鍼とラジオ波で冷え性改善を目指す|体の中から温まる方法

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こんにちは!筑紫野市二日市にある杏鍼灸整骨院の陣内由彦です。

今回は当院で使っている鍼とラジオ波冷え性に対しての効果の可能性をご紹介していきたいと思います。

手足がいつも冷たい、冬はもちろん夏でも体が冷えてつらい…そんな冷え性のお悩みを抱えていませんか?

冷え性は、特に女性に多く見られる症状です。20代から40代の女性の約8割が冷え性を感じているという調査結果もあり、多くの方が悩まれています。

冷え性は単に「寒い」というだけでなく、肩こりや頭痛、不眠など、さまざまな不調につながることもあります。そこで今回は、冷え性の改善に役立つと考えられている「鍼治療」と「ラジオ波」について、わかりやすくご紹介します。

目次

冷え性ってどんな状態?

冷え性とは、手先や足先などの四肢末端が、寒さを感じない温度でも冷えている感覚がする状態を指します。

周りの人が「寒くない」と感じる環境でも、自分だけが強い冷えを感じてしまうのが特徴です。実際に触ってみると、手足が冷たくなっていることもあります。

冷え性の主な原因

冷え性が起こる原因はいくつか考えられています:

血行不良 体温は血液によって運ばれるため、冷え性の方は手足の血流が低下している傾向があります。筋肉は心臓と同じように血液を全身に送るポンプの役割をしているため、筋肉量が少ないと全身に血液を効率よく運ぶことができません。

自律神経の乱れ ストレスの蓄積などで自律神経が乱れると血管が収縮し、身体全体の血流循環が悪くなります。特に心臓から離れた手足の末端は血流が悪くなりやすく、冷えを感じやすくなります。

その他の要因 運動不足による筋肉量の低下、きつい衣服による血管の圧迫、冷たい食べ物の摂りすぎなども、冷え性の原因になることがあります。

鍼治療が冷え性にもたらす可能性

鍼治療は、東洋医学に基づいた伝統的な治療法です。体の特定のポイント(ツボ)に細い鍼を刺すことで、体のバランスを整えることを目指します。

鍼治療のメカニズム

鍼灸治療は、血行を促進する効果があるとされています。鍼やお灸の刺激が、血管を拡張させたり、血液の循環を改善したりすることで、血行促進効果を発揮すると考えられています。

血行が促進されると、酸素や栄養素が体の隅々まで届きやすくなり、老廃物も排出されやすくなります。その結果、冷え性の改善につながる可能性があるのです。

また、鍼灸治療は、自律神経系のバランスを整える効果があるとされています。自律神経が整うことで、血管の収縮と拡張がスムーズになり、体温調節機能が改善される可能性が考えられています。

鍼治療の効果について

国内の論文での評価で興味深いのは、冷え性だけでなく、肩こりや腰痛、イライラ、めまい、頭痛などの随伴症状が緩和する中で、冷え症も次第に改善される経過をとることが多いという点です。

これは、冷え性の原因が自律神経の乱れから来ることとも関連していると考えられます。鍼灸で全身の血行を改善したり、自律神経の働きを改善する中で、徐々に効果が現れていくというイメージです。

冷え性に効果的なツボ

鍼治療では、冷え性に対してさまざまなツボを使います。代表的なものをいくつかご紹介します:

三陰交(さんいんこう) 内くるぶしの頂点から親指を除く指3から4本上の高さのところにあり、冷え性、生理不順など女性によく効くツボの一つとされています。

湧泉(ゆうせん) 足の裏の土踏まずからやや指寄りで、指を曲げた時にできるくぼみの中にあり、足の冷え性やむくみなど血や津液など循環不良に効くツボといわれています。

東洋医学的なアプローチ

東洋医学では、気の巡りが滞ると冷えの状態になるという考えから、まず気の巡りを改善する治療を行います。

具体的には、気のエネルギーを体内に循環させ筋肉や血管の状態を整える肝、水分代謝機能等をつかさどる腎、栄養吸収を促し身体中に水分を循環させる脾の3つの機能をまず回復させることを考えます。

一人ひとりの体質や症状に合わせて、使用するツボや施術方法を調整していくのが特徴です。

ラジオ波が冷え性にもたらす可能性

ラジオ波とは、近年注目されている温熱療法の一つです。医療分野でも使用されてきた技術で、美容や健康の分野でも広く活用されています。

ラジオ波とは?

ラジオ波は、発信する電極とアースの間を行ったり来たりして、電流を流したときに発生するジュール熱を使い治療します。

体の内側から熱を発生させる方法で、電極とアースで体をはさみ、プラス極とマイナス極を1秒あたり数十万回も変化させて、体内の水分や細胞を振動させることで摩擦熱を発生させます。

つまり、体の外から熱を当てるのではなく、体の内部で熱を発生させるという点が大きな特徴です。

ラジオ波が冷え性に与える影響

深部からの温熱効果 ラジオ波は、患部を立体的に温める温熱療法で加温も早く、施術部分の温度を3度から5度上昇させます。

ラジオ波の深部加温は内部体温を1度以上上昇させて免疫力30パーセントと基礎代謝12から13パーセントの促進も期待できますという報告もあります。

血流改善とホルモンバランス ラジオ波の温熱が血管を拡張し、血流を改善する効果が期待できます。また、自律神経を整えてホルモンバランスや体温調節を安定させる可能性も考えられています。

