後脛骨筋に対して行う超音波治療器|深部の筋肉に対してアプローチ

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こんにちは!!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。

今回は【後脛骨筋に対して行う超音波治療器|深部の筋肉に対してアプローチ】に関して紹介していきます。

後脛骨筋は聞いた事ありますか??

当院のブログを読んだ事ある人は度々出てくる筋肉なので知っているかも知れませんね。

後脛骨筋は一般的にはそこまで知られた筋肉ではないですが、本当はブログで何回も紹介するくらいとても大切な筋肉です。

そこで今回は後脛骨筋について知ってもらう事と、後脛骨筋に対して超音波治療器が有効な理由に関して紹介していきます。

以前にも後脛骨筋に関して紹介した記事がありますので合わせて読んでみてください。

目次

後脛骨筋ってどんな筋肉??後脛骨筋について知っていこう

一般的に後脛骨筋って聞いても『あそこの筋肉だよね!!』ってピンとくる人はほとんどいないと思います。

しかし、後脛骨筋は足関節周りやふくらはぎ周りの怪我にとってはとても大切な筋肉になります。

そのため私たちの整骨院・鍼灸院などセラピストの方やスポーツトレーナーなどスポーツ現場に携わっている方たちの中では『後脛骨筋を知らない人はいない!!』と思うくらい重要な筋肉です。

そこで、まずは後脛骨筋がどのような筋肉か知っていきましょう。

後脛骨筋とは??

後脛骨筋はふくらはぎの深部にある筋肉です。

そのため外観からはほとんど見る事が出来ません。

では後脛骨筋はどこにあるのでしょうか??

《後脛骨筋》

起始:下腿骨間膜の後面、下腿骨間膜と共に付着した脛骨・腓骨
停止:舟状骨、楔状骨(足底)、立方骨(足底)、第2~4中足骨底(足底)
作用:足関節底屈、足関節内反

下腿(膝から下)には脛骨・腓骨と2本の骨があるのですが、その間には骨同士が離れていかないようにするために骨間膜という強い膜が張っています。

後脛骨筋はこの骨間膜と、骨間膜が繋げている脛骨・腓骨から始まっていきます。

そこからは下方に向かって走行していき内くるぶしの後方で方向転換をして足底に向かって行きます。

そのまま足の内側で舟状骨、足底で楔状骨・立方骨・中足骨底に停止していきます。

筋肉の作用の基本は、筋肉が収縮して停止している部分を引っ張る事で関節を動かしていくとイメージしてください。

そのため後脛骨筋の作用は足関節を底屈・内反させるのですが、筋肉の走行を考えていくとイメージが湧いてくるのではないでしょうか??

後脛骨筋はとても重要な筋肉!!どんな作用・役割なのか??

先ほど後脛骨筋の作用に関して少し説明しました。

しかし、後脛骨筋は他にも沢山の作用や役割があります。

これがとても重要な働きをしている事が多いです。

『私たちの業界では後脛骨筋を知らない人はいない』と最初に言ったのも、後脛骨筋がとても重要な作用や役割を担っているために、怪我をした時に施術をしていく事が多くあるからです。

では後脛骨筋がどのような作用や役割があるのか簡単に知っていきましょう。

足底アーチ

後脛骨筋は足底アーチに関わる重要な筋肉です。

足底アーチとは足の裏にある弓状になっているクッション吸収機能です。

土踏まずと言ったら分かりやすいと思います。

アーチは大きく内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチの3つに分かれますが、後脛骨筋が関わるのは内側縦アーチに関わっています。

これが機能せずに潰れてしまうと扁平足や回内足になりやすくなります。

足関節バランス機能

足関節のバランスを整えるのに大切な筋肉になります。

片足立ちをした時を想像してください。

足関節の部分でグラグラしますよね。

そこでそのバランスを整えるために働くのが後脛骨筋になります。

足関節には足関節の位置を感知する機能があるのですが、その機能により体の偏りを感知して足関節周りの筋肉が収縮する事で偏りを修正してバランスをとっていきます。

クロスサポートメカニズム

後脛骨筋の走行は、足の内側から足底に入って外側に向かって進んで停止していきます。

そして反対からは長腓骨筋という筋肉が足の外側から足底に入って内側に向かって進み停止していく筋肉があります。

これらの筋肉が足底で交差して停止していくのでクロスサポートメカイズムといいます。

クルスサポートメカニズムがある事で足関節の内側・外側から足底にかけて安定させる事が出来ます。

特につま先立ちになった時など、足関節を足底から支えて足関節を安定させる事に大きく関わっています。

足関節内側靭帯(三角靭帯)の補助

足関節の中で靭帯損傷を起こしやすいのは内側靭帯(三角靭帯)と外側靭帯(前距腓靭帯・後距腓靭帯・踵腓靭帯)に大きく分けられます。

その中でも1番損傷を起こすのは前距腓靭帯です。

後脛骨筋は内側靭帯と共に足関節が内側に倒れ過ぎないように制御をしています。

そのため内側靭帯損傷を起こしそうな時に収縮をして負担を軽減させたり、内側靭帯損傷を起こした時には関節の不安定な状態を後脛骨筋が収縮する事で靭帯の役割の補助や不安定の軽減をしていきます。

この他にも後脛骨筋は足関節周りで大切な働きがありますが、上記のような働きだけでも後脛骨筋がとても大切な筋肉だと分かっていただけたのではないでしょうか??

それくらい大切な筋肉なので、逆に後脛骨筋の損傷を起こしてしまったり、後脛骨筋の機能が低下してしまうと様々な障害が起こりますくなります。

後脛骨筋に対して行うのは超音波治療器は効果的

今回紹介している動画は、後脛骨筋に対して超音波治療器を使用しています。

また後脛骨筋に対して後脛骨筋はとても効果的だと考えています。

その理由に関して少し紹介していきましょう。

超音波治療器に関してはこちらを読んで頂けると理解が深まると思います。

超音波治療器の効果は《温熱効果》《非温熱効果》に大別出来ますが、今回は温熱効果を狙った施術になります。

この温熱効果は筋肉の温度上昇を起こしていきます。

それにより《血液循環の促進》や《筋肉の伸張性の増大》が起きやすくなります。

これらは超音波を照射している局所の血液循環が良くなり痛みが軽減しやすくなるのに加えて、筋肉が伸びやすくなる事で痛みの軽減や機能の改善を起こしやすくなります。

また、筋肉を包む筋膜は温度上昇により滑りやすくなる特性があるため、温熱効果により滑走性も改善されやすいと考えています。

これらの効果を期待して超音波を使用しています。

また後脛骨筋は深部にある筋肉です。

超音波治療器は深部の温度上昇を起こす事の出来る治療器の一つです。

よくあるホットパックやホットタオルなどの温熱療法は、浅部の温度上昇は高く温熱効果を出すのには最適ですが、深部までは温度上昇は起きにくく温熱効果が起きにくいのが特徴です。

しかし超音波治療器の場合は、物理的な細かい振動を体内に照射していくため振動は深部にまで伝達していきます。

設定にもよりますが超音波振動は約5~6㎝程の深さまで届いて、この範囲の温度上昇を起こしていきます。

後脛骨筋のように深部にある筋肉に対しても効果を発揮しやすいのが超音波治療器です。

後脛骨筋に対して行った施術の一例

当院で行っている施術の一例を紹介します。

後脛骨筋は深部にあるために超音波治療器はとても効果的だと考えていますし、筋肉に対して温熱効果が強く効果を発揮できると考えています。

後脛骨筋は下腿骨間膜から起始するために、まずは骨間膜を狙って照射しています。

骨間膜にしっかりと照射出来ているとその間にある後脛骨筋にはしっかりと照射出来ている事になります。

また後脛骨筋の温度上昇を起こすのと一緒に運動を行う事で、血流促進や伸張性増大の効果をより高く出しやすくなると考えています。

筋膜の滑走改善も運動を行う事でより起きやすくなると考えています。

まとめ

今回は【後脛骨筋に対して行う超音波治療器|深部の筋肉に対してアプローチ】に関して紹介しました。

後脛骨筋はとても大切な筋肉です。

足関節の周りの沢山の事に関わっています。

足底アーチに関わっていたり、足関節捻挫に関わっていたり、バランスに関わっていたりとこの筋肉がしっかりと働いて機能する事がとても大切です。

また、その施術に関しては超音波治療器はとても効果的だと考えています。

深部にある筋肉だからこそ適した施術を行わないと効果はなかなか得られないと思います。

どこに対してどのような施術をしていくかを考えていく事がとても大切になると思います。

なにかございましたらご気軽にご相談ください。

杏鍼灸整骨院の妹川でした。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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