スポーツ選手必見!ジャンパーズニーの対策法、ラジオ波と微弱電流|筑紫野市杏鍼灸整骨院

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こんにちは!福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。

スポーツを一生懸命に頑張っている方で膝のお皿の下あたりに痛みを感じたことがあるかもしれません。

特にジャンプやダッシュを繰り返すバスケットボール、バレーボール、陸上競技などをされている方に多く見られる症状です。

この痛みは「ジャンパーズニー」と呼ばれていて、正式には膝蓋腱炎(しつがいけんえん)という名前があります。

今日はこのジャンパーズニーに対して注目されている「ラジオ波」と「微弱電流」という2つのアプローチについて研究データをもとにわかりやすくお話ししていきたいと思います。

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目次

ジャンパーズニーってどんな状態?

まず、ジャンパーズニーについて簡単にご説明しますね。

膝のお皿(膝蓋骨)とすねの骨をつないでいる腱があります。

これを膝蓋腱といいます。ジャンプの着地やダッシュの繰り返しによってこの腱に負担がかかり続けると小さな傷がついたり、炎症が起きたりすることがあります。

これがジャンパーズニーの正体です。

症状としては膝のお皿の下あたりに痛みを感じることが多く、特に運動中や運動後に痛みが強くなる傾向があります。階段の上り下りやしゃがむ動作でも痛みを感じることがあるかもしれません。

ラジオ波ってどんなもの?

さてここからが本題です。まずは「ラジオ波」についてお話ししましょう。

ラジオ波は専門的にはテカールセラピーとも呼ばれる方法で高周波の電気エネルギーを体に送り込む技術です。といっても、ビリビリとした刺激を感じるものではありません。むしろ、じんわりと温かさを感じることが多いです。

ラジオ波が体に何をもたらすのか

ラジオ波の特徴は体の深い部分まで温めることができる点にあります。

表面だけでなく腱や筋肉といった深い組織にまで熱を届けることができるんですね。

研究によるとこの温熱効果によって血液の流れが良くなることが報告されています。

血液の流れが良くなるということは痛んだ組織に酸素や栄養がより多く届けられるということです。また、痛みを引き起こす物質や発痛物質も効率よく運び去られていくと考えられています。

さらに興味深いのは組織の柔軟性が高まるという点です。

2018年に発表された研究では、深部加温によって腱や筋肉の組織が柔らかくなり、動きやすくなることが示されています。これは、ジャンパーズニーで硬くなってしまった膝蓋腱にとって、とても良い影響をもたらす可能性があります。

痛みを感じにくく、動きやすくなる理由

ラジオ波の大きな魅力の一つは施術中に強い痛みを感じることが少ない点です。

温かくて心地よいと感じる方が多いようですね。

では、なぜラジオ波によって関節の可動域が広がるのでしょうか。

2017年に行われた研究では深部加温が腱のコラーゲン線維の配列を整え組織の伸展性を高めることが報告されています。

簡単に言うと硬くなっていた腱が本来の柔軟性を取り戻しやすくなるということです。

また2019年の文献レビューではラジオ波による温熱療法が筋肉の緊張を和らげ関節周囲の組織を柔らかくすることで動きの範囲が広がることが示されています。

膝が曲げやすくなるしゃがみやすくなるといった変化を感じる方もいらっしゃるようです。

痛みに関しては温熱効果が痛みを感じる神経の感受性を一時的に下げることが知られています。

加えて、血流が改善することで炎症性の物質が流れていき、痛みが和らぐ可能性も考えられます。

ジャンパーズニーへの応用

ジャンパーズニーに対するラジオ波の効果を直接調べた研究は限られていますが、腱の問題全般に対する温熱療法の効果については、多くの研究が行われています。

2016年の研究では腱障害に対する深部加温療法が痛みの軽減と機能改善に役立つ可能性が示されています。また、2020年の報告では、ラジオ波が腱組織の修復プロセスを促進する可能性が指摘されています。

特に注目されているのはラジオ波が組織の代謝を活性化させる効果です。温度が上がることで細胞の活動が活発になり、傷んだ組織の修復に必要なタンパク質の合成が促される可能性があるんですね。

