こんにちは!!
福岡県筑紫野市二日市にあります杏鍼灸整骨院の妹川(いもかわ)です。
今回は【超音波治療器×電気療法|コンビネーションそれぞれの効果を生かす】について紹介していきます。
当院で扱っている《EUー910/コンビネーション治療器》という治療器があります。
この治療器は超音波療法と電気療法を同時に行う事が出来ます。
今回は《EUー910/コンビネーション治療器》に関しての説明と効果、また施術例の一例を紹介します。
EUー910/コンビネーション治療器とは??
当院では物理療法を多く使う事が多いです。
それぞれの特徴を理解して、その時に合った治療器を選択して使用していきます。
物理療法とは、物理的エネルギー(温熱・振動・電気・光線など)を体外から与える事で様々な効果を発揮する治療方法です。
電気療法や振動療法や温熱療法や光線療法や牽引療法や超音波療法などをまとめて物理療法と呼びます。
今回紹介しているコンビネーション治療器はこの中でも、電気療法・超音波療法を一緒に行う事が出来る治療器になります。
厳密にいうと、超音波療法は超音波によって温熱療法も行う事が出来て、それに電気療法を一緒に行う事が出来るので、電気療法・超音波療法に加えて温熱療法も効果を出す事が出来ます。
電気療法・超音波療法はそれぞれでも十分に効果は高いです。
ですがコンビネーション治療器で一緒に行う事で、効率的に効果を出す事が出来たり、より大きな効果を期待できるようになります。
電気療法と超音波療法とは??その効果と一緒に行う利点
コンビネーション治療器では電気療法・超音波療法を使用する事が出来ます。
一緒に行う事が出来る治療器ではあるのですが、それぞれ別に使用しても十分に高い効果を期待出来るので、まずは電気療法・超音波療法それぞれの効果に関して知っていきましょう。
電気療法とは??
電気療法とは、電気刺激を体外から体内に与える事で様々な効果を発揮していきます。
電気の流す頻度や時間、電気の強さ、電気の入り方や休憩時間などによって効果はそれぞれ違います。
電気療法による電気刺激は、体内のイオンの変化・筋の収縮・筋の強化・神経への刺激などが起こりやすく、それぞれ目的によって設定を変更したり治療器を選択していきます。
電気療法による効果は以下の通りです。
超音波療法とは??
超音波療法とは、超音波振動を体内に照射する事で様々な効果を発揮していきます。
また、超音波振動の照射の仕方によって《温熱効果》《非温熱効果》に分かれ効果も大きく変わっていきます。
温熱効果とは
強い連続する超音波振動を与える事によって、細胞・組織を振動させていきます。
振動により、細胞・組織は摩擦や抵抗を起こし、振動の運動エネルギーから熱エネルギーの変換が起き温度上昇が起きていきます。
結果、超音波振動による振動の効果と温度上昇による熱による効果を発揮していきます。
非温熱効果とは
弱い間欠(休憩を挟む)する超音波振動を与える事によって、細胞・組織を振動させていきます。
振動により、細胞・組織は弱く振動されて温度上昇を起こさずに振動による効果だけを発揮していきます。
温熱効果・非温熱効果はそれぞれ期待できる効果が違います。
温熱効果は、施術している所が温かくなり、その場で変化が起こりやすく目に見えて効果が分かりやすいのが特徴です。
逆に非温熱効果は、施術中には何も感じないですし、その場ですぐに変化が起きる事も少ないですが、ゆっくりと効果を発揮しやすいのが特徴です。
コンビネーション治療とは??
電気療法と超音波治療器のそれぞれの特性を考えて効果の向上を起こすようにしていきます。
簡単にいうと、電気療法の良い所と超音波療法の良い所の相乗効果を狙って一緒に行っていきます。
コンビネーション治療は行うと効果は高いです。
しかし、コンビネーションに期待できる効果は論文等で証明されているものは殆どありません。
実際にそれぞれの効果を考えると、別々に行う方が良いであろう場合と、一緒に行う事でより効果を高められるであろう場合と二通りあると考えています。
しっかりと効果を理解して行う事で、効果はしっかりと高くなると思いますし、実際に良かった例も多く出ています。
コンビネーション療法で期待できる効果は以下の通りです。
これらを意識しながら行っていくと、多くの場合で効果が高かったり、治りが早くなったケースが多くありました。
コンビネーション治療は、行うだけでも結果は出る事が多いですが、しっかりと理解して行う事で効果はより高くなっていくと考えています。
コンビネーション治療器を使った施術例|温熱効果と筋ポンピング
今回紹介している施術例では、超音波の温熱効果と電気療法の筋ポンピングを行っています。
超音波の温熱効果により筋の伸張性が上昇しています。
また、筋肉の周りは筋膜という膜に覆われていますが、この膜と筋肉との間で滑りが悪くなっても筋肉に悪影響を及ぼします。
しかし筋膜は、熱を加えた場合は滑りやすくなる特性を持っているため、超音波の温熱効果で温度上昇を起こして動きやすくしています。
そこに電気療法の筋ポンピングを行うと、筋肉を動かしていきます。
これにより、超音波治療器によって温度上昇を起こした筋肉と筋膜の間を動かす事が出来るので、組織間で滑りやすくなります。
また、筋ポンピングをする事によって血流の促進が起こるために、血液循環がよくなる事も効果を上げやすくなります。
まとめ
今回は【超音波治療器×電気療法|コンビネーションそれぞれの効果を生かす】に関して紹介しました。
物理療法機器は色々ありますが、それぞれの特性や効果をしっかりと理解する事が大切だと思っています。
理解する事で、効果もまた変化していくと思っています。
またコンビネーション治療器にように、違う効果を持つ治療方法を掛け合わせる場合、効果は高いですが、それだけリスクも高くなります。
そのためにも治療器の特性や効果をしっかり理解して選択していく事が大切だと思います。
杏鍼灸整骨院の妹川でした。
投稿者プロフィール
-
柔道整復師
福岡柔道整復専門学校(現 福岡医療専門学校)卒業
陸上競技、サッカー、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
最新の投稿
- 施術例2024年10月31日足関節捻挫後に行う足趾の運動|足趾はその他の怪我にも関わりやすい
- 施術例2024年10月23日超音波治療器はストレッチと一緒に行うと効果的!!大腿四頭筋を例に解説
- 施術例2024年10月16日ハムストリングスの機能改善に行ったEMS(NMES)|リハビリがとても重要
- 施術例2024年10月4日上腕三頭筋の停止部に対して行った超音波治療器|運動と行う動きの改善