スポーツの天敵シンスプリント!!超音波を使用した施術

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こんにちは!!

福岡県筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。

今回は【スポーツの天敵シンスプリント!!超音波を使用した施術】に関して紹介していきます。

当院では学生スポーツをしている方が多く来院されます。

そんな中で多い怪我がシンスプリントです。

またシンスプリントは痛みが出ても運動出来る事が多く、そのまま練習を続けているケースも多くあります。

しかし悪化をすると運動できない程強い痛みになりやすく大きな怪我に繋がりやすいのもシンスプリントです。

そこで今回はシンスプリントに関して少し説明と、当院で行ている施術を紹介していきます。

目次

シンスプリントとは??痛みの場所と痛みの出かた

シンスプリントはスポーツの中ではよく聞く怪我だと思います。

陸上競技やサッカーやバスケットボールなどランニングやダッシュを繰り返す競技に多く起きやすい脛(スネ)の内側に起きるスポーツ障害です。

またシンスプリントは脛骨の筋膜の炎症といわれます。

ですが実際には筋膜の炎症とは別に筋肉によって痛みが引き起こされている場合もあります。

よく初心者病などと言われる事が多いですが、決して競技を始めたばかりの人だけが痛むわけではありません。

競技歴が短い人から競技歴が長い人まで幅広く痛める事が多い怪我です。

シンスプリントで痛みが出やすい場所は競技や運動の特性によって傾向があります。

痛みの出る場所は《上部・中部・下部》の3つに分かれます。

《上部》
疾走型といわれる
走る競技の中でもダッシュをする事の多い競技に起きやすい
陸上競技(短距離・長距離)・サッカーなど

《中部》
跳躍型といわれる
走る競技の中でも繰り返しのジャンプをするような競技に多い
陸上競技(跳躍)・バスケットボールなど

《下部》
疾走型といわれる
走る競技の中でもダッシュをする事の多い競技に起きやすい
陸上競技(短距離・長距離)・サッカーなど

痛みを感じるのは脛の骨と筋肉の境目の所に痛みが出ます。

押さえて痛みを感じるのもその部分で骨上や筋肉部分にも痛みを感じる事が多いです。

シンスプリントの痛み方にも特徴がいくつかあります。

シンスプリント初期

練習を始める準備運動などの時に痛みを出しやすいです。

ジャンプや走った後に脛の内側にズーンとした鈍痛を感じ始めます。

しかし準備運動を終える頃には痛みが無くなったり、走っている最中には痛みが無くなって走り終わってからだけ感じる事が多いです。

そのため初期の段階でしっかりとケアを行わない事が多く、痛みが強くなり中期~後期に移行していきやすくなります。

シンスプリント中期~後期

練習を始める準備運動の時から練習中にも痛みが続くようになってきます。

ジャンプや走った後に脛の内側に感じている鈍痛が強くなっていきます。

ジャンプ時の痛みは踏ん張り時も着地時も感じるようになり、後期になってくると思うように踏ん張れずジャンプの高さが出にくくなってきます。

走っている時は走っている最中も後も痛みを感じるようになってきて、後期には十分に走れなくなり跛行(かたかた歩き)を呈する場合もあります。

この時点でケアを行おうとしても痛みが強くなっているために、すぐには状態の改善が出来にくくなってきます。

疲労骨折

シンスプリントは筋膜の炎症といわれます。

骨膜に炎症が起きている状態で負荷が掛かり続けると、骨膜に亀裂が入り疲労骨折を起こす可能性が出てきます。

シンスプリントの後期で痛みが強く出ている場合は、疲労骨折を起こしている可能性も考えないといけません。

あまりにも痛みが強く骨折を疑う場合はいくつか特徴的な痛みやテスト法はありますが、自分で勝手に判断するよりもしっかりと検査をする事をお勧めします。

シンスプリントとは??起こしやすい原因と問題

シンスプリントで悩んでいる人は沢山いますが、起きた原因はみんな一緒とは限りません。