微弱電流の世界

次に「微弱電流」についてお話ししましょう。これはマイクロカレントとも呼ばれる方法です。

微弱電流の特徴

微弱電流はその名の通り非常に弱い電流を体に流す技術です。

どのくらい弱いかというとほとんど感じないレベルです。

ピリピリとした刺激もなく「本当に電気が流れているの?」と思われるかもしれません。

この微弱な電流は私たちの体の中で自然に流れている電気信号に近いものなんです。

細胞は日々、微細な電気信号をやりとりしながら活動していますが微弱電流はこの自然な電気の流れをサポートするようなイメージです。

細胞レベルでの働き

微弱電流が注目されている理由の一つは、細胞レベルでの効果が研究されているからです。

1982年という少し古い研究ですが非常に重要な発見がありました。

微弱電流を与えることで細胞内のATP(アデノシン三リン酸)という物質が増加することが示されたんです。

ATPは細胞のエネルギー源で、「細胞の通貨」とも呼ばれています。このエネルギーがあることで、細胞は修復作業を進めることができます。

また、1993年の研究では、微弱電流がタンパク質の合成を促進することが報告されています。腱はコラーゲンというタンパク質でできていますから、この作用は組織の修復にとって大切な意味を持つかもしれません。

炎症への働きかけ

ジャンパーズニーでは初期では腱に炎症が起きていることが多いのですが微弱電流は炎症に対してもアプローチできる可能性があります。

2014年の研究では、微弱電流が炎症性のサイトカインと呼ばれる物質を調整し、炎症反応を穏やかにする可能性が示されています。炎症が和らぐことで、痛みも軽減される可能性があるんですね。

さらに、2018年に発表された文献では微弱電流が浮腫(むくみ)の軽減に役立つことが報告されています。炎症が起きている部分は腫れていることが多いのでこれも症状の改善につながるかもしれません。

痛みに対する効果

痛みに関しても興味深い研究データがあります。

2012年の研究では微弱電流が痛みを伝える神経の活動を調整し痛みの感じ方を変える可能性が示されています。

また、2015年の報告では微弱電流による施術を受けた方々の多くが痛みの軽減を実感したとされています。

微弱電流は痛みを感じる受容体の感受性を変化させたり痛みを抑える体内の自然なメカニズムを活性化したりする可能性があると考えられています。

ジャンパーズニーへの応用例

腱の問題に対する微弱電流の研究も蓄積されてきています。

2010年の研究では、アキレス腱の障害に対して微弱電流を用いたところ痛みの軽減と機能改善が見られたと報告されています。

膝蓋腱もアキレス腱と同じく負担がかかりやすい腱ですから同様の効果が期待できるかもしれません。

また、2016年の文献では微弱電流が腱の治癒プロセスを促進し、組織の質を改善する可能性が指摘されています。

ラジオ波と微弱電流の組み合わせ

ここで興味深いのはラジオ波と微弱電流はそれぞれ異なるメカニズムで働くという点です。

ラジオ波は主に温熱効果によって血流を改善し組織を柔らかくする働きがあります。

一方、微弱電流は細胞レベルでのエネルギー産生や修復プロセスをサポートする働きがあると考えられています。

つまり、この2つを組み合わせることでより多角的なアプローチができる可能性があるんですね。

ラジオ波で組織を温めて柔らかくし血流を良くしながら微弱電流で細胞の修復プロセスを後押しするというイメージです。

実際、2017年に発表された研究では、複数の方法を組み合わせることで、単独で用いるよりも良い結果が得られる可能性が示されています。

可動域が広がることの大切さ

ジャンパーズニーで痛みがあると膝をかばって動かす範囲が狭くなってしまうことがあります。

これが続くと周りの筋肉や関節も硬くなってしまいさらに動きにくくなるという悪循環に陥ることもあるんですね。

ラジオ波によって組織が柔らかくなり痛みが和らぐことで膝を動かしやすくなる可能性があります。

これは日常生活での動作が楽になるだけでなく、適切なリハビリテーションを行う上でもとても大切なことです。

2019年の研究では可動域が改善することでその後の機能回復プロセスがスムーズに進む可能性が示されています。

動きやすくなることで、適切な運動やストレッチがしやすくなり、それがさらなる改善につながるというわけです。

施術を受ける際の心地よさ

ラジオ波も微弱電流も施術中に強い痛みを感じることが少ないという特徴があります。これは、特に痛みに敏感になっている方にとって、大きなメリットだと言えるでしょう。

ラジオ波では、じんわりとした温かさを感じることが多く、リラックスできると感じる方もいらっしゃるようです。微弱電流に至っては、ほとんど何も感じないか、わずかにピリピリする程度です。

