来るので、ストレッチの効果をより強く狙う事が出来ます。
当院で行っているヒラメ筋に対する超音波の施術例
実際に当院で行っている施術例を紹介します。 膝関節の屈曲を行う事で腓腹筋を緩めています。 そこに足関節の背屈を行ってヒラメ筋だけを狙ってストレッチをかけています。 超音波治療器の温熱効果に軟部組織の伸張性の増大があります。 その効果を狙ってストレッチをかけながら超音波を照射する事で、筋肉はより伸びやすい状態になっています。 ヒラメ筋だけのストレッチをしながら、超音波で伸張性を出しています。《ヒラメ筋の超音波》
— 妹川 和志 (@kazuyuki_imo) July 6, 2021
下腿三頭筋の一つですが表面に腓腹筋が覆うため当てにくい所です
膝関節屈曲で腓腹筋の緊張を取り足関節背屈でヒラメ筋の伸展位をとります
少し押し込むと腓腹筋を押して深部に照射されやすくなります#物療好き#超音波#ヒラメ筋 pic.twitter.com/YkilWtPciA
まとめ
今回は【下腿三頭筋の中でもヒラメ筋を中心に狙った超音波の照射例】について紹介しました。 筋肉のストレッチは、伸ばし方によって伸びてくる筋肉が変わってきます。 一つの工夫で効果は変わってくるので、試してみてください。 杏鍼灸整骨院の妹川でした。 またテーピングや怪我に関して疑問がある方は気軽にご質問ください。投稿者プロフィール

- 柔道整復師
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柔道整復師
福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業
陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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