細胞レベルからのアプローチ 冷え性に悩む女性は多く、不妊、神経痛、自律神経失調症、倦怠感、便秘、下痢、うつまで、多くの不調に体の冷えが原因しているといわれています。このような冷えに対してラジオ波を施術すると、体の細胞レベルから暖かさが保たれ、冷え性改善の効果が期待できます。

ラジオ波の効果の持続性

ラジオ波の特徴として、施術後の温かさが続くことが挙げられます。

施術後の温かさも時間が経つほどにさらに温かく感じられることもあるのもラジオ波の特徴であり魅力とされています。

効果を実感するまでには、およそ1週間が一つの目安になります。ラジオ波は副作用が少なく安全性が非常に高いのが特徴で、その分効果も穏やかな施術といえます。

ラジオ波のその他の効果

冷え性の改善だけでなく、ラジオ波にはさまざまな効果が期待されています:

  • 血行を改善して余分な水分や老廃物の排出を促すため、冷え性からくるむくみを解消、予防したい方にもおすすめです
  • 肩こりや腰痛など、筋肉の深部が硬くなり、コリが発症して起こる症状についても、効果が認められますという報告があります
  • 交感神経の過剰な緊張が緩和し、ストレスの軽減効果が期待できる可能性もあります

鍼治療とラジオ波を組み合わせる相乗効果

鍼治療とラジオ波を組み合わせることで、より効果的な冷え性対策が期待できる可能性があります。

ラジオ波治療は鍼灸の施術と組み合わせると、相乗効果でいっそう治療効果が高まると考えれます。

鍼治療で自律神経を整え、血流を改善しながら、ラジオ波で体の深部から温めることで、冷え性に対して多角的なアプローチが可能になります。

冷え性改善のための生活習慣

鍼治療やラジオ波と合わせて、日常生活でも冷え性対策を心がけることが大切です。

入浴で体を温める

お湯の温度は40度前後が適温で、10から20分くらい肩までお湯に浸る全身浴をすると、冷え性の改善につながります。シャワーだけで済ませずに、湯船にしっかり浸かる習慣を持つことが推奨されています。

体を温める食べ物を選ぶ

食品には、身体を温める陽性食品と身体を冷やす陰性食品があり、冷え性の方は、身体を温める陽性食品を積極的に摂取するようにすると、冷え性の改善に役立ちます。

主な陽性食品として、鶏肉やサバ、味噌、ニンニクなどがあります。生姜は特に冷え性に良く、温かいはちみつレモンのドリンクに生姜のすりおろしを入れると、身体がポカポカに温まります。

適度な運動を心がける

ウォーキングやストレッチなどの軽めの有酸素運動をすると血流が良くなり、冷え性の改善に大きく貢献します。

筋肉は熱を生み出す大切な器官です。適度な運動で筋肉量を維持することも、冷え性対策には重要です。

服装にも気を配る

きつい下着や締め付けの強い靴下は、血管を圧迫して血流を妨げてしまいます。ゆったりとした、血行を妨げない服装を心がけましょう。

施術を受ける際の注意点

鍼治療を受ける際の注意

鍼治療は基本的に安全性の高い治療法ですが、以下の点に注意が必要です:

  • 体調が悪いときは無理をせず、施術者に相談しましょう
  • 妊娠中や特定の疾患がある場合は、事前に相談が必要です

ラジオ波を受ける際の注意

ラジオ波も安全性が高い施術ですが、注意すべき点があります:

  • 禁忌事項(心臓疾患、悪性腫瘍、急性疾患、体内金属、高血圧、妊娠、入れ墨など)により施術できない場合がございます
  • 施術中に痛みや違和感を感じたら、すぐに施術者に伝えましょう
  • 施術後は水分をしっかり摂ることが推奨されています

効果を感じるまでの期間

冷え性の改善には、ある程度の時間が必要です。

鍼治療の場合、肩こりなどの症状回復よりも冷え症の改善は時間がかかる傾向があります。気づいたら「そういえば、最近冷え無くなりましたね」といったことが良くありますというように、徐々に改善を実感していくケースが多いようです。

ラジオ波については、施術頻度は一般的には2週間に1回程度が目安とされています。最初の1から2ヶ月は集中的に施術を受けることで、効果を実感しやすくなります。

継続して施術を受けることで、より効果を実感しやすくなると考えられています。

まとめ

冷え性は、多くの方が悩まれている症状ですが、適切なアプローチで改善を目指すことができます。

鍼治療は、血行促進や自律神経のバランスを整えることで、冷え性の改善をサポートする可能性があります。一方、ラジオ波は、体の深部から温めることで、細胞レベルでの温熱効果が期待できます。

どちらも安全性が高く、副作用が少ない方法とされていますが、効果には個人差があります。また、すぐに効果が現れるというよりは、継続的に受けることで徐々に改善を実感していくケースが多いようです。

冷え性でお悩みの方は、鍼治療やラジオ波などの施術を選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

またなにか怪我に関してやテーピング方法など疑問がある方は気軽にご相談ください。

投稿者プロフィール

陣内由彦
陣内由彦柔道整復師、鍼灸師
院長  柔道整復師  鍼灸師

福岡医健専門学校卒業

株式会社セイリン様、株式会社伊藤超短波などでもセミナー活動をしており精力的に鍼灸をひろめようと活動もしております。

陸上競技、ソフトボール、バレーボール、柔道、剣道など様々なスポーツチームの帯同経験多数
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