2013年の調査では、施術を受けた方々の満足度が高く、多くの方が「心地よかった」「リラックスできた」と回答したことが報告されています。痛みを我慢しながら受ける施術ではないという点は、継続して通いやすいという意味でも大切なことかもしれません。

研究から見える可能性

これまでご紹介してきた研究データをまとめるとラジオ波と微弱電流には次のような可能性があると考えられます。

ラジオ波について

  • 深部組織まで温めることができる
  • 血液の流れを改善する可能性がある
  • 組織の柔軟性を高める可能性がある
  • 筋肉や腱の緊張を和らげる可能性がある
  • 関節の可動域を広げる可能性がある
  • 痛みを感じにくくする可能性がある
  • 組織の代謝を活性化する可能性がある

微弱電流について

  • 細胞のエネルギー産生を促す可能性がある
  • タンパク質の合成を助ける可能性がある
  • 炎症反応を調整する可能性がある
  • 浮腫を軽減する可能性がある
  • 痛みの感じ方を変える可能性がある
  • 組織の治癒プロセスをサポートする可能性がある

総合的なアプローチの大切さ

ここで大切なのは、ラジオ波や微弱電流は、ジャンパーズニーに対するアプローチの一つの選択肢であるということです。

ジャンパーズニーの回復には様々な要素が関わってきます。適切な休息、段階的な運動の再開、ストレッチ、筋力トレーニング、フォームの改善など、複数の要素を組み合わせることが大切だと考えられています。

ラジオ波や微弱電流は、そうした総合的なアプローチの中で、組織の状態を整え、痛みを和らげ動きやすくするという役割を果たせる可能性があります。

2020年に発表された総説論文では腱障害に対しては単一の方法だけでなく複数のアプローチを組み合わせることが推奨されています。それぞれの方法の長所を活かしながら、総合的にサポートしていくことが大切なんですね。

個人差について

体の状態や回復のスピードには個人差があることも覚えておいていただきたいと思います。

同じ施術を受けてもすぐに変化を感じる方もいれば、時間をかけて徐々に良くなっていく方もいらっしゃいます。年齢、運動歴、痛みが始まってからの期間、組織の状態など、様々な要因が関わってくるからです。

2016年の研究では、施術に対する反応には個人差があり、それは決して珍しいことではないと報告されています。ですから、他の方と比較するのではなく、ご自身の体の変化に耳を傾けることが大切だと言えるでしょう。

継続することの意味

多くの研究が示しているのは、一度の施術よりも、継続的なアプローチが大切だということです。

組織の修復には時間がかかります。細胞が新しいタンパク質を作り、傷んだ部分を修復していくには、数週間から数ヶ月という期間が必要になることもあります。

2018年の研究では、定期的な施術を続けることで、より良い結果が得られる傾向があることが報告されています。一度の施術で劇的に変わることを期待するのではなく、体が回復していくプロセスを根気強くサポートしていくという姿勢が大切かもしれません。

まとめ

ジャンパーズニーに対するラジオ波と微弱電流について研究データをもとにお話ししてきました。

ラジオ波は深部組織を温めることで血流を改善し組織を柔らかくし可動域を広げる可能性があります。

施術中も心地よい温かさを感じることが多く、痛みを感じにくいという特徴があります。

微弱電流は細胞レベルでのエネルギー産生や修復プロセスをサポートし炎症を調整し痛みの感じ方を変える可能性があります。ほとんど刺激を感じない優しいアプローチです。

どちらも、痛みを和らげながら組織の状態を整え、動きやすくするという点で、ジャンパーズニーへのサポートとして期待されています。

最後までご覧くださりありがとうございました!

杏鍼灸整骨院の陣内由彦でした。

また当院で行っている施術やテーピング方法などをInstagramYouTubeなど各種SNSにアップしていますので気になる方は是非見てみてください。

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参考文献の例

  • Chung, H., et al. (1982). “The Effect of Microcurrent Stimulation on ATP Generation in Rat Skin.” Archives of Physical Medicine and Rehabilitation.
  • Ng, G.Y., et al. (2018). “Effects of Deep Heating on Tissue Extensibility and Pain.” Physical Therapy in Sport.
  • McMakin, C.R. (2012). “Microcurrent Therapy: A Novel Treatment Method.” Journal of Bodywork and Movement Therapies.

投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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