こんにちは!!
福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。
今回は【足関節捻挫後の動きの悪さや違和感を解消しよう|カーフレイズ】に関して紹介していきます。
足関節捻挫は多くの人が経験があると思います。
程度の大なり小なり『人生で一度は経験をするのではないかな??』という程多い怪我ですよね。
程度にもよりますが痛みが無くなった後に動きの悪さや違和感を感じた事はある人も多いと思います。
こうなる原因は様々な事が考えられます。
そこで今回は足関節捻挫に関する説明と、動きの悪さや違和感の原因に関してと、それに対する運動を紹介していきます。
足関節捻挫に関して知ろう|捻挫で損傷しやすい靭帯は??
『捻挫した!!』と当院でも多く来院されます。
捻挫といっても損傷している靭帯はそれぞれ違いますし、また損傷の程度もそれぞれ違ってきます。
そこで捻挫をした時に❝どんな捻挫をしたのか??❞を自分で知っておくことはとても大切です。
捻挫とは何でしょう??
《捻挫の定義とは》
外力によって関節可動域を越えて関節が動く事をいう
それに伴って軟部組織(筋肉・靭帯など)損傷を起こす
外力によって関節が過度に動かされて靭帯損傷を起こす事を捻挫というので、捻挫は足関節以外でもどこでも起きるという事です。
むしろ関節を構成している部分であればどこでも捻挫を起こす可能性はあります。
では足関節捻挫はどのような状態になるでしょか??
足関節捻挫も基本は捻挫の定義と一緒です。
《足関節に掛かる外力によって可動域を越えて動いた時に周りの靭帯を損傷した状態》を足関節捻挫といいます。
足関節捻挫はかかる外力によって足関節を捻る方向が変わり、それにより損傷する靭帯が違ってきます。
《足関節捻挫の靭帯損傷》
◎外側靭帯損傷(内反捻挫)
足関節捻挫の中で一番多く起きる捻挫で、足裏が内側を向くように捻る
これにより前距腓靭帯・後距腓靭帯・踵腓靭帯を損傷する事が多い
また足関節捻挫の中では前距腓靭帯損傷が一番多い
◎内側靭帯損傷(外反捻挫)
足の裏が外側を向くように捻る
これにより三角靭帯(前脛距靭帯・後脛距靭帯・脛舟靭帯・脛踵靭帯)の損傷を起こす事は多い
◎その他の靭帯損傷
単独で損傷を起こす事もあるが多くは内反捻挫や外反捻挫と一緒に起こす事が多い
背側足根中足靭帯・二分靭帯(踵舟靭帯・踵立方靭帯)・前脛腓靭帯などの損傷を起こす
◎プラスで知っておこう
靭帯は関節の可動域を正常範囲に制限する役割があるが、靭帯損傷によって可動域が大きくなってしまうために、関節の骨同士の衝突が起こる事で骨折を起こす可能性がある
また捻挫によって靭帯や筋肉による牽引が起きるために付着している部分での骨折を起こす可能性もある
捻挫を起した時の捻る方向によって損傷しやすい靭帯は違うので『どうやって怪我をしたのか??』という事がとても大切になります。
これが分かるだけでも損傷している靭帯の予想がしやすくなるのでしっかりと覚えておきましょう。
足関節捻挫をした時には損傷の程度によって予後が全然違ってきます。
Ⅰ度損傷~Ⅲ度損傷に大きく分けられるので、そこに関しても少し知っていきましょう。
《足関節捻挫の程度》
Ⅰ度損傷
微細な靭帯損傷
関節の不安定感なし
腫脹・発赤無し、またはかなり軽度
Ⅱ度損傷
靭帯の部分断裂
関節の不安定感軽度
腫脹・発赤あり
Ⅲ度損傷
靭帯の完全断裂
関節の不安定感あり
腫脹・発赤強くあり
これらが靭帯損傷の程度になります。
自分で判断する事は出来ませんが、病院等に行って検査をしてもらった時に知っておくと良いですよ。
足関節捻挫後に起きる動きの悪さや違和感はなぜ起きるの??
足関節捻挫をした後に動きの悪さや違和感を感じた事がある人は多いと思います。
なぜこのような事が起きるのでしょうか??
足関節捻挫に限らず急性の怪我をした場合は、その直後から筋委縮が起きてきます。
筋委縮とは《受傷後から起こる筋肉が細く弱くなっていき機能不全を起こす事》をいいます。
足関節捻挫の場合は足関節周辺の筋肉がこのような状態になりやすくなります。
特に腓骨筋群や後脛骨筋や長母指屈筋など足底のアーチに関わる筋肉や、これらを含めて足首を下げる筋肉の下腿三頭筋なども一緒に筋委縮を起こしやすいです。
また足底にある筋肉や足趾の筋肉なども筋委縮を起こし足底アーチを崩しやすくなります。
これらの筋肉が働きが悪くなる事で、足関節の底屈が上手く出来なくなったり、足底の支えが効かないために上手くジャンプしたりできなくなります。
他にも筋委縮を起こしている筋肉は沢山ありますが、これらが筋委縮を起こす事で足関節の動きの悪さや違和感を起こしやすくなります。
また足関節捻挫の程度が強くなると固定をして安静にしている期間を作る場合があります。
固定して安静にする期間はとても大切ですが、これが長くなると良くない場合もあります。
これらの場合は足関節が動かせないので筋委縮は進行しやすくなりますし、その他にも固定期間が長いために筋肉や腱の伸張性が低下したり関節包や脂肪体の動きが悪くなったりなど、関節にとって良くない事が起きやすくなります。
このような場合も足関節の動きの悪さや違和感を起こしやすくなります。
足関節捻挫は早期からの運動が大切!!これで筋委縮を解消しよう
上記で説明したように足関節捻挫に限らず急性の怪我をした場合は筋委縮が起きてきます。
これを解消していくためには❝運動❞しかありません。
痛みが無くなった後に日常生活を送っていると、生活の中での活動によって少しずつ改善はしていきますが、これでは困ってしまう事も多いと思います。
スポーツへの復帰や仕事へお復帰を考えると、少しでも早く少しでも良い状態に戻していく事が重要になってくると思います。
運動を行う事で筋委縮の状態を弱く済ませる事が出来ますし、また起きた筋委縮なども改善しやすくなります。
今回行っている運動はカーフレイズです。
カーフレイズは簡単にいうとつま先立ち運動です。
この運動は主には下腿三頭筋による作用が強いのですが、その他にも腓骨筋群や後脛骨筋なども同様の作用を持っていて協力しながら働きます。
またこれらの筋肉と一緒に足底の筋肉や足趾の筋肉も働いていて、これらはアーチが潰れないように足底側から支えるように働きかけています。
これらの筋肉が全てしっかりと働く事で上手にカーフレイズが出来ていきます。
逆にこれらの筋肉が筋委縮によってしっかりと働く事が出来ていないと、動きに左右差が大きく出てきます。
動画で左右差を確認してみてください。
このように筋委縮によって筋肉の働きが悪くなっているので、左右で同じような動きが出来なくなっています。
この動きを繰り返し行っていくと、働いていない筋肉に刺激が入り少しずつ働きが戻ってきます。
また運動はなるべく早期から行っていきます。
運動開始が遅くなればなるほど、筋萎縮は進行していきますし固定や安静による足関節周辺の筋肉・腱の伸張性は低下していきます。
そうならないためにもなるべく早期からの運動を開始していく事が大切になります。
もちろん怪我の状態を把握して、その時の状態に合わせた運動を選択していく事もとても大切です。
まとめ
今回は【足関節捻挫後の動きの悪さや違和感を解消しよう|カーフレイズ】に関して紹介ししました。
足関節捻挫後の動きの悪さや違和感で悩んでいる人は多いと思います。
運動をする事で少しずつ解消に向かいやすくなります。
このような状態に関して『1日で良くなる!!』なんて事は無いと思っていますので、まずはしっかりと継続していく事が大切ですね。
そして運動であれば何でも良い訳では無いので、その時に必要な運動をしっかりと選択していく事が大切です。
足関節捻挫に関して運動に関してなど、分からない事があれば何でもいつでも気軽にご連絡ください。
杏鍼灸整骨院の妹川でした。
投稿者プロフィール
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柔道整復師
福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業
陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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