むしろみんな怪我した原因は違うといっていい程、シンスプリントの原因は色々ありますし色々な要素が絡んでいます。

またシンスプリントはスポーツ障害の1つです。

スポーツ障害は痛みの場所と原因は違う事が多く、他の場所からの繰り返しの負荷によって起こる怪我です。

シンスプリントも同様の事がいえます。

下記の様々な所からの負荷によってシンスプリントの痛みを引き起こしていきます。

《筋肉の問題》
●後脛骨筋
●ヒラメ筋
●長母趾屈筋
●長趾屈筋
●筋肉の過緊張
●筋肉の柔軟性低下
●筋力低下
など

《足(脚)の問題》
〇扁平足
〇回内足
〇開帳足
〇足底アーチの崩れ
〇ニーイントゥーアウト
〇下腿外旋
など

《その他の問題》
◉オーバーユース
◉フォームの悪さ
◉靴
◉急な練習量増加
◉関節可動域低下
◉体重増加
◉ケア不足
◉練習場所の環境(グラウンド・道路など)
など

これらの問題は一つだけでシンスプリントを起こす事はそんなに多くありません。

色々な要素が絡み合っている事の方がほとんどです。

練習を休んで痛みの改善が出来ていたとしても、痛みの場所に負荷を掛けている原因を解決しなければ再び痛くなる可能性が高く繰り返してしまう怪我がシンスプリントでもあります。

シンスプリントを起こした原因がどこにあるのかをしっかりと考えて見極める事が大切になってきます。

そして最後に自分では改善しようのない問題として形態上の問題です。

これは皆さんに当てはまるのですが、シンスプリントは下部に起こる事が多いです。

それは脛骨の形によるものです。

脛骨は膝下から足首までを繋ぐ長い骨ですが、シンスプリントを起こしやすい下部が形態上少し細くなっています。

細くなっている部分はどうしても負荷が掛かりやすいので痛みを出す事が多くなってきます。

上記のような理由からシンスプリントは起きてきます。

様々な要素が絡んでいるので

『痛みが出た時はどんな状況だったのか』
『最近の練習はどんなことをしたのか』
『自宅でケアは出来ていたのか』
『最近靴を買い換えていないか』など

色々な事を考える事が大切だと思います。

そこにシンスプリントになる原因に繋がるヒントは隠されていると思います。

シンスプリントに対して運動と一緒に行った超音波による施術

シンスプリントに対して行った施術の一例を紹介します。

下に踏んでいる板はblackboard(ブラックボード)といって足の動きをつけるための道具です。

これは普段は意識的に動かしていない関節を意識的に動かすようにする事が出来て、それにより足を地面に着いた時の接地の感覚が変わりやすくなります。

シンスプリントの場合、足関節周りから足底に掛けての部分から負担を受ける事が多く、また走る時の負担を一番最初に受けるのは足底なので、そこの負担の軽減や接地をした時の足の着き方の改善を起こしやすくなります。

結果的にシンスプリントにかかる負担の軽減を起こす事が出来ます。

そこで動かしながら患部に超音波を照射する事で、患部周りの筋肉の動きが良くなったり滑走性が改善されたりしていきます。

まとめ

今回は【スポーツの天敵シンスプリント!!超音波を使用した施術】に関して紹介しました。

シンスプリントは初心者病といわれますが、簡単にみていると治るまでの期間が長くなってしまったり、パフォーマンスの低下が起きたり、疲労骨折に移行してしまったりなど良くない事が多いです。

また、練習を休んで痛みが無くなっても動き出したらまた痛くなる事も多い怪我です。

しっかりと痛みを出している原因を探して、そこに対してアプローチをしていく事が大切です。

杏鍼灸整骨院の妹川でした。

投稿者プロフィール

妹川 和志
妹川 和志柔道整復師
柔道整復師

福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業

陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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