オステオトロンⅤ(LIPUS)とEMS(NMES)を使った膝蓋靭帯(腱)に対するアプローチ

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こんにちは!

福岡県筑紫野市二日市の杏鍼灸整骨院の妹川です。

 

今回はオステオトロンⅤ(LIPUS)とEMS(NMES)を使った膝蓋靭帯(腱)に対するアプローチについて紹介していきます。

 

今回紹介するのは、超音波のオステオトロンⅤ(LIPUS)電気療法のEMS(NMES)を一緒に使った当院で行っている施術の一例です。

それぞれ行っている目的は違っていて、それぞれの効果と目的を考えてより高い結果が出るように考えています。

 

オステオトロンⅤ(LIPUS)とEMS(NMES)と言われてもいまいち分からないと思いますので、これらの説明と効果の話をしながら紹介していきます。
※以下、オステオトロンⅤ(LIPUS)はオステオトロンと表記し、EMS(NMES)はEMSと表記します

 

目次

オステオトロンⅤ(LIPUS)とは??その効果について

オステオトロンは超音波治療器の一つになります。

超音波治療器といっても、超音波には温熱効果非温熱効果の二つが大きな効果としてありますが、オステオトロンは《非温熱効果》のみを狙った治療器になります。

非温熱効果といっても様々な効果がありますが、その中でもオステオトロンは≪骨癒合の促進≫に特化した超音波治療器です。

骨折をした場合、固定をして安静にしておく事が基本だと思います。

確かにそれは大切な事です。

しかし、骨の特徴として骨折部に適度な刺激を与える事で骨はより今までよりも早く強く治ろうとしていきます。

この適度な刺激を与えてくれるのがオステオトロンという訳です。

オステオトロンを使用する事で、骨折に対しての骨癒合期間が約40%早くなったケースも発表され、その効果も立証されています。

これは、凄い事ですよね。
※骨折に対する整骨院での施術は、初期処置を除く施術に関しては医師の同意が必要です

 

また非温熱効果には≪骨癒合の促進≫の他にも効果の内容は沢山あります。

非温熱効果の効果内容
〇炎症の軽減
〇疼痛の軽減
〇浮腫の軽減
〇創傷・潰瘍・褥瘡の治癒促進
〇軟部組織の治癒促進
〇骨癒合の促進など

これらが効果としてあげられます。

非温熱効果は、即時性は少ないですが長期間で考えて傷や損傷部位の状態の改善を行い治っていく過程を早めてくれます。

 

先ほども話しましたがオステオトロンは、非温熱効果のみを狙った超音波治療器です。

オステオトロンを使用する事で、骨折を含め損傷部位が治っていく過程の期間を短縮できる可能性が大きくあるという事です。

日常生活やスポーツや部活動への復帰が早くなる可能性があるという事です。

これは凄く魅力的だと私は思っています。

 

オステオトロンは骨折治療に特化した超音波治療器ではありますが、その他の非温熱効果もしっかりと発揮できる優れた機器です。

患者様の損傷部位や状態に合わせて効果と目的を考えて使用しています。

 

↓↓↓↓詳しくはこちらにも紹介していますので合わせてお読みください↓↓↓↓

 

EMS(NMES)とは??その効果について

最近の医療業界ではNMES(神経筋電気刺激)といわれていますが、一般的にはEMS(電気的筋肉刺激)の方が聞き馴染みがあると思います。

 

EMSは電気刺激を筋肉に与える事で不随意的に筋収縮を起こさせるという物です。

整骨院でも使用されていますが、病院でのリハビリなどで多く使用されています。

筋肉は使わない事で弱くなっていきます。

もちろん病的に弱くなる事もありますが、整骨院に来院される多くの患者様は廃用性萎縮といって、筋肉にかかる負荷が減るために筋肉自体が弱く細くなっていきます。

ご高齢の方で病床の時間が増えた時に足回りの筋肉が細くなった事や、骨折でギプス固定をしていた所が細くなっている事は見た事があるのではないかと思います。

また、急性の損傷が起きた場合なども筋肉は弱くなります。

これは廃用性萎縮とは違うのですが、損傷を起こした部位の筋肉やその周辺の筋肉筋委縮を起こしていきます。

筋委縮を起こすと、廃用性萎縮と同様に筋肉は弱く細くなってしまう事と筋肉の力が入りにくくなったりする筋機能低下などの事が起きていきます。

 

このような場合にEMSを使用していきます。

EMSで不随意的に収縮させる事で廃用性萎縮によって弱くなってしまっている筋肉の強化を行う事出来ると立証されています。
※あくまでも弱くなっている分の強化で通常より強化を行う場合は負荷が必要です

また、筋委縮によって筋機能低下を起こしている筋に対しては筋の再教育や筋の促通を行う事が出来ます。

筋機能低下を簡単に言うと、筋肉自体が動かし方や使い方や機能、収縮の仕方を忘れてしまっている状態です。

そこにEMSを使用する事で筋肉に刺激が入って収縮を促し、筋肉に収縮や使い方を教えていきます。

 

これらがEMSの効果として考えられます。

患者様の状態を把握して、どの筋肉を収縮させていきたいかなどを考えて行っていきます。

 

何を目的にオステオトロンⅤ(LIPUS)とEMS(NMES)を行ったのか

今回紹介している施術の一例はオステオトロンとEMSを一緒に行っています。

それぞれに目的が違います。

 

オステオトロンの狙った効果
〇炎症の軽減
〇疼痛の軽減
〇軟部組織の治癒促進

EMSの狙った効果
〇筋の再教育
〇筋の促通

これらの効果を狙って行っています。

 

膝蓋靭帯の痛みの場合、前もも(大腿四頭筋)による牽引ストレスといわれる事が多いですが、大腿四頭筋の中でも内側広筋の筋機能低下を起こしているケースも多くあります。

それによって膝蓋骨の動きがスムーズではなくなり膝蓋靭帯に負担をかける事も多いです。

そのため内側広筋にEMSを当てています。

また患部にオステオトロンを照射する事で非温熱効果を狙っています。

 

まとめ

今回は【オステオトロンⅤ(LIPUS)とEMS(NMES)を使った膝蓋靭帯(腱)に対するアプローチ】について紹介しました。

 

物理療法機器は色々なものがありますが、それぞれに効果や目的が違います。

患者様の状態を把握して、その内容に合わせてどの機器をどのような目的で使っていくかを考えると効果はより高くなりやすいと考えています。

 

杏鍼灸整骨院の妹川でした